公式サイト。原題:Hidden Figures。邦題の原題:ドリーム 私たちのアポロ計画(実態はマーキュリー計画と批判されてキャンセル)。セオドア・メルフィ監督。タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー、キルステン・ダンスト、ジム・パーソンズ、マハーシャラ・アリ、グレン・パウエル。
ジョン・グレン(グレン・パウエル)の乗ったマーキュリー・アトラス3でアメリカ初の地球周回軌道に導いたNASAの数学者キャサリン・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)ら3人の黒人女性に焦点を当てる。
(初出:2017年9月29日)
1950年代後半から60年代のマーキュリー計画は「
ライト・スタッフ」でも描かれていたが、その時代はまだまだ黒人差別が激しかった。黒人用女性トイレがなくトイレに行くたびに数百メートル離れた黒人用トイレがある別のビルに行かなければならない。このトイレ・ダッシュのシーンが後でうまく生かされている。
実はグレンの乗った地球軌道周回船はトラブルを起こし、コンピュータも計算不能状態に。慌てて「御用済み」扱いされていたキャサリンが呼ばれるのだが走って計算結果を届けに行くのがトイレ・ダッシュとそっくり。黒人女性たちはこんなハンディがあったから余計に頑張ってのし上がったことが伺える。
この人間コンピュータのキャサリンらが原題のHidden Figures、「隠れた数字」と「隠れた人材」を兼ねているように思える。当時の黒人女性はまさに「隠れた人材」だった。かと言って、彼女らに虐げられ感はなく明るい。もう仕事するのが楽しくてしょうがない風だ。そもそも本作でも「アメリカ初の」快挙と「黒人女性初の」快挙とが並列させている。ある意味、黒人解放運動と宇宙計画はどちらもアメリカの大きな夢だ。
一応、グレンの周回でアメリカは当時のソ連に追いついたとされるが、その後、それは宇宙遊泳、衛星同士のドッキングと依然アメリカを出し抜いていた。本当の意味でソ連を追い抜いたのはアポロ計画で月に向かった1960年代後半だ。
また黒人女性初の宇宙飛行士
メイ・ジェミソンが宇宙に行ったのは1992年のこと。医師というミッション・スペシャリストだった。やはり随分長くかかったものだ。
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Posted by y0780121 at 23:32│
Comments(2)│
clip!
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洋画ディ〜ド |
★3