2017年08月18日

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?3

uchiage1公式サイト。シャフト制作、岩井俊二原作、大根仁脚本、新房昭之総監督、武内宣之監督。広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子、浅沼晋太郎、豊永利行、梶裕貴、三木眞一郎、花澤香菜、櫻井孝宏、根谷美智子、飛田展男、宮本充、立木文彦。舞台は千葉県のJR房総線の茂下(もしも)駅の海辺の町。名前から分かるように「もしも」の世界での中学生の夏休みの恋物語。
登校日の日、なずなは典道と祐介から恋されていて、プールで50メートル泳いで勝った方と花火大会を一緒に行くことにする。祐介が勝つと、典道は不思議な玉を投げて時間を巻き戻し、典道が勝ったことにする。また駅で駆け落ちしようとして親になずなが連れ戻された時も同じ手法で列車に乗り込む。
タイトルの「下から見るか?横から見るか?」は下から見られなかったら横から見てと「もしも」の世界で繰り返す。
もう一つ、男子同士では「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか?平べったいのか?」という話で盛り上がり、灯台に昇って確かめようとする。
uchiage2恐ろしいことに花火は円盤状に平べったく見えるではないか。大体、花火が上がる高さって絶対、灯台より高い。そもそも頻繁に登場する風力発電タービンも見る角度によって平べったくも見え、丸くも見える。
じゃあ、下から見れば、ますますやばいことになる。二人は海に飛び込んでいたのだ。確かに花火は丸く見える。でも、そうなると駆け落ちからさらに踏み外して心中になってしまう。結局、何度も繰り返した「もし」も最終的に悲劇に終わってしまう。
なずなの父親は自殺しているらしい。とすると、典道も父親と同じ運命に導かれたことになる。
思えば、典道はなずなと一緒に花火大会に行けると決まった瞬間、喜びのあまり気絶してプールの底で溺れ死にそうになる。何か死ぬ運命もリピートされているみたいな風情だ。
思えば、花火とは恋の暗喩で、男同士で観察しても何も面白くない平べったいものだ。恋の中に飛び込んでこそ花火は美しく大きな円を描くが、命を懸けた恋にもなる。
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Posted by y0780121 at 20:25│Comments(0)clip!アニメ邦画アーサ | ★3