2017年03月05日

お嬢さん3

IMG_0047公式サイト。サラ・ウォーターズ原作、英題:The Handmaiden。韓国映画。パク・チャヌク監督。キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、 チョ・ジヌン、キム・ヘスク、ムン・ソリ。戦前の日本統治時代の韓国の日本の資産家のお嬢さんと詐欺グループの侍女を巡る物語。英題は侍女の意で邦題とは真逆。
そもそも原作者のサラ・ウォーターズ自身がレスビアン作家で、原作もレスビアンの物語。
よってお嬢さんと侍女がそんな関係になるのはある意味お約束だろう。それが、あろうことか、 日本統治の韓国に移植されのだからどうなることやら。
世間を知ってなければ務まらない詐欺グループの侍女と裏庭までしか行ったことない文字通り深窓の令嬢。分かり易すぎるくらい対照的な2人。あまり政治的意図は感じられず、とにかく金のある日本人資産家から金を分捕ってやれ、の筈なんだが、実はお金すら彼らは気にしていない風情だ。
それにしても、春画が出て来るというより出て来すぎな感じなのだけれど、戦前の日本の貴族の中にはこういう春画にうつつを抜かす輩は珍しく無かったらしい。三島由紀夫「豊饒の海」にも出て来たなあ。
ストーリーは二転三転し、どっちが詐欺なのかよく分からなくなってしまう。一体この家、どーゆー家なのかと。暇潰しにエロ本を朗読させたり韓国に赴任した貴族は余程暇で余計なことばかり考えていたのだろうか。結果、深窓の令嬢は緑が目にしみる草原を侍女と駆け抜ける自由を得るのだけれど、言葉でしか世の中を知らなかったお嬢さんを肉体でもって広い世界に導いた侍女の貢献だろう。
そもそもあの広大な豪邸と精神病院は実は同じ場所なのかと思えてしまう。妄想が複雑に絡み合って耽美が支配しているのだ。
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Posted by y0780121 at 23:27│Comments(0)TrackBack(6)clip!韓国映画 | ★3

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