2017年01月13日

ネオン・デーモン2

neondemon公式サイト。アメリカ=デンマーク=フランス。原題:The Neon Demon。ニコラス・ウィンディング・レフン監督。エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー、カリン・ドール、クリスティナ・ヘンドリックス、アレッサンドロ・ニヴォラ、デズモンド・ハリントン、キアヌ・リーヴス。田舎からロサンゼルスにやって来たジェシー(エル・ファニング)の住むモーテルは2-12号室。この番号、何か意味あるんだろうか。
どうもこの番号、スマホの脱出ゲームと関係しているのかなあ。You Must Escape 2 Level 12とか。
思えば、本作の登場人物、ジェシーも含めて生身の人間の感じがしない。最初からゲームのキャラを生身の人間が演じている感じ。ジェシーはモーテルにいる時だけリアリティがあるが、ファッションモデルで頭角を現してもなぜかボロモーテル住まいとはどういう訳なんだろう。それに、ジェシーは他のモデルが羨むほどの美貌にはどうしても見えない。
2-12ルームに突然、山猫がいたと思ったら、ルビー(ジェナ・マローン)のいる部屋には山猫の剝製が飾ってあったり。思えば、ファッションモデルたちはみんな剥製みたいだ。人間から剥製になる過程で殺人、血みどろもあるわけだが、もちろんリアリティは感じられない。
そもそも本作はほとんどが部屋の中のシーンで、例外はプールでのモデルたちの撮影シーンぐらいだったか。しかも、そこまでは車をぶっ飛ばして「外」を捨象しているかのよう。
ジェシーを最初に見出し写真を撮ったディーン(カール・グルスマン)とファッションデザイナーのロバート(アレッサンドロ・ニヴォラ)のやり取りも「外見が全て」「内面か」とか、ちょっと宙に浮いたようなありきたり過ぎる会話で、むしろリアリティがない。審査する時のロバートの露骨なまでの正直過ぎる無視、正直過ぎる見惚れ、全てリアリティを意図的にか、なくしている。カメラマン(デズモンド・ハリントン)の無表情もいかにもな感じだ。
硝子が割れたり、硝子が何かを現わしている風なのもありきたりと言えばありきたり。ネオンの光とガラスを組合せば、何か現実離れした世界を創造できるってのも安易感が否めない。
結局リアリティがあるのは2-12ルームとそのモーテルを管理しているキアヌ・リーヴスぐらいか。この人がリアリティある役柄なのはある意味皮肉をきかせているのかも。
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Posted by y0780121 at 17:41│Comments(0)TrackBack(8)clip!洋画ナ行 | ★2

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