2018年01月12日

嘘八百~報われぬ芸術家気質3

IMG_0179公式サイト。武正晴監督。中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子、坂田利夫、木下ほうか、塚地武雅、桂雀々、寺田農、芦屋小雁、近藤正臣。大阪府堺市が舞台。と言う訳で堺市出身の千利休ゆかりのろくろを使わない楽茶碗をめぐる嘘八百。
と言う訳でどうしても「利休にたずねよ」を思い出してしまう。利休自身が茶器を法外な値段で売り付けていたらしく、その意味で本作の偽物作りと流れに沿っていると言うか。
則夫(中井貴一)の古物商という仕事も「5000円の物を50万円に見せる」かが腕の見せどころ。その娘があの森川葵ちゃん。「利休にたずねよ」の姉妹作のような「花戦さ」に出ているのも縁というものだろう。本作は現代劇であるにもかかわらずだ。名前がいまり(伊万里)って(笑)。
冴えない陶芸家の佐輔(佐々木蔵之介)も腕は良いのだけれど権威筋(近藤正臣ら)に認めてもらわないことにはどうにもならん。本当の住処の安アパートにさりげなく不器用な芸術家魂の悲哀を感じさせる。
そもそも偽物の価値も権威筋次第の世界。そこで古物商則夫の伝手で鑑定書の偽造名人(坂田利夫)、いかにも由緒ありそうな古く見せた木箱作りの名人とかで偽物のプロデュース劇と相成る。
面白いのは日本生まれの日本育ちの牾姐饋有瓩房茲蕕譴泙い髪海泙任弔のだけれど、相手も偽外国人じゃね、と茶々も入れたくなる。そう言えば茶々も縁語みたいなものだ。
中井は本作では基本剽軽系なのだけれど、真剣な演技をしている時は騙している時なのもまたいい。
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Posted by y0780121 at 21:54│Comments(0)clip!邦画ウ、エ | ★3