2018年10月02日

クワイエット・プレイス〜沈黙の春4

quietplace公式サイト。A Quiet Place。ジョン・クラシンスキー監督・出演。エミリー・ブラント、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュープ。文明にコミュニケーションが突然途絶したら世界はどうなるかという暗喩のような映画。宇宙からやって来たらしい大型のクモのような化け物がちょっとでも音を立てれば襲ってくるというのだけれど。世界が滅んで1年余り。
思えば、人間以外の動物は登場しない。牛や馬や豚や犬猫の類はみな食い尽くされたのだろうか。まるでレイチェル・カーソンの「沈黙の春」であるかのような。なら、あの怪物は化学薬品や今話題のプラスチックの権化のような存在だ。似たような作品に「地球が静止する日」は文明に必須の金属がやられるのだけれど、本作はコミュニケーション手段がなくなれば文明が崩壊することを暗示している。一番原初的なコミュニケーション手段は声なんだけれど、リーガン(ミリセント・シモンズ)は元々聾唖者だ。ただ、聾唖者でいる存在理由はあまりなかった。玩具事件を除いて。
quietplace2家族の家の周囲はトウモロコシ畑。風が吹けばトウモロコシがそよぎ音を出すだろう。その音で怪物の耳をマスキングしているのだろうか。ついでにトウモロコシの実をサイロに入れてあるので食糧は一応確保できる。どうやって収穫したって? そりゃ風の強い日を選んで実を取ったのだろう。大雨の日だって音消しになりそうで大丈夫そうだ。
音消しと言えば、トイレだって水洗は使えそうにない。やっぱり安全そうなトウモロコシ畑に隠れて用を足すしかないか。
洗濯機も駄目でしょう。そもそも音を出さない発電機太陽光パネルが頼りらしく、電力はたかが知れてそう。部屋の中は蝋燭だらけだが、この蝋燭もそんなにもたない筈だが。
なら、川で洗うしかない。実際、川のせせらぎでマスキングするシーンもある。ついでに小用もできる。滝の裏側に隠れるのも有効らしい。
一番悩ましいのはライフルがあるのに大きな音を出すので使えないことか。下手すれば大量に怪物が集まって来る。でも、とうとう撃ってしまう。突然ラストになるが、銃を取った時に終わるというのは象徴的だ。人類は機械を使って大量殺戮を開始するのだろうか。敵は悪魔だから何を遠慮することがあろうか、というのも現実に起きていることだ。
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Posted by y0780121 at 20:22│Comments(0)clip!洋画クーコ | ★4