魔導船只今メンテ中。

メンテどころか危うく消滅するところだったじゃねえか。

Chapter14.5:ガーランド


( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

ついに、ガーゴルをカバーしたぞおおおおお!!!!!
はーーっはっはっは好きなんですよガーゴルもぉぉぉ! だがしかし唯一切り込み口が見つからずついぞ手を付けられなかった組み合わせをついに制覇!

初☆ガーゴルが殺し愛とかwww 濃すぎるだろ俺wwうぇwwwww

ゴルセシゴルカイジェクゴルガーゴルと、俺のドリーム全 種 制 覇 ☆
これでこのシリーズ一片の悔い無し!! 多分!


えー、ガーさんには、過去ガーゴルだったことを覚えておりつつ、最後はガーwolへと至り人生のハッピーエンドへ向かってほしいと思っております。
ガーさんの愛は重いですからね。超ヘビー級ですからね。人生2000年分×n回踏み外す分の重さですからね。それを受け止めきれるのは、愛情欠乏症すぎてその事実に気づいていない上に自己評価の低さをこじらせてニブイを越えたザルメンタルな持ち主な兄さんと、重かろうがなんだろうが平然とした顔で受け止めて当然のように立ち続けられる鋼を超えた光のメンタルをお持ちのwolさんぐらいですからね!


そういえば、これをざっと書き終えた後に細部の調べ物をしようとしてDDFFのWiki見たらさあ
…え、ガーさんとカオスって、名前とビジュアル同じだけの別人…設定なの…?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

いやいやいや、それは面白くないだろうスクエニ! そこんとこがねじれてるからいいんじゃないのかディシディアは!?(゚Д゚;≡゚д゚)
いくら整合性持たせるのが難易度S級だとしても、だったら未解明で放置しとけよ捨てちゃだめだろうがよ!!

お、俺はお前がなんといおうが、「私はあなたなのです…カオス」を信じるからな!!! …逆だっけ?



さて、2009年の文章と比べ、いかがだったでしょうか今回の書き下ろし。
特に変化なく、とても読みやすかったかと思います_| ̄|○

兄さんの口調(地の文)がちょい柔らかくなったくらいですかね。あと口数増えたか。ガーさん相手というのもあるけど。
当時はまだ、俺の中のゴル様からDS版&TA&DFFの続編ゴル様へのパラダイムシフト(笑)が終わりきってなかったんで、ちょっと公式より堅苦しいんだよね喋り方とか。漢字多いし、横文字あんまし使ってないし。
今ではすっかり、渋ボイスで重苦しいくせに案外オーバーアクションでどっかすっとぼけてる可愛い兄さんが定着しましたので、そのあたりの違いが出ていれば… …いや、そんなに出てねえな…。

と、とりあえず、これであとはラストに向けて数話アップしていくのみ!
7月の新刊書きはじめよーっと。

…10年以上ぶりに、ちょっとだけ漫画描くらしいぞ…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


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☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚拍手お礼!゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
どういうシステムで返信してたか全く思い出せないのでここにベタ打ちするw
これでよかったと嫁が言っているから多分大丈夫。


ゆきやなぎ様

い やっほぉおおおい!!!(AA略) やったまさかの喜んでいただけたよ! よかったあれはガーゴルだったんだ!(; ゚∀゚)o彡° また書… いや、書けたらいいなって思うんだけど…普通にまったり飲み仲間でも似合うと思っているので、ガーさんと兄さんはいろんなパ ターン書いてみたいですね! 何かネタくだs


グリニャー様

い やっほぉおおい!(AA略) ガーゴル認定二人目いただきましたありがとうございます!!( ゚∀゚)o彡° 私まだがんばれます! あっ! お買上げありがとうございますマジありです! 引っ越し時に在庫結構処分してたようで、何気に四天王本は 残り5冊切ってたですwまだ余ってると思ってたww 7月に頑張って新刊出す予定ですので、そちらもよろしければ在庫処分にご協力ウボァー  ところ で、ディシ学と四天王本、いっぺんに読んだら混乱とかきたしませんでしたか…? テンションが天と地だなと今更思ったよ…((((;゚Д゚))))

Chapter14:ジェクト

(゚Д゚≡゚Д゚)ゴルッホー!!!

