2017年08月08日

スターシップ9〜クローンは未知の惑星をめざす3

orbita9公式サイト。スペイン=コロンビア。原題:Orbita 9。アテム・クライチェ監督。クララ・ラゴ、アレックス・ゴンサレス、ベレン・ルエダ、アンドレス・パーラ。汚染された地球から他の惑星に移住するための実験というのだけれど、その割にのんびりした実験だこと。
エレナ(クララ・ラゴ)は産まれてから20年ほど宇宙船に独りで乗って移住先の惑星を目指しているつもりなのだけれど、そんな人間一世代分、実験に費やしていて「80億の人類」救うのに間に合うのか。ましてやさらにもう一世代育ててしまうのだから。
実際には彼女は地球の地下実験室にいて、本人だけ宇宙船にいるつもりのようだが、補給と称してエンジニアのアレックス(アレックス・ゴンサレス)が別の宇宙船からやって来る。彼女はこんな果てしない空間からまるでお隣からやって来るみたいに訪問者が現れるのに何の疑問も感じないほどのアホなのか。しかも生まれて初めて出会う本物の人間だ。もっと戸惑っていい筈だ。すべての情報がコントロールされていてエレナの疑問もコントロールされている風情だ。
そんな教育を、全てビデオによる教育だけで可能というのは説得力あるだろうか。これは多分、情報管理社会のメタファーなのだろうけれど、そもそも顔の表情だって多数の人間と触れ合って経験が染みついてできるものだが、その割にエレナの表情は人間的に豊かだ。言わばエレナは野生児に近い人間の筈なのに。
全てビデオで経験済みなら、いきなり地球の森林に出てきても既に間接的に経験しているだろうから、それほど新鮮な体験になるのだろうか。五感全て使って感じると言っても、ビデオだけでは五感全ての感受性が発達してないから感動にはならず、ある種のショック状態になるのではないか。 なのにエレナはあまりにも「普通」に感動し過ぎている。
ここら辺り、制作側の想像力のなさという問題があるとしか思えないが、むしろ、地表では生きられなくなるから地下に作られた人工空間でクローン人間同士で生殖して生存し続けられるかという実験をしていたのではと思える。実際、全体の雰囲気は「クローンは故郷をめざす 」に近い。
邦題は誤りで原題通りorbita(軌道)9であるべきで、これはまだ発見されてないプラネット・ナインのもじりだろうか。未発見=未知なる挑戦を暗示しているのだろうから。
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Posted by y0780121 at 14:34│Comments(0)clip!洋画ス | ★3