2016年02月25日

同級生2

dokyusei公式サイト。中村明日美子原作のアニメ映画。中村章子監督。(声)野島健児、神谷浩史、石川英郎。男子制高校の17歳の“ジャンル”の違う同級生同士の淡い恋の物語。最近やたらとLGBT物が多いのは一種の流行なのか。思えば、「キャロル」も「ライチ☆光クラブ」もそうだし、来月公開予定の「リリーのすべて」もそう。
主要登場人物の顔は必要最小限の造形、しかも肝心な2人、成績抜群の佐条とバンドをやっている草壁が2人そろって顔を真正面から明らかにするシーンはほとんど皆無。ましてや主要登場人物以外の顔はほとんどフェイスレスで顔がないのも同然。実写映画の焦点ボケと同じ効果になっている。そう言えば「サウルの息子」も遺体などがボカシ、ずっと主人公に焦点が当たっていた。
ストーリーは2年生の夏から3年生の夏まで。“KIRIN NUDE”ブランドのレモン系発泡清涼飲料水という“キスの味”が誘う初キス。まあ、発泡水で、それがこぼれ落ちてシュワーッというのだから多分別の意味のニュアンスも込められているのだろう。
担任の先生原との微妙な三角関係。2人は神奈川県大和市に住んでいるのだが、佐条の志望大学が京都大学ということで別れなければならない運命を感じる草壁。1年も付き合ってキスだけなのかと焦る草壁。
ストーリーは、それだけと言っても過言ではない。絵柄も薄味なのだけれど、この1年間というのは実は人生の中で一番濃い時間。けれど、そのさなかの人間は案外薄味な時間に感じられるのかも。
合唱で勉強できるのに実は楽譜読めない佐条は歌える草壁に憧れていた。歌うということは文字通り青春を謳歌すること。謳歌している草壁との対比は古今東西の文学でよくテーマになる主題だ。「生きる」ことを犠牲に勉学に励む男性は「生きている」人間に憧れる。実はあっさり味の割に濃密な時間なのだ。
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Posted by y0780121 at 20:36│Comments(0)TrackBack(0)clip!アニメ邦画アータ | ★2

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