ワタクシの大好きなジェクゴル回でございますことよオホホホホ。
なんかちょいちょい語ってたような語ってなかったような気もするんでございますが。

カオス軍て基本、みんな天才じゃないですか。
わりと性質も能力値的にも似通っているその中で、兄さんとは方向性真逆の天才なのがジェクトさんですわな。
ふーん、こんなのもあるんだってカンジで、警戒はいらないが興味はある。そのくせFF4の世界観の中でチート級の現代知識を有してる兄さんにとっては、妙に文化度近くて変なところ話が通じる相手が10親子かなあと。
息子の方は「ティーダのお料理教室」でやりましたが、あれ閲覧数とかブクマが小説の中で頭抜けて多くてビビったですけど、みんな面白がってくれてありがとうww 意味わかんねえよなあの組み合わせw
ティーダやクラウド目的で見てくれた人に、ちょっとでも兄さんのみりきを伝えられたなら幸い…いや、完全に変態の格好しかしてませんけどあれ…。
勢いだけで書き上げたから、地の文修正しようかな…

話をジェクトさんに戻しますが。
兄さんは なんか面白いのがいる→ノリはついていけないが、意外と話が通じる→えらい家族思いだった→なんか話すようになった。 みたいな変遷でしょうか。
基本的に家族を大事に思っている人に対して非常に高感度高いと思われる上に、おとん属性持ちやんジェクト。溢れ出るおとん臭が、若干ファザコン気味な兄さんの深層心理にクリーンヒットするんじゃないかとひと妄想ですよ。その結果オフで1冊本出しましたけど。
人間関係においてはほぼ間違いなく同世代が周囲にいない+上下関係でしか繋がったことがない(除両親)、という兄さんでございますから、元の世界に帰って しばらくたってから、あれってもしかして友人…ていうのだった、の か? くらいに小首を傾げていると禿げ萌えると思うのですがいかがでしょう。
友達ってのはなんか特殊なことないと(学校とか)できないと思ってたとか。
それを見て涙を流して喜ぶルビカンテとかさ。

ジェクトはジェクトで、どうも生真面目キラーなところがあるようだし、どっか危なっかしいことに気がついてからは目が離せなくなってんじゃねえかな、だといいな。
クソ真面目なヤツがいる面白そう→ちょっかい出したらえらいブラコンだった→話してみるとなんかこいつ、意外とメンタル危なっかしくねえ?→つい庇護(このへんがおとん)

なにせアスリートでキング・オブ・ブリッツ、人を盛り上げ喜ばせるのが本分だったジェクトですので、不器用な人間に安心とかリラックスとか楽しみとかそういうの教え込むのが面白くてしょうがないのではないかと。アーロン、完全にデトックスされてますしねえあれ…。
一般人にはやり過ぎレベルでも、あの手の拗れまくった相手にはむしろ丁度いいんだろうねえ。

兄さんはジェクトさんに人生の楽しみ方、ちょっとずつ習っていけばいいと思うんだよ。
ってセシルが思ってるといいんだよ。ねえ。


012ではカインも取り込まれていることですし、ホントああいうタイプを手なずけるの上手いんだなあジェクトさん。
二人両脇に抱えて、「飲みに行くぞーーー!」って絵がみたいです。誰か頼む。



そのまま腐コースでも一向に構わなアッー




そして、次回は書き下ろしです。

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Chapter13:クリスタル

えー、
Chapter12よりよっぽどテコ入れ時間かかってんじゃねえか
ゴ━━━(#゚Д゚)=○)`Д)、;'.・━━━ルァ!!


おい当時の俺! 色々と甘すぎるだろう文章が!!!
コスモスとの会話、中盤テーマが散開してて何が言いてえんだか読んでて思い出せなかったぞゴルァ! 最後わりときれいに決めてるからギリセーフって具合じゃねえか!!!!

このへん書きはじめたころは、まだ無印のカオスレポートが全く見れてなくて、超高速プレイでなんとかかんとかレポート全開放してギリギリDFF世界観をつか…んでねえけど全容見た、っていう状態で、うぉらーー間違ってる部分を補完じゃあああ!! って書いてたから、世界の有り様とコスモスの戦士とカオスの関係図をどういう形に持っていくか、ものすごく手探り状態。脳内で辛うじてアウトラインだけ取れた状態で打ち進めたもんだから、全容がなんかぼんやりしちゃってますな…。かなりテコ入れしたんですが、それでもまだ地盤がユルい感満々ですね…。
コスモスとコスモスの戦士たちの関係図は、結構前からああいう形に脳内で収まってたんで書き切れてるんですが…。やっぱカオスレポートが全然開けなかったのが痛かった…。
コスモスの昔話が中略状態なのは、きちんと把握できてなかった名残です。
まあ、読み込んだとしてもDFF当時のコスモスレポート、カオスレポートだけじゃわかんねーこと多いしな…。
お、多いよ…ね…?


