2017年06月20日

セールスマン〜過去の妻に求愛?4

salesman公式サイト。イラン映画。英題:The Salesman。アスガー・ファルハディ監督。シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリドゥスティ、ババク・カリミ、ファリド・サッジャディホセイニ、ミナ・サダティ、マラル・バニアダム、メーディ・クシュキ、エマッド・エマミ、シリン・アガカシ、モジュタバ・ピルザデー、サーラ・アサアドラヒ、エテラム・ブルマンド、サム・ワリプール。アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」を重ねた米アカデミー外国映画賞受賞作。
実のところ、いきなりアパートが崩壊しそうになって「みんな退避しろ!」、「なぜ?」、「理由は言っている暇はない!」。き、きっと、シン・ゴジラがイランにやってきたんだ、と半ば本気で考えた。何かそのう、「ALWAYS続・三丁目の夕日」のオープニングをパクっている気配もないではないし。その予測は半分あたった。アパート真下に首の長い大型建設機械が暴れている。多分、小松製作所か加藤建機のものだろう。同じ日本製であることには変わらない。
劇団で「セールスマンの死」を演じるエマッド(シャハブ・ホセイニ)とラナ(タラネ・アリドゥスティ)の夫婦は新しいアパートに引っ越したことになっているが、出鼻からシュールなので額面通り受け取っていいものやら。途中でエマッドは「みんな引っ越した」と言っていて、実はこの夫婦と高齢のもう一組の夫婦だけ残っているのかも。そもそも新しいアパートと区別がつかなかった。
そうすると、ラナが浴室で男に暴行されたというのも実は勘違いか嘘で、本当は天井のモルタルが頭に落ちてきて、気を失い、上階の夫婦が(遅ればせながら)気付いて救急車をを呼んだだけなのかもしれない。高齢者夫婦は「鍵を変えた方がいい」と言うけれど、そもそもこんなガタピシのアパートで鍵の問題かよ。実際、病室のラナは頭を怪我している。大体、後で分かる暴行魔マジッド(モジュタバ・ピルザデー) 、3階まで昇るまでにヒーフーハーフーしていて、どう考えても暴行できる体力ないオジサンじゃないか。
2人が主役をはる「セールスマンの死」でもエマッドがやるローマンは過去の幻影に苛まれていて、裸の女性のシーンも出て来る。
で、暴行魔とされるマジッド、実はエマッドの実体ではないかと思えてしまう。「セールスマンの死」のローマンは63歳。そうすると、崩壊したアパートはローマン=マジッドの世界であり、引っ越したアパートはエマッド夫婦のものだ。マジッド=ローマンは過去の自分エマッドの妻ラナに求愛に行ったのだろうか。
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Posted by y0780121 at 20:57│Comments(0)TrackBack(6)clip!洋画セ、ソ | ★4

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