2019年02月04日

バーニング 劇場版〜村上春樹タッチ5

burning公式サイト。韓国映画。英題:Burning。村上春樹原作の「納屋を焼く」がベース。イ・チャンドン監督。ユ・アイン、スティーヴン・ユァン、チョン・ジョンソ。ソウルのNソウルタワーが見下ろすヘミ(チョン・ジョンソ)のマンションの部屋。
風貌からして見るからに村上春樹の若い頃を彷彿させるジョンス(ユ・アイン)は小説家を目指している。そして、ヘミとのメルヘンチックな出会い。
ベン(スティーヴン・ユァン)の豪邸と高級車は言われなくても「華麗なるギャツビー」を思わせる。もっとも、こちらのパーティはかなりショボいのだけれど。原作者のフランシス・スコット・フィッツジェラルドは村上春樹のお師匠さんのような作家で翻訳も春樹自身がしている。
水のない井戸が出て来るが、井戸は村上春樹作品によく出て来る。「騎士団長殺し」にも石室の井戸が出て来る。実は「華麗なるギャツビー」でも井戸みたく小汚い床屋の壁にある仕掛けドアの奥のレストランが登場していた。
そもそもジョンスとベンは村上春樹初期三部作の「僕」と「鼠」ぽいところがある。ラストの高台を駆け上がったところにある湖は「羊を巡る冒険」で北海道の山奥で死んでいる鼠がいた場所を彷彿させる。
それにしても「焼く」は夕焼けにも通じている。ヘミが夕焼けを見るシーンは実に美しい。ヘミは後ろ姿なのだけれど、思えば本作は後ろ姿のシーンが多かった。
ジョンスの顔がベンの高級車の後部の赤ランプに照らされるシーンも2人の関係性を見事に表している。ベンを追いかけても追いつけないジョンス。もうこの時点で殺意が目覚めていたのだろう。ラストはある意味、夕焼けの向こうにまで追いかけたとも思える。
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Posted by y0780121 at 20:07│Comments(0)clip!韓国映画 | ★5