あと、クリスタルが記憶の塊っていうのは、FF4TAの設定をベースにしています。
記録媒体としてのクリスタルって、スゲー幅広くて尚且つ今までの世界観もうまくやれば内包できるナイス設定だと思っているので!

今もう一回調べて、きっちり土台を組み上げてからテコ入れすればよかったか…いや、それやると多分この話自体が矛盾爆裂で成り立たなくなるんですけどね……。
うん、華麗にスルーしよう…。



それはそうと新6号機から(゚Д゚≡゚Д゚)ゴルッホー!!!
6年ぶりの自作は、パーツ開梱から環境セットアップ9割完了まで丸二日かかりましたが(ワラ 仕上がってみれば大きなトラブルはせいぜいケースの前面フロントの片開き部分がバカになっててきちんと閉まらない初期不良くらいでした。
ええ普通に交換レベルの初期不良ですが、それで一週間とかPCなしは辛すぎたので嫁の「厄除けだよ」という呪文を採用いたしました。5号機からパーツ流用多かったから、交換するとしてもサブマシンなし環境だったんだよ今回…。PCバカだからそんなの耐えられない。

あとは、バックI/Oパネルの金具をマザボ取付時に反対側に曲げてしまい、最後にUSBケーブル挿そうと思ったら金具邪魔して差さんねーでやんの。よりにもよって半分これに釣られたUSB3.1がwwwうぇwwwwwww
ええ、最低限の解体で直しましたけどね…。
久しぶりにやるとホント細かい所忘れてて、ケースにマザボ直付しようとして「あれ、これなんか間にアタッチメント的ななんかなかったっけ?」とか本気で首かしげたり(マウンタを挟んで位置と高さを合わせます)光学ドライブ入れる前にマザボいれて、順番逆wwwwこれ大きめのケースじゃなかったら完全に解体してやりなおしだったじゃねえかww みたいな真似やらかしたりしましたけど。
壊れなくて良かったわパーツ…。
いただきもののグラボがガチゲーマーサイズなので、筐体を前より若干大きいものにしたのですが、それでもやっぱり細かい作業は大変でしたわ。
大きなトラブルはなかったからSSのネタには…うん、セオくんのPC自作初体験、くらいに落とせればいいかなあと思っている。

俺しか面白くねえけどなマジでwww

あ、そうそうXアプリのバックアップとり忘れてて、危うく中学カセットテープ時代からの曲が入ったMDコレクションの約半分、25枚相当を危うくロストしかけましたわ。止めてくれマジで_| ̄|○

新環境Win10は、使用感ここまで全く問題ないですね。Radikoolが仕事しないくらいで…。これはホントお手上げ状態で諦め中。
InDesignがしょっぱないきなりフリーズ現象おきたのは、相性の悪いフリーフォントのせいでした。うん、前にもあったからそうだと思ってた。10分くらいで原因特定できて我ながらびびった。

あと1ヶ月くらい運用してなんともなかったら、バックアップ用の外付けHDDを一旦全消去して、あらためてバックアップ設定しなおして完遂、かな。(容量足りなくて追加設定できねえ…)
あ、スマホのバッテリーが虫の息なんで、来月は新しくしなきゃで、そのためにTAのデータをPCに移さなきゃで、そのためにデータ対応USBケーブルを…ry


で、ピクシブ掲載SSの方ですが、次回Chapter14の後に書 き 下 ろ し 掲載予定です。
さあ、今の文章と2009年の俺の文章、どれだけ進化……していないか、乞うご期待!!


