2018年04月10日

ラブレス4

loveless公式サイト。原題:Нелюбовь(嫌いなもの)、英題:Loveless。ロシア=フランス=ドイツ=ベルギー。「裁かれるは善人のみ」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督。マリアナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィン、マトヴェイ・ノヴィコフ、マリーナ・ヴァシリエヴァ、アンドリス・ケイシス、アレクセイ・ファティフ。舞台はズビャギンツェフ監督の出生地であるシベリアのノヴォシビルスクぽい。
原題は“loveless”なのにやたらセックスシーンが多く、“love”に溢れかえっている。周りは森ばっかなので他に楽しみがないのかとも思えて来る。
いかにもソ連時代特有の高層マンション群。もっともアルミサッシで多分、ソ連崩壊後に建てられたマンションらしく、2012年の設定らしい。ジェーニャ(マリアナ・スピヴァク)とボリス(アレクセイ・ロズィン)の息子、アレクセイ(マトヴェイ・ノヴィコフ)が2000年生まれで12歳なので。 実は「裁かれるは善人のみ」は2000年が設定らしいので、時系列的につながってそうな感覚すら覚える。
夫婦が愛もなく、産んだ子供がアレクセイなのだ。と言うか母親のジェーニャに至っては、原題通りに「子供は嫌い。産んだのが人生の失敗」とはっきり言っている。アレクセイに聞かれているかどうかなどお構いなしに。
お互い他に愛人がおり、いたたまれなくなったアレクセイは学校でも家庭でもない森の中に隠れる。森の枝に付けた紅白のひもは隠れ場の目印だと思ったら、さらにその奥に廃墟の住居がある。紅白のひもは山道にある迷わないための赤いテープと同じなのだろうか。
思えば「トレイン・ミッション」でもリストラされたリーアム・ニーソンが家庭と会社の中間地帯である通勤電車内を住処にしているのとどこか共通するものがある。
行方不明になったアレクセイを探す警察官もきわめて事務的で子供が死ぬかもしれないという切迫感を感じていない。全てが“loveless”で物事が動く。切迫感を感じているのはボランティアの人々のみ。つまりは、命令系統の中に入っていない人々のみが自分のことのように感じている。ロシア的官僚制の埒外の人々だ。
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Posted by y0780121 at 22:28│Comments(0)clip!洋画ラ,リ | ★4