2017年09月04日

新感染 ファイナル・エクスプレス〜実は北朝鮮を茶化したゾンビ3

shinkansen公式サイト。韓国映画。原題:Busanhaeng、英題:Train to Busan。ヨン・サンホ監督。コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク、チェ・ウシク、アン・ソヒ、キム・ウィソン、チェ・グィファ、パク・ミョンシン、シム・ウンギョン、イェ・スジョン。同じ韓国映画で寒冷化した地球を列車が延々とグローバルに走る「スノーピアサー」があったが、こっちはモノホンの韓国高速鉄道(KTX)ソウルー釜山までの特急列車の乗客がゾンビ感染しながら疾走する。邦題は駄洒落だろう。
主人公ソグ(コン・ユ)は証券会社のファンドマネージャー。携帯で「売り」の指示を出して「個人投資家は大丈夫ですか?」と問われ、「売れ」。のっけからビジネスにシビアなビジネスマン演出。娘スアン(キム・スアン)は列車がソウル駅発車する際、既に感づいている。ソギョン(チョン・ユミ)はちょっと若い頃の中島みゆきみたいな雰囲気があった。ジニ(アン・ソヒ)も今の若者らしい感情をよく出していて新世代女優。
誰かが言っていたようにこれは朝鮮戦争のメタファー。最初は北側が釜山付近まで攻め入り、踏ん張って休戦に持ち込んだ。そうなると、謎のウィルスとは共産主義思想ということになる。まあ、誰が最後まで生き残るかは途中でほぼ想像できるのだけれど、資本主義の権化のような人もまずいでしょう。
しかも列車内で“南北対立”が起き、非武装中立地帯(DMZ)もどきの車両までできてしまう。“脱北者”との対立まであって分かりやすい。しかも列車が停車し、乗り換えるディーゼル機関車が最終的に停車するのは川の橋の上。この川、どう見ても臨津江(イムジン河)のメタファーだろう。
ところで、一般のゾンビは大抵は直射日光を浴びると焼け死ぬのだけれど、本作のゾンビは真逆に太陽光を浴びると活性化するらしく、トンネルの中を走っている最中は不活性化する。
なんでだろうと考えたら北朝鮮において太陽は金日成主席を指す言葉であることと関係しているような。金日成主席の誕生日4月15日には太陽節では「人民には食糧などの特別配給が施される」らしいので、そりゃ元気になるだろうさ(笑)。かくして真逆のゾンビが誕生した訳だが、ここまで「北」を茶化しているとは思わなかった。
ところで、宣伝ポスターには軍のヘリコプターが描かれ、当然、列車がヘリで追いかけられるシーンあってもいい筈だが、ヘリコプター飛んでなかった。なぜだろう。

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Posted by y0780121 at 21:51│Comments(0)clip!韓国映画 | ★3