デトロイト〜恐怖のサンドイッチ状態(2018)
公式サイト。原題:Detroit。キャスリン・ビグロー監督。ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、アルジー・スミス、ジェイコブ・ラティモア、ジェイソン・ミッチェル、ハンナ・マリー、ケイトリン・デヴァー、ジャック・レイナー、ベン・オトゥール、ネイサン・デイヴィス・ジュニア、ペイトン・アレックス・スミス、マルコム・デヴィッド・ケリー、ジョセフ・デヴィッド=ジョーンズ、ラズ・アロンソ、イフラム・サイクス、レオン・トマス三世、ベンガ・アキナベ、クリス・チョーク、ジェレミー・ストロング、オースティン・エベール、ミゲル・J・ピメンテル、ジョン・クラシンスキー、アンソニー・マッキー。1967年7月25日夜にデトロイトの黒人暴動のさなかに起きた
Algiers Motel incidentの実話に基づく。
(初出:2018年1月26日)
ビグロー監督で観た映画は「
K-19」、「
ハート・ロッカー」、「
ゼロ・ダーク・サーティ」とみな戦場・軍事映画。本作だって「長い暑い夏」のデトロイト暴動という内戦のようなものだ。“戦場”になるモーテルはあたかも中東の戦場のイスラム過激派の拠点と見紛うほどだ。
若手警察官クラウス役のウィル・ポールターはそのチャラい演技が逆に光る。まあ、そのチャラさが罪もない黒人が犠牲になるのだけれど彼にしても一つの失敗でお目玉くらい挽回を期して頑張ったのだろうが、現場の恐怖と上司の恐怖、恐怖のサンドイッチ状態だったのがよく分かる力演。どこか見覚えのある顔と思っていたが、「
メイズ・ランナー」に出ていたんだ。
実在のソウルグループ、ザ・ドラマティックスもデトロイト出身だが、オープニングで
シュープリームスらしき黒人3人の女性ボーカルグループが前座?で登場する。そ、そんな大物グループだったのか。時々美しい声で歌ってくれる。
シュープリームスをモデルにした「
ドリームガールズ」を思い出してしまう。 思えば邦画の「
幸福の黄色いハンカチ(1977)」のヒントになった音楽ユニットも黒人女性2人を交えたグループだった。
当時モハメド・アリが言った「Black is beautiful」を思い起こしてしまう。1968年には黒人陸上選手が表彰台で拳を突き上げて物議を醸していたこともあった。みんな戦っていたのだ。
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Posted by y0780121 at 09:09│
Comments(2)│
clip!
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洋画ディ〜ド |
★3
ウィル・ポールター、助演男優賞ものの演技でしたね!
怖かったです...
一方、これまでスケールの大きな映画を撮り続けてきた監督だっただけに、今回は事件にフォーカスしたがゆえの不完全燃焼感が残りました。
難しいですね...
ポールター、根は可愛いナイスガイだと思いますけどそれだけ余計にむかつく演技してますね。