12/3 Sat & 4 Sun 東京国際フォーラムA

毎年年末になると、何らかの形で上原ひろみのライブに参戦してますが
ジャパンツアーは1年ぶり。
そして今年はライブへの参戦回数が例年より少なめだけれど、
この2日間、このトリオの音楽に身を委ねることができたことに、心から感謝です。

本当は11月のスタンディングライブにも行きたかったけど断念し、
12/2はチケットを取ってあったというのに、
仕事が未曾有の大惨事で(ここ数年同じこと言ってる気がするけど)
泣く泣く手放すなど。

上原ひろみのライブだけは、家族が病気以外なら何が何でも参戦する!と
周囲に公言していますが、そのまさかが直前に勃発。
今年はライブに行けないことも覚悟していましたが、
そちらも幸い落ち着いて今に至ります。

なので、ひろみさんが奇しくもライブ中におっしゃった
「ライブができるのが当たり前ではないんだと実感した」との言葉が
身に沁みました。



というわけで、まずは12/3(土)。

席は上手前方。
ステージ上に見えるはサイモンの背中、
ディスプレイを見るには首を45度捻らなければならない位置。
過去の経験から音響には全く期待していませんでしたが、
期待していなかった分、裏切られずに済んだかな、みたいな。
でも思った通り、ピアノはかなり聞こえにくかったです。

それはさておき。
この日は、サイモンは元気な姿見せてくれるかな?
アドリアン・フェローのベースはどんな感じかな?
が、最大の関心事。

結論、どちらも期待以上でした!

サイモンのドラムは、少なくとも僕の目には、
以前の通りアグレッシブなサイモン復活!に映りました。
そしてカプチーノ似合いますな(笑)

ベースのアドリアン・フェロー。
例によって例のごとく、名前も初めて聞いたという無知っぷり^^;

すしざんまいで寿司をたんまり平らげてそうなワイルドな大男ですが、
その風貌からは想像できないような美しい音色と繊細なメロディーの歌い方。
それでいて超高速の早弾きテクには驚きました。

インプロビゼーションの時の「微妙な間」が計算通りだったのか、
それとも???なんて傲慢なことを思ったりもしたのですが、
でも、この短期間で、トリオプロジェクトの曲を、
アルバム「SPARK」だけでなく過去の曲も含めて、
暗譜で演奏できるなんて、超人技だと思います。

それに彼が入ったことで、ベースがメロディに負う部分が
増えたことは新鮮。
特に「INDULGENCE」とか、良かったなぁ。

トリオとしては、曲が向かい風に押されて思うように前に進めないような、
重たい荷物を重たそうに運んでいるような、そんな印象もありました。
座席位置のせいかもしれません。
アンソニーと作り上げたトリオ像を求めすぎていたのかな。


ひろみさんがソロの前に、
「ピアノはやればやるほど楽しくなる、でも出来ないことも増える」
とおっしゃっていて、それが心に刺さりました。
真剣に物事にあたればこその言葉。
自分にはそこまで真剣に取り組んでいることがあるだろうか、
取り組まなければならないのに言い訳して逃げてるだけではないのか、
なんて。




そして12/4(日)。

席は1階のちょうど中央でやや上手寄り、音響的に最高。
そしてライブも超最高!

追い風に乗って、荷物は重たいけど軽々と運べちゃってるよ、的な。
触ったら火傷しそうな集中力に加えて、演奏が楽しそうで
「そう、これこれ!」って感じでした。
やっぱり席位置の影響だったのかな・・・。

特に感動したのは・・・って書こうとしたら、
セットリスト順に全曲となってしまうのでやめますが、
どの曲も溜息が出るくらい素晴らしかったです。

そしてなんとなく感じたのは、
アンソニーの時は、よりロック色が強いトリオで、
アドリアンの時は、いわゆるジャズっぽいというか。
僕が偉そうにロックやジャズ語る資格ないですけどね。
失礼しました。


ソロの前のひろみさんのトークは、名演説として記録に残したいくらい。
夢って、苦難を乗り越えて叶えてこそ夢なんだ、って言われてる気がして。
隣のおじさん、後ろの席の老夫婦、前の席の兄ちゃん、
みんな演奏中に涙してる様子でした。



そして今年のツアーパンフ、秀逸!!!
hiromi1


























今夏、アンソニーとサイモンが相次いで体調不良でツアーを離脱し、
それでも予定通りにツアー継続をしようとするひろみさんの不屈の精神。

ギリギリのスケジュールの中、ひろみさんに助けを差し伸べるミュージシャン達の優しさ。
そしてその優しさは、ひろみさんが引き寄せたものに他ならないと僕は思います。

その結果、マイナスをプラスに変えていくひろみさん。

涙、涙。


ああ、僕は一体何をやってるんだろう。
諦めているだけ、悩んで溜息ついているだけ。
こんな素晴らしいライブを体験しても、未だ疲れ切っている自分だけど、
ひろみさんのように顔を上げて、前に進まなきゃなと思いました。


と、内省的なことを強く考えたライブでした。

初めてライブを観たのが2006年。
あれから10年、毎回、最高が更に最高になったライブばかり。
ひろみさんには感謝です。


さあ次回。
やっぱり元気なアンソニーに会いたい!!
アドリアンにも引き続き会いたい、と欲張ってみる(笑)

ミシェル・カミロやエドマーのデュオも実現してほしい。

その前に、矢野さんとのチケット争奪戦には何が何でも勝たなければ。
嬉しい心配が続く・・・。


SPARK JAPAN TOUR 2016 
HIROMI the trio project
feat. Hadrien Feraud and Simon Phillips

SET LIST

12/3
1.  SPARK
2.  DESIRE
3.  TAKE ME AWAY
4.  INDULGENCE
5.  DILEMMA
6.  WHAT WILL BE, WILL BE
7.  WONDERLAND
8.  SEEKER
9.  WAKE UP AND DREAM
10. IN A TRANCE
EC. ALL'S WELL

 12/4
1.  SPARK
2.  PLAYER
3.  TAKE ME AWAY
4.  INDULGENCE
5.  DILEMMA
6.  WHAT WILL BE, WILL BE
7.  WONDERLAND
8.  MOVE
9.  WAKE UP AND DREAM
10. IN A TRANCE
EC. ALL'S WELL