2019年05月09日

バースデー・ワンダーランド3

366737_008公式サイト。柏葉幸子原作、原恵一監督。(声)松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親。原監督は「河童のクゥと夏休み」、「カラフル」以来か。
「人生は短く、術のみちは長い」ヒポクラテスが出て来るが、ヒポクラテスは古代ギリシャの医者。本作では錬金術師。翻って本作の柏葉幸子は薬剤師。だからと言ってクスリ使ってトリップする訳じゃないけど、柏葉幸子の作品をずらっと見たら「天井うらのふしぎな友だち」とか「ふしぎなおばあちゃんがいっぱい」とか「霧のむこうのふしぎな町」とか「エバリーン夫人のふしぎな肖像」とか「ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー」とかタイトルにやたら「ふしぎ」が多い。不思議の国の幸子ちゃんなのだ。
本作の「バースデー・ワンダーランド」の「ワンダーランド」も「ふしぎの国」だ。原作は「地下室からのふしぎな旅」だ。そもそもアニメの色調もサイケ調だ。
しかし、世界から徐々に色彩が失われて来ている。意訳すれば「多様性」の喪失だろうか。実際には水がなくなっているのが原因のようだ。主人公のアカネ(松岡茉優)にしろ、ミドリ(麻生久美子)にしろは色彩の名前だ。そもそも同じ原監督の「カラフル」なんてそのまんま色彩の物語だ。
アカネが色彩鮮やかな錦鯉にまたがっているのは「ネバーエンディング・ストーリー」からの引用か。
実際、
いじめっ子に追いかけられて古本屋へ逃げこんだバスチアン。そこで「はてしない物語」という一冊の本を見つけた彼は屋根裏の物置に隠れ、夢中になって読み始めた。おとぎの国ファンタージェン、そこは何者かに襲われて山も川も人も動物も、すべてが跡形なく消え去ろうとしていた。しかも象牙の塔に住む女王は原因不明の病に冒されていた。
という筋書きもよく似ている。
ヨロイネズミという灰色男が色を食っているらしい。彩色vs.無彩色の戦い。最後に地下から大噴水が出て世界は救われるのだけれど、地下から噴出するのは普通、原油で、実は化石燃料文明が世界から色彩を失わせている気がするのだけれど。
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Posted by y0780121 at 23:13│Comments(0)clip!アニメ邦画ターワ | ★3