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Chapter12:セオドール ~無修正Ver~

 『…きろ。』
 ……。
『…お きろ』
 …煩いな。僕の事は眠らせておいてくれ。
『起きろと言っている。』
 僕はとっくに引退したんだってば。あとはあいつに任せて―
『寝ている場合ではない、起きろ!』
 ものすごく聞き覚えのある声と共に頭頂部に鈍痛を感じ、俺は飛び起きた。
「った!なんだよ!!」
「なんだよではない!非常事態だ、早急に目を覚ませ。」
 目の前にいたのは兜こそしていないものの、黒い甲冑の魔人・ゴルベーザその人。僕…俺は上半身だけを起き上がらせて言う。
「目を覚ませって無茶な事言うなよ。こうなったら俺は起きるに起きられないだろう。何度試したんだよ。」
「分かっているから貴様を叩き起こしたのだろうが。」
「ん?」
 …あれ?じゃあ、俺は誰だ?
 素朴かつ根源的な疑問に思い至って、俺は自分の手を見た。
 大きさこそ成人であれ、見慣れた自分の手より幾許か細いか。それに、視界の端に入る髪が茶色い。
「あれ。」
 俺じゃないか。事の異常さにようやく思い至って俺はもう一人の―現在の俺、ゴルベーザを見上げた。
「自分が起きれないからって脳の奥底まで潜って昔の俺を起こしたのか。自己暗示済みとはいえなんという無茶な事を。」
「同感だ。しかし今は手段を選んでいる場合ではない。」
 ゴルベーザにしちゃあ珍しく焦っているか?基本的に理性の権化みたいな人格の筈なんだが。まあ、既にこいつの人生の方が倍程に長くなってとっくに主人格な訳だし、それなら時と共に変化しててもおかしくはないが。
「それにしたって元・主人格を殴って起こすなんてらしくない暴挙だな。」
「酒の勢いで顔を出しておきながら何を。だが今は自分の御託を聞いている暇等無い。聞こえんのか。」
「ん?」
 言われて、俺は耳を…いや、心を澄ませた。
「…セシル…!?」
「そういうことだ。」
 確かに聞こえた。セシルの声が。

 自分を、呼んでいる声が。

「馬っ鹿野郎スコール!24時間持たせろって言っただろうが!!」
「当たってどうなる。残念だが状況に付け入る能力は奴らの方が上手だ。」
 聞こえてくるセシルの声は弱々しくて、切迫していた。危ないのだ。本当に無駄な会話をしている暇などない。
「…俺に行けっていうのか。」
「そうだ。私は動けない。ここまでが限界だ。」
「無茶言うなぁ。お前が動けないってことはお前の部分を司る脳が寝てるってことだぞ。お前の領域にある魔法は使えない。大脳新皮質の担当部位が半分寝てる様なもんだ、当然身体能力だって落ちる。」
「承知済みだ。」
「闇魔法抜きで連中とやり合えって言うのか。」
「そうだ。選択肢は他に無い。よもや嫌だと抜かす訳ではなかろうな。」
「まさか。」
 俺は―立ち上がった。幾年かぶりに。

「どんな手を使おうが、あの子は俺が守る。」

 それは、俺たちの総意―俺の、揺るがない誓いだ。
 ニヤリと笑う自分をゴルベーザが顧みて、ああ、俺本当ならカインに似てたんだなと今更そんな事に気がついた。そりゃ、執着もする訳だ。


 ゴルベーザの姿が薄く霞み、やがて消えた。
 眠っている脳の部分を叩き起こしてここまで来たのだ、本当にこれがあいつの機能の限界だろう。俺は目を瞑る。



 浮上する感覚。奥底から。
 徐々に、目蓋の向こうが明るくなってくる。

 ああ、何時振りだろうこの感じは。
 そう、微睡みから目覚める時の感覚。
 意識と神経がリンクする。体を、肉を自覚する。支配する。
 指を動かす。 腕を動かす。 俺は今、この身体を動かしている。
 そして

 俺は目を覚ました。


 ゆっくりと半身を起こした。今度は現世で、自分の手を見る。
 手套に覆われた、巨大で無骨な手。そう、これが今の俺の―ゴルベーザのものだ。ざらり、と落ちてくる髪は銀色。本当に久しい肉を得た感覚に違和感を覚える。いや、身体がこの人格に違和感を覚えるのか。脳というのは実に不思議なものだと思う。だが、浸っている暇はない。
 膝を立て、立ち上がる。この巨体のバランスを俺は知らないが身体は覚えている。それでも、やや身体が重く感じるのはやはり半分眠っているせいか。要するに俺は今、半分眠ったまま動いているのだ。なんという寝ぼけ方だろう。そう思うとえらく笑える。
 周囲を見ると、自分の甲冑の一部が外され丁寧に置かれていた。さすがにこの格好で寝かせるのは無理があったのだろう。そういやこの重さを運ぶのは相当難儀だっただろうな。後でちゃんと礼を言っておかねば。ゴルベーザから。
 今の浮遊魔法が使えない状態でこの重量を着込み動く自信はないので、肩当ては外したままにして外套を羽織る。

