2020年07月20日

日本と再生 光と風のギガワット作戦3

公式サイト。河合弘之監督、飯田哲也監修、音楽:新垣隆、エンディングテーマ:坂本龍一。いつもいつも思うのだけれど、何故に原発vs.再エネになるんだろうか。本来なら地球温暖化、気候変動抑止のため、CO2を出す火力発電vs.(原発+再エネ)連合でなければならない筈だ。今はもう大気中のCO2濃度は415ppmに達し、産業革命以前の1.5倍になってしまったというのに。
そういう意味で歪んだものになってしまったのは福島第一原発事故が起きてしまったことは言うまでもない。本作に登場する飯田哲也氏も原発事故前までは必ずしも反原発派ではなかったと思う。そもそも彼は京都大学大学院工学研究科の出身で原発に夢を描いてたクチだ。何を今更と言いたくもなる。タイトルの「ギガワット」と言うのは一般的に原発一基が発電できるワット数なので基本原発本位なのは隠しようもなく、また隠すべきでもない。
日本のCO2の世界全体の排出比率は3.4%。ちなみに排出量トップは2017年ベース(参考)で1位中国28.2%、2位アメリカ14.5%、3位インド6.6%、4位ロシア4.7%、5位が日本だ。
シェアが3.5%程度の日本一国がCO2排出抑制しても仕方ないという説もあるが、一人当たりの排出量は日本の人口が全世界の1.64%なので全世界平均の約2倍だ。言い訳無用、何がどうあっても減らさなければならない立場だ。
本作ではタイトル通り「光」=太陽光発電、「風」=風力発電の促進に重点を置かれているが、日本では水力はまだまだ開発余地ありそうだ。今回の球磨川を中心とする熊本県大水害のようにもし川辺川ダムが建設されていたら、という説もあるが後の祭り。誰ですか、日米の地理学的差異も考えず「ダムは無駄」などと言っていた人は❓。他に小さなダムが無数あり、一つ一つ発電設備を設けたら相当な戦力になるだろう。治山治水+水力発電だ。
風力発電にしても垂直型風力発電機もあり、マンションやビルの屋上でも建てられそうだ。騒音がどうのという向きもあるかもしれないが、そもそも昔の日本では便所の臭いを出すために風車が建てられていた。基本的に同じことだろう。
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Posted by y0780121 at 00:07│Comments(0)clip!邦画ナ、ニ | ★3