2017年01月28日

恋妻家宮本〜恋妻⇔つま恋コンサート3

koiduma公式サイト。重松清原作、遊川和彦監督、劇中歌:吉田拓郎。阿部寛、天海祐希、菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加、早見あかり、奥貫薫、佐藤二朗、富司純子、入江甚儀、佐津川愛美、浦上晟周、紺野彩夏、豊嶋花、渡辺真起子、関戸将志、柳ゆり菜。タイトルにある「恋妻」というのは、劇中歌の作者吉田拓郎の「つま恋」コンサートとを掛けているのじゃないかと。
中学教師の宮本陽平(工藤阿須加→阿部寛)と妻・美代子(早見あかり→天海祐希)は、25年ぶりに夫婦二人きりの生活に困惑してしまう。原作が発表されたのは2013年なのでその25年前は1985年ごろ。つま恋コンサート1985年に結婚前の2人は一緒に見に行って拓郎の歌を生で聞いていたと思う。
思えば、陽平が結婚を申し込んだ台詞を27年後になってもう一度繰り返している。そうなると、ラストの大合唱もすごく自然になる。あの青春をもう一度。
そもそも美代子が「あなたって、結婚に向いてないよね」って今更言うのも、結婚=家庭生活の間は陽平が空気のような存在になってしまっていたことへの不満だろう。「お母さん」と呼ぶのやめよう、というのもそのためだろう。
陽平も今更ながら大学院で学んでゆくゆくは作家先生になるつもりだったのに「責任」感じて結婚し、しがないヒラ教師を続けている。作家になりたいなら教師生活しながらでも書けるだろう、おい、とツッコミ入れたくなるのだけれど、要するにどっちにしてもダメンズだったのだ。
けれど、この「もし何々だったら」がずっこけるシーンは本作で漫画チックな吹き出し風な文字や色々な手法で演出される。陽平が「白髪は染めて隠せても肌の皺は隠せないな」と独り言言ったら、美代子があんな格好(↑写真)で突如出て来る。美代子は寝たふりして陽平の独り言を聞いていたのだ。「暗夜行路」という結婚前に陽平がプレゼントした本の中に差し挟んでいた離婚届を陽平が見つけたことも実は知っていた。ついでにいきなり佐藤二朗が出て来るのもズッコケどころ。
実のところ、陽平は根が優しいものだからすぐに顔に出て読み取られてしまうらしい。そのことは中学校で生徒からも見透かされていることからも推察できる。
ただ、駅のプラットホーム越の会話だけ通過列車と停電(笑)に遮られて聞き取れ+表情読み取れなかったのがミソ。けれど、もう一度再確認して「あの頃に戻ろう」ということが互いに分かり合えた。陽平ばかりか美代子も決断できない性分だった。
それにしても本作でも福島原発事故が影響しているとはさすがにサプライズだった。子供は親よりもジコチューじゃないことが分かる。

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Posted by y0780121 at 18:30│Comments(0)clip!邦画コ | ★3
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□作品オフィシャルサイト 「恋妻家宮本」□監督・脚本 遊川和彦□原作 重松 清(「ファミレス」)□キャスト 阿部 寛、天海祐希、菅野美穂、相武紗季、工藤阿須加■鑑賞日 1月28日(土)■劇 場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆
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