2016年03月19日

僕だけがいない街2

bokumachi公式サイト。三部けい原作、平川雄一朗監督。藤原竜也、有村架純、石田ゆり子、及川光博、鈴木梨央、中川翼、杉本哲太、林遣都、福士誠治、森カンナ。2006年を中心に1988年に遡り、最終的には現在の2016年まで視野に入れたタイムリープSF。「orange-オレンジ-」 をダークで味付けしたようなテイスト。
2006年、ピザの宅配をしている藤沼悟(藤原竜也)は児童が交通事故死するのを予感してリバイバル(時間巻き戻し)を使うのを同僚の片桐愛梨(有村架純)に目撃される。悟は児童を助けたのはいいが、本人が車にはねられるが軽症で済む。
家に帰ったら心配して北海道から出て来た母佐知子(石田ゆり子)が調理している。買い物途中でまたおかしなことが起こり、佐知子が幼児を連れ去ろうとする怪しい男を察知する。
その後、途中で会った愛梨と一緒に家でカレーライスを調理するのだが、やたら刃物が強調されるような演出。特に愛梨は大胆に肉をぶつ切りする。まるでその後に佐知子が刺殺されるのだが、これじゃ犯人は愛梨ですと言わんばかり。
愛梨は高校生の17歳。1989年生まれの筈で、何かの因縁がありそう。そもそも愛梨は悟のリバイバル能力にさして不思議そうに思っていないフシがある。さらに愛梨は、悟が透明なものに包まれていると察知して、透明なものを切る真似をしておどけている。ピザ屋の店主も何かおかしい。なぜ都合よく愛梨のアパートが火事の時にいち早く救出したのか。
タイトルからすれば、2006年には「悟だけがいない世界」の筈だ。悟は計三度殺されている。一度目は1988年に真犯人(何か最初からバレバレ風なのだが)に橋から川に突き落とされ、(軽傷とはいえ)2006年に車に撥ねられ、さらにもう一度真犯人に殺される。それも凶器は刃物か車絡みと意外とバラエティがないのはどういう訳か。
リバイバルするたびに他人の死を助け、自分が死んでいるような。愛梨だって一度は死んだようなもの。2006年には途端に目立たなくなる加代(森カンナ)も一度は死んでいたが、2006年では愛梨にその役割を奪われたかのように影が薄い。そして刺殺された佐知子も・・・。
2016年、既に悟はこの世の人でないのだが、結局いつ死んだのか実のところ分からない。佐知子が生きているのだから2006年に死に、10周年でみんなが集まったのだが、そこに愛梨の姿は確認できなかった。結局、パラレルワールドなのか。実のところ、1988年に死亡していたのだということだって考えられる。死んだ子の年を数えていた佐知子の妄想とだって言えるのだから。3つの時代を通して存在感あるのは佐知子だけじゃないか。
原作を引き継いだ「Another Record」というバージョンもあるらしいけれど、ちょっと物語が散逸している気がする。ま、漫画家志望の悟の作品世界というお馴染みの仕掛けもあるのだけれど。
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Posted by y0780121 at 17:54│Comments(0)TrackBack(14)clip!邦画ベ、ボ | ★2

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