2018年11月09日

旅猫リポート〜猫よりアリス2

tabineko公式サイト。有川浩原作、三木康一郎監督。福士蒼汰、広瀬アリス、大野拓朗、山本涼介、前野朋哉、田口翔大、二宮慶多、中村靖日、戸田菜穂、橋本じゅん、木村多江、田中壮太郎、笛木優子、竹内結子、(声)高畑充希、沢城みゆき、前野智昭。観る目的は広瀬アリスちゃん。
まず猫ちゃんそのものは、結構むさ苦しい。野良猫ならいざ知らず飼い猫になってもいけてない。わざとなんだろうか。そもそも猫のナナ、交通事故で即死している筈。看病すれば全快するようなレベルの事故じゃない。そこには両親を交通事故で一度に失った悟(福士蒼汰)のトラウマが反映されている。
悟を演じる福士蒼汰、実は目で演技している。あの目が徐々に徐々に鬱の気で曇っていく。途中で不治の病になるのだけれど、この不治の病自体がメタファーぽい。絶望を「死に至る病」と言ったのはキルケゴールだけれど、悟の厭世観自体を現しているのでは。そもそも20代後半になっても、両親の代わりといえ、猫が生き甲斐というメンタリティ自体が悟の鬱を現している。
その淵源をたどれば高校時代の同級生で初恋の人千佳子(広瀬アリス)だろう。千佳子は同級生の修介(大野拓朗)と結婚してしまう。こっちの絶望感の方がはるかに大きい筈。
なのにわざわざ夫婦になった2人を訪ねに行くなんて。本来なら見透かされて他人行儀にあしらわれそうなものだが、2人は親切だ。2人はさりげなく悟自身が「絶望」なのだと感づいて優しくしているフシがある。あの憂いに満ちた眼差しを見ているとそう感じるだろう。「ビブリア古書堂の事件手帖」つながりじゃないけれど、太宰治の「生れて、すみません。」を想起してしまう。
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Posted by y0780121 at 15:06│Comments(0)clip!邦画タ、チ | ★2