2018年09月14日

響 -HIBIKI-〜命懸けの愛(アユ)4

hibiki公式サイト。柳本光晴原作、月川翔監督。平手友梨奈(欅坂46)、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生、小栗旬、北村有起哉、吉田栄作。オープニングで鮎喰(あくい)響(平手友梨奈)が校舎から転落し、樹木に絡まって危うく命拾いするが、同じような危ういシーンがラストでもある。
28歳で万年文学賞候補止まりの土木作業員山本春平(小栗旬)が人生を悲観して警笛のく踏切の遮蔽棹に手を出して入ろうとした途端、線路に響が仁王立ちする。電車はなんと響を轢く直前で停車する。2人にはどこか愛の稲妻が光った気がしないでもない。ある意味命懸けの愛だ。相手がうだつが上がらないことなど無関係に“同志感”が仄見える。実際、響は世俗的階梯には無関心だ。荒み切った文芸部に入っても気にしない。
まるで二回とも奇跡のように見えるが、15歳の天才少女にかかると木の茂み具合とか電車のブレーキ音とかで全て計算してしまうのだろうか。と言うか、響は命懸けで生きている。どう見ても体力的に勝る男子生徒相手にも命懸けで指折り攻撃で撃退する。本来なら文壇の大御所作家(吉田栄作)の娘(アヤカ・ウィルソン)のデビュー作だとおべんちゃらの一つも言うかもしれないのだけれど、「つまらない」と一蹴する。下手すれば噂のネットワークで干されるかもしれないのに。思えばエピソード一つ一つが命懸けだ。響はどのようなシチュエーションでも命懸けだ。
それにしても、芥川、直木賞二冠の快挙で編集者(北川景子)と一緒に記者会見に臨む出で立ち(写真↑)は選手権でリングに上がるボクサーの雰囲気さえある。建前上の理由はともかく戦闘モードなのだ。
ちなみに鮎喰(あくい=悪意?)という名字も意味深だ。アユの語源は「饗(あえ)」という説があり、「響」とよく似た字だ。また鮎の縄張りとか鮎の共食いとかの言葉があるようにかなり戦闘的イメージがあり、響とぴったりなイメージだ。また地方によってはアイとも呼ばれ、「愛」とも結びつく。響はアスペルガー症候群的な面もあるが、彼女に「悪意」がないのは言うまでもない。実は人も世界も愛していることが分かる。命懸けで。
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Posted by y0780121 at 19:32│Comments(0)clip!邦画ヒ | ★4