週末や祝日の営業開始時間の前に限り、料金を値引する「早朝割引」が人気だ。売り手側は、節約志向が根強い消費者に安さと朝限定という珍しさをアピールし、集客につなげたい狙いだ。まさに“早起きは三文の徳”?(小川真由美)

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 ≪飛ぶように売れる≫

 今月16日午前8時半。靴の「ABCマート自由が丘店」(東京都目黒区)に開店を待つ列ができ始めた。午前9時からの早朝割引が始まるときには31人が並んだ。列の先頭に並んでいた近所の60代主婦は「ハイキング用の靴を買いに来た。いつもより安いし、店内が空いているので他の商品もゆっくり見られる」と話す。この日の目玉商品は女性用のトレッキングシューズ2500円(定価7770円)、女性用靴下5枚組190円(同819円)で、開店と同時に飛ぶように売れた。

 同社(渋谷区)は昨年12月末、原則毎月1回、土日の午前9時から通常の開店時間の午前10時までの1時間限定で、一部商品を割引販売する「早朝割引セール」を開始。現在の実施店舗数は全国約200店舗で、スタート時の50店舗から4倍に拡大した。

 商品開発部の佐藤敬太さんは「目玉商品を買う目的で来店したお客さまがついでに他の商品も買ってもらえれば」と話す。早朝割引では目玉商品を店内に分散して展示。近くに関連商品や最新グッズを置くことで売り上げアップを目指す。

 一方、ボウリングなど複数の娯楽施設を運営するラウンドワン(堺市)も昨年12月、土日と祝日限定の割引サービスを始めた。午前5~8時に入店すれば、ボウリングは5ゲーム1100円(通常は5、6ゲームで1780円)。ビリヤードやフットサルなどの「スポッチャ」は中学生以上が1000円(通常は大人2200円、中・高・大学生2000円)などだ。

 不況による利用者減を打開しようと、午前10時から翌朝6時までの営業時間を早朝割引を導入することで24時間営業にした格好だ。ボウリングはシニア世代、スポッチャは家族連れや夜中から未明にかけてカラオケを利用した学生らがそれぞれ利用するケースも少なくないという。担当者は「娯楽費は真っ先に削られる支出だが、家族で早起きすれば安く遊べる」とアピールする。

 ≪落語初心者向け?≫

 一風変わった割引では東京・上野の鈴本演芸場の「早朝寄席」もある。通常の昼あるいは夜の部の前、午前中に、落語家の真打ちを目指す「二つ目」と呼ばれる落語家の高座が500円で楽しめる。毎月日曜日に複数回開催されることが多い。通常の真打ちの高座料金の2800円よりかなり安く、落語初心者の入門編として手ごろだ。

 節約のためには週末も朝から活動した方がよさそうだ。

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