2016年03月12日

エヴェレスト 神々の山嶺〜主演は阿部寛3

ここに俺がいるからだ
everest公式サイト。夢枕獏原作、平山秀幸監督。阿部寛、岡田准一、尾野真千子、佐々木蔵之介、ピエール瀧、風間俊介、甲本雅裕、テインレィ・ロンドゥップ、山中崇。本作は阿部寛の「顔」に尽きる。本当に取り付かれたような「山屋さん」の逝っちゃった顔している。
エドモンド・ヒラリーの1953年初登頂に先駆けて1924年にエヴェレスト初登頂していたかもしれないジョージ・マロリーの遺体と遺品を巡って基本的に展開する。羽生(阿部寛)の登山家像力も
ハリー・ティンダル(Harry Tyndale 、マロリーの山仲間):「ジョージの登り方は体力で攻めるというより、柔軟にバランスよく、どんな困難な場所もリズミカルにテンポ良く乗り切ってしまうという感じで、蛇のように滑らかだった。」
という証言をかぶせているみたいだ。全体のキャラは実在した登山家森田勝をモデルにしている。「足が駄目なら手で、手が駄目なら歯で」というのも
右手・右足と歯で25メートルの、文字通り決死の登攀
をグランドジョラスで実際に行った森田のエピソードを元にしている。
マロリーの遺体の発見も1979年の日本偵察隊メンバー長谷川良典の情報がきっかけになっており、エヴェレスト北壁で1999年に発見された。本作のカギになるカメラは発見されていない。
本作では1993年以前に遺体とカメラを羽生が発見したことになっているが、さっさと下山してなぜ世界に公表しないのか。挙句に盗まれるって脇が甘すぎないか。ましてやフィルムは現場に残してきた、て訳分からない。それを置いても、エヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂って一気に行くのか、羽生の行動が唐突過ぎる。
その理由も「遺体はゴミ」、マロリーの名言をもじった「ここに俺がいるから」という俺だけが全て世界観で説明される。実のところ、マロリーの遺体もゴミ、カメラも知ったこっちゃない。
ところで、マロリーの遺体は北壁の標高8157mにあったのだから、南西壁ルートでなぜ遺体に辿り着いたのか。羽生が登頂したうえで、マロリーの遺体まで確かめに行ったとしても、そんな余裕あるとは思えない。それとも死ぬならマロリーと一緒の場所で死にたかったのか。
そもそも羽生が残していたメモとか筆記用具、軽量化にこだわっていた割に無駄だ。第一、書けたとしても、あんな綺麗に書けたと思えない。テントで食事していた時点で右腕が痙攣していてカタカタ音がしていた。ということはあのメモも実は登攀前に書いていたのかと思わせる。彼は死ぬことを予想して事前に成功記録残したのじゃないか。これがまたマロリーがエヴェレスト初登頂者だったかどうかと似た謎を残す。
そうなると、南西壁征服自体が怪しくなる。頂上に辿り着く前に朦朧としてかつて行った経験のあるマロリーの遺体に無意識に辿り着いたのか。
それにしても、最後の姿はまさに「俺が全て」を具現したような文字通り不動明王の如し。エンディングロールに「歓喜の歌」が流れているので幸福の極みだったのだろう。
公式サイトなどを見ると、狂言回し役の岡田准一が主演扱いされているが、どこからどう見ても主演は阿部。原作の主人公も羽生だ。それなら「永遠の0」も主演は岡田でなく、三浦春馬でなきゃおかしいだろ。なぜそうなっちゃうのか、これも「幽霊役日本アカデミー主演賞男優」と関係しているのか。
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Posted by y0780121 at 17:13│Comments(0)TrackBack(15)clip!邦画イーエ | ★3

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