 深呼吸をした。
 精神波を辿る。
 セシルの声は直ぐに、聞こえた。
「ひょーっほっほっほ!人質、ゲットだぜー!」
「あっはっは!他愛ないものだねえ!」
 高笑う道化と死神を前に、三人は歯噛みする。くたりとクジャの魔法球の中で力なく浮かぶセシルに意識を取り戻す様子は見られない。
「貴様ら!セシルを放せ!!」
「いいねぇ!いい台詞だ、君役者のセンスがあるよ!僕の舞台の敵兵Aに抜擢してあげよう!」
 フリオニールの雄たけびはただクジャを大いに喜ばせるだけだった。
「落ち着けフリオニール。あの二人相手にまともにやりあうな。」
「しかし…どうすれば!」
 諌めるスコールとて妙案が浮かぶわけでもない。
「とにかく、セシルとあいつらを引き離さなくちゃ…」
 だからといってどうすれば良いかなどバッツにも思いつかない。焦れたフリオニールが矢を番えた。と、クジャの右手が挙がる。
「おっと、あまり余計な事をしないでくれよ?」
「っ…うあ…!」
 クジャの後ろに浮かぶ魔法球の中で僅かに電撃が弾け、セシルが僅か身じろぎ呻いた。
「セシル!!」
 重なる三つの声に、クジャは高らかに笑った。
「端役はだまっていてくれたまえ。君たちみたいな雑魚にこの美しい奥の手なんて使いたくないんだよ。わかる?」
「わかるかよ!どういう意味だ!!」
 食って掛かるバッツの後ろから
 低く、臓腑に染み渡るような…重い声が響いた。
「目的はお前達じゃない、ということだ。」

 がしゃり。
 鎧の音に弾かれた様に三人が振り返るとそこには…眠っている筈のセオドールが立っていた。



 怒りというものは度を超すと却って冷静になるものらしい。少なくとも、どうやら俺はそういうタイプのようだ。
「ほら、お姫様の騎士の登場だよ?ちょっと妙な配役だけどもね。」
「あらぁ、思ったより早かったですわねえ。」
「大分急いだんじゃないのかい?どうにも装備が中途半端だ。」
 笑う連中の声が雑音にもならない。
「セオドール…」
 バッツがいた。大分消耗しているようだ。スコールとフリオニールは見るからに限界が近い。
「ごめん、おれたちの力が足りないばっかりに…」
「いい。大分粘ったんだろう。よく持たせてくれた。」
 連中に向き直る。クジャとケフカはにやにやと笑いまだ何か言っているようだったが、雑音以下など耳に入らなかった。目に入るのはその後ろの…セシル。
 臓腑が煮えたぎるとはこういう事を言うんだなと、寧ろ冷静に感心した。

「それで、無抵抗な人質一人見せびらかして終わり…など抜かす訳じゃあないだろうな。」
 自分でも笑える程に冷たい声で言った。多分今生、今までで一番『ゴルベーザ』らしい姿で。 
 予想外の反応だったのか、二人は瞬間きょとんとして、顔を見合わせた。それくらいの趣旨はお見通しだ。悪いが、俺もそっち側の人間だったんでね。
「そっちのもろ出しナルシスト。自分の舞台に自信があるんだろう?まさか、只の嬲り殺しなんてつまらん劇は上映しないだろうな。だったら死神が聞いて飽きれるぞ。素人以下だ。」
 いいだけ挑発してやる。別にクジャ自身に恨みも何もないし寧ろ哀れな男とも思うが、セシルに手を出すなら…話は別。
「…無礼なやつだな。僕を誰だと思っている。」
 乗ってきた。これだから皇帝や魔女に玩具にされるのだ。馬鹿って言う奴が馬鹿なんだと小さい頃に聞いた気がするが、どうやら本当だったらしい。
 それにしてもこういう台詞が今すんなり出て来るということは、結局俺は「ゴルベーザ」にならずとも元々そういう性格だったということなのだろう。またこの状況で要らん事が判明したものだ。掌を空に向け、指先だけで煽った。
「望み通り遊んでやる。来い。」
 ニヤリと笑った。
「…さえずるんじゃないよ!」
 両の手に魔力を溜め、クジャが叫んだ。が、飛び出そうとする寸前、意外にもそれを制してケフカが前に出た。
「ふーん。吠える割におたくさんからいつもの力の半分も感じませんよー? どうしちゃったのかなー。」
 成程、そういう優位性か。美味いところをもっていこうとするこの胡麻擂りピエロらしい判断だ。
「気になるなら自分で確かめたらどうだ?」
 なら、ターゲットを変えるまで。
 過剰に首を傾げるケフカは俺の台詞を聞いてさらに体ごと傾げるように腰を横に九十度曲げる。人間性格が曲がるとあそこまで体も曲がるものなのか。そういやルゲイエも結構曲がっていたが、まだまだこれには敵わなかったという事か。
 道化はそのままの姿勢で言った。
「…じゃ、そうしちゃおうかな!!」
 ボクチンが貰っちゃうよ!!そう叫んだケフカの体から魔力が弾ける。止めるクジャの声も聞かずそのままの奇態な姿勢で空から突っ込んできた。
「マジメな人間ってさあ!ボクチン大っ嫌いなんだよねー!!」

