公式サイト。原題:The Girl with All the Gifts。M・R・ケアリー原作、コーム・マッカーシー監督。セニア・ナニュア、ジェマ・アータートン、パディ・コンシダイン、グレン・クローズ、アナマリア・マリンカ、フィサヨ ・アキナデ、アンソニー・ウェルシュ、ドミニク・ティッパー。ハングリーと名付けられているが、基本ゾンビの変形の近未来SFホラー。
意外と感心するのはイギリスのロンドンを埋め尽くすゾンビ。壮観でさえある。彼ら彼女らは音の刺激があればまるで車のようなスピードで追いかけるのだが、刺激がなければ、まるで木のように突っ立っている。ところが、これもまた伏線になってしまっているのだから恐ろしい。思えば本作は緑豊かな環境で展開している(笑)。
元々はキノコに含まれていた菌が感染してパンデミックになるのだが、キノコは分類学的には植物ではなく動物なのだという。ということは感染してゾンビ化した人間も動物なのか植物なのか分からなくなる。そもそもハングリーというのは動物の本能なのだが。拳銃で派手に撃たれて倒れるのだけれど、それで終わりじゃないことが後で分かって来る。
少女メラニー(セニア・ナニュア)はその感染したハングリーの二世で思考能力もあり、医師のジャスティノー(ジェマ・アータートン)らはメラニーからワクチンを作ろうとしていて、邦題の「パンドラ」が示すように最後に残った「希望」なのだ。
しかし、メラニーは人間を噛もうとしないが猫を噛んで食べる。どうもメラニーは曲者で、他の仲間のリーダー格で、本性を隠している風だ。
やがて死んだハングリーたちから幹が生えていて動物⇒植物とあり得ない変態を起こしていたことが分かる。どうすりゃいいんだ。どんどん森林化する。
思えば、広大な場所を覆いつくすには動物の形態よりも植物の形態の方が有利だろう。風にも飛んで行くし、水に落ちても広がりそう。裏返せば、人類が森林をどんどん伐採しているのに対抗して植物側からの反撃と見えなくもない。その意味でメラニーは本当の意味で「希望」だったのかもしれない。
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Posted by y0780121 at 23:41│
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洋画ディ〜ド |
★4