2016年02月28日

女が眠る時〜類似作品意外と多数4

onanemu公式サイト。英題:While the Women Are Sleeping。ハビエル・マリアス原作、ウェイン・ワン監督。ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子。西島秀俊主演で作家の窃視物と言えば「真木栗ノ穴」があった。伊豆のリゾートホテルとボロのアパートの違いはあれど、他の部屋を覗くことや編集担当者が絡むのもそっくり。
プールのこっち側とあっち側。佐原(ビートたけし)が丁寧に美樹(忽那汐里)に日焼け止めクリームを塗ってあげ、スランプの作家健二(西島秀俊)の編集者でもある妻の綾(小山田サユリ)もねだるが、健二はぞんざいに塗る。最近、あっちの方まで不調らしく、より若い美樹に魅せられている風。このリゾート地のプールというのもフランス映画「スイミング・プール」と類似しているというか酷似した展開だ。
綾は72歳の作家先生とのお付き合いもあり、よく出かける。独りになった健二は覗きが高じて佐原の部屋に忍び込み、見つかりそうになったのでベッドの下に隠れる。美樹が衣裳を脱ぎ裸になるまでベッドの下から秘めやかに鑑賞するのはポーランド映画「アンナと過ごした4日間」のパクリぽい。もっとも、美樹はこれ見よがしにパンティやブラジャーをベッドの横で脱ぐものだから却ってゾクゾク感は損なわれている。
そもそも本作もDay1からDay5まで5日間に区切られている。結局、忽那汐里は下着で寸止め、本当に脱ぐのは小山田サユリなのだけれど。
綾の網目のある麦藁帽子も覗き穴代わりになり、さらに佐原だって美樹を「上書き」してはカメラで撮影している。綾が会いに行く老作家と佐原も重なってしまってる。もはや綾も佐原も健二の覗き穴の延長だろう。そもそも健二を最初に覗きに誘ったのも綾だった。もうどっちが覗いているのか分からなくなる。
onanemu2他にもスペイン映画で「スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜」があって、結構似た作品あるものだ。しかも女性は必ず眠っている。作家の妄想と合わせ鏡という点では「二流小説家 シリアリスト」もそうだ。
さらに美樹が殺されて? 警察が現場検証している時に出て来る佐原は態度からして刑事さん。これは「人生の約束」や「龍三と七人の子分たち」で刑事役だったビートたけしの観客の既視感を利用している感じ。観ているうちに本当に何が何だか分からなくさせる策略を感じる。思えば、ビートたけし、西島秀俊のコンビ自体、「MOZU」を連想させるのも一種の仕掛けなのだろうか。
それにしても、ジムで鍛えているらしい西島と腹がすっかり出たたけしの対照的なこと。にもかかわらず近くの居酒屋店主(リリー・フランキー)に「おたく、あいつに似てるよね」と思わせぶりに言われるとは形無しだ。
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Posted by y0780121 at 19:27│Comments(0)TrackBack(6)clip!邦画オ | ★4

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