2016年06月13日

64−ロクヨン−後編2

公私混同は都知事だけじゃない
64part2公式サイト。横山秀夫原作、瀬々敬久監督。佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、緒形直人、柄本佑、窪田正孝、小澤征悦、金井勇太、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、瑛太、永瀬正敏、三浦友和、坂口健太郎、赤井英和、菅田俊、烏丸せつこ。「64−ロクヨン−前編」の後編。前編でほんのちょっとしか出て来ない緒形直人が俄然スポットライトを浴びるので犯人は誰だ、という興趣は最初から削がれている。
それにしても、広報官三上義信(佐藤浩市)vs.記者クラブは後編も続行。けれど何というか全然リアリティがない。ロクヨンを真似た誘拐事件で畑違いの捜査二課長(柄本佑)が会見するって、そりゃ意味不明だろ。でも、この誘拐事件が本当は県警内部の背任事件なら多少はありそうなことなのかも。だけどあの捜査二課長の頼りなさから察すると、そういう立場でもなさそう。大体、あそこで仕切って発表する立場にあるのは広報官である三上の筈。何のための広報官か意味不明だ。
結局、事件そのものが警察の不祥事。「昭和64年」など最初から最後まで無関係。そもそもどっかの都知事じゃないが、三上の公私混同が甚だしい。自分の娘が行方不明なんていう私的なことなど関係ない。御涙頂戴で捜査されてもたまらない。いくら捜査一課長(三浦友和)の指示があったとはいえ、捜査現場に同道するなんてあきれ果てる。上司は捜査一課長ではなく警務部長(滝藤賢一)なので了解など取りようもない。
さらにあろうことか、三上は自分の裁量で誘拐まがいのことするなんてこと有り得ないだろう。完全に第一線捜査現場の刑事やっている。いや、こんな勝手なこと現場担当の刑事だってやらない。もうこの時点で誘拐未遂で逮捕だろう。ましてや容疑者を暴行なんて完全に逝っている。だけどそうならないのは県警の組織自体が内部崩壊して道理など超越しまくっているんだろう。あるいはこの物語そのものが道理など無視してプロレス警察描いているからだろう。
ことほど左様に本作はリアルを装っても、細かいディテール部分に全くリアリティがない。一体、狭い町で毎日毎日延々と公衆電話をかけ続けていたらそのうち「あの人、いつも電話ボックスで何してるんだろう?」と噂になり、噂はあっという間に町中に広がり、県警にも伝わる筈。そうすれば県警はNTTに捜査をかけて彼が何やっているかすぐに掌握するだろう。そもそもNTT自身が特定の電話ボックスの異常利用数に気付くだろう。世の中ってそんな甘いもんじゃない。あまりにも情緒を流し込んでいるのでグジャグジャな感じだった。
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Posted by y0780121 at 21:16│Comments(0)TrackBack(18)clip!邦画数字 | ★2

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ベストセラー作家・横山秀夫の小説「64(ロクヨン)」を映画化した2部作の後編映画の後編は、原作と異なるラスト、だったんですってね。警察の広報担当と、記者クラブの激しい対立のさなかに起きた、ロクヨンを模した誘拐事件。それは、あまりにも切ない顛末だったのでした。
64 ロクヨン 後編(2016)【のほほん便り】at 2017年04月07日 08:22