2017年06月12日

昼顔(2017)〜伊藤歩の七変化顔が見事4

昼顔公式サイト。西谷弘上戸彩、斎藤工、伊藤歩、平山浩行、黒沢あすか、萩原みのり、志賀廣太郎、三浦誠己、渋川清彦、松居大悟、中村育二。オリジナルはテレビドラマと言うより、娼婦と不倫の違いはあれどカトリーヌ・ドヌーヴのフランス映画「昼顔(1967)」だろう。また源氏物語「」も意識している風だ。「蛍」には夕顔も登場しているし、大学の非常勤講師の裕一郎(斎藤工)はホタルの研究者なのだ。抱かれたい男ナンバー1の斎藤工は文字通り光源氏。
そもそも海辺の町と蛍が出る山里の小川を往復というのがあまり聞かない設定だ。まさか伊豆市の源氏山公園? ここではホタルの催しもあるみたいだし。出て来る電車も伊豆急行の車両だった。
しかし、ベースのテーマソングは金井克子の「他人の関係」。
逢う時にはいつでも 他人の二人
愛したあとおたがい 他人の二人


この歌詞をなぞるような台詞が出て来る。なにしろ、紗和(上戸彩)は裁判所から裕一郎に接近禁止命令が下されている身。再会しても「独り言」なのだ。裕一郎の講演会に行き、2人は焼け棒杭に火がついてしまう。
一方の裕一郎の妻、乃里子役の伊藤歩は今だって魅力的な美人なのにいかにも女性として弛緩したメイクで少し太り気味の顔立ち。ところが、裕一郎と紗和の関係が復活すると、むしろ若返って来る。突然、車椅子で現れるが最初に階段から転落と言っていたのを今度は自殺未遂だったと告白する。けれど、これも嘘だろう。既に接近禁止命令が出ているのだから当然、裕一郎や紗和は事情聴取される筈。
すべて奪われた女の哀しい抵抗なのだ。ラストは同じフランス映画「あの胸にもういちど」を思わせる。この人の顔のたたずまい最後は四谷怪談の「恨めしや」のお岩さん状態。よくまあシチュエーションごとに顔を七変化できたものだ。助演賞ものだろう。
それにしても、あそこまでやられちゃったら逆に紗和の立場がない。ああなるのも致し方ない。そもそも紗和は被害妄想でマスターの杉崎(平山浩行)やテキヤ(渋川清彦)さんにまで殺意を感じているのだから。むしろ、助からなかった方が復讐返しになっていたかも、という不謹慎な妄想も抱いてしまう。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Posted by y0780121 at 20:52│Comments(0)TrackBack(5)clip!邦画ヒ | ★4

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/y0780121/50860764
この記事へのトラックバック
昼顔@一ツ橋ホール
昼顔【あーうぃ だにぇっと】at 2017年06月12日 20:54
お互いに結婚していながら、惹かれあい愛し合うようになった木下紗和と北野裕一郎。 その一線を越えた関係は明るみになり、紗和は夫と別れ一人になった。 …3年後、紗和は海辺のレストランでアルバイトをしながら、慎ましく暮らしていた。 一方、大学の非常勤講師となって
昼顔(2017年製作)【象のロケット】at 2017年06月13日 08:21
2014年に放映さたテレビドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち」のその後を描いた作品です。
命懸けの復讐劇。『昼顔』【水曜日のシネマ日記】at 2017年06月13日 08:38
W不倫の話で出演は上戸綾で斎藤工なのである。しかもTVドラマの焼き直し。普段の私なら絶対に観る選択をしない作品。とはいえ、とある理由があって鑑賞しに行った。理由とは…毎年年末の年またぎは、「ガキの使い絶対に笑ってはいけないスペシャル」を新年のおせちの食材を
「昼顔」【ここなつ映画レビュー】at 2017年07月03日 13:04
映画『昼顔』は、2014年のTVドラマシリーズを踏まえての展開なのですが、冒頭に
『昼顔」:斎藤さんのルックス、ダサすぎません?【大江戸時夫の東京温度】at 2017年07月03日 23:21