2018年02月11日

ロープ/戦場の生命線3

rope1公式サイト。原題:A Perfect Day。スペイン映画。パウラ・ファリス原作、フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督。ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコ、メラニー・ティエリー。1995年のバルカン半島でのユーゴスラビア紛争、停戦合意直後、国際援助活動家たちが、井戸の死体を除去するためのロープを探す。
ソフィー(メラニー・ティエリー)は死体を見たことがなく、井戸からロープで引き上げられる死体が初体験になる筈だった。ところがリーダーのマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)が引き上げたロープが途中で切れてしまい、初体験はお預け。
何か知らないけれど、戦場における処女喪失の物語と思えなくもない。実際、民家に入りドアの外に首吊り死体をマンブルゥが見つけると、後ろから付いてきたソフィーに「見るな」と目を遮る。人間の死体ばかりか牛の死体も重要なファクター。避けるべきか、乗り越えるべきか、それが問題だ。思えば、井戸に放り込まれていた死体も“武器”として使われ、牛の死体も同様。
そもそも首吊り死体よりも首を吊ったロープを入手するのが目的。同じ戦場でも世界観が全然違ってしまっている。ロープの材料はほかに猛犬の番犬をつないでいるリード、とまあ大変だ。どっちにしてもロープはすべて死につながっている。邦題の「生命線」などという綺麗ごとの世界ではない。
こんなタフな世界では美人女性も丁寧に扱われるゆとりもない。マンブルゥの元恋人カティヤ(オルガ・キュリレンコ)も離れれば危険なのでみんながいる前で放尿する。「ジューーー」と音付きでしゃがみ、男が覗いて「黒いパンティだったな」とか言っている。
戦場なのにことのほか妙にエロい。死体も排泄も人間のあからさまな姿態であることには違いない。そういえば、生きている人間はみな井戸から「死」を覗き込んでいる。
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Posted by y0780121 at 20:51│Comments(0)clip!洋画ル-ロ | ★3