 放つファイガをブリザガでかき消す。それが戦闘開始の合図だった。


 奴の魔法には癖がある。癖、というより本来出来損ないなのだろう。修行修練ではなく人工的に魔導を注入されたと聞く。本人は「ボクチンは選ばれた人間なのだー!」などほざいていたような覚えがあるが、この精神の破綻っぷりといい本当は限りなく失敗作ということだろう。
 しかし、それはそれとしてこうやって利点とし使いこなすのだから、やはりそれなりに才はあったということか。
「おらあ!」
 矢のようなファイガは途中で奇妙な枝分かれをし、四方からこちらに襲いかかる。しかし、その分着弾までが遅くなるので躱す分に難はない。
「サンダガ!」
 カウンターで放ったサンダガは、奇態な動きでぴょこぴょこはねるケフカの頭上にまともに落ちた。
 土ぼこりが舞う。背後からバッツの「やったか!?」という声が聞こえたが、それは楽天的過ぎるってものじゃないだろうか。その中心には、案の定ケフカが平気な顔をして立っていた。
「ん~… 、ちっともイタクナーイ。いつもの力はどうしちゃったのかなぁ?」
 コキコキと首をわざとらしくならす。
 腐っても超一流の魔導士だ。プロテスやシェルなどとは比べ物にならない魔法に対する障壁を常態で持っている。この程度で抜ける筈が無いとは思っていたが、ここまで無傷となるとはじめから俺をターゲットにしていただけあって、魔法に対する防御装備を相当固めてきているのだろう。対してこちらはおそらく障壁はいつもの半分、装備も落とさざるを得なかった状態だ。
「いつもはこう、バンバンくろぉい力を混ぜて使って来るじゃないの。もしかして闇魔法、使えなくなっちゃったのかしらあぁん?」
 後ろから再び「なんだってー!」と大袈裟なバッツの声が響く。見てわからんか阿呆が!と言いたいが判らないか。うん。判ってもらっても困る。
「だんまりですかぁ?じゃあボクちゃん、喜んでいたぶっちゃうよぉおお!!」
 無数に弾け散る氷塊や、無作為に空間を走る雷撃を続けざまに放って来る。相当上機嫌なのだろう。さすがにこれは一つ一つ避けていくわけにもいかない。
「シェル!」
 久方ぶりに障壁ではなく定型化された魔法を唱える。
 本来魔法は白も黒も、癒しや蘇生の部類を除けば然程変わりのない理屈で出来ているもので、使おうと思えば使えるのだ。ただ俺達のレベルになるとどんな魔法でも、一般に使いやすく形の整えられた呪文だの印だのは全部省略して、根っ子の部分から得手勝手に自分のやりやすい形にアレンジしてしまう。俺はこういった部類の魔法に全部闇属性を合成させて使っていた。
 つまり、今は使えないということだ。
 可能な限り厚い膜を張るがそれでも、相当数の魔法弾が抜けて来る。
「っくあ…!!」
 衝撃でシェルの緩んだ所、土手っ腹へファイガが当たった。
 天地がひっくり返り、次いで背中に激しい衝撃。
「ひょーほっほっほ!弱ぁーい!!」
 さてこの道化どうやって絞めてくれよう。
「セオドール!!」
 後ろからバッツ達の声が聞こえる。振り返ると焦れた三人が今にも駆け出さんとしていた。まずい。
「動くな!!」
「おっと動くんじゃないよ。」
 止める声は一瞬遅かった。次いで、セシルの絶叫が響いた。
「セシル!!」
 四人の声が重なる。くそ、こうなるとそれすら腹立たしい。
「馬鹿野郎!こうなることくらい予想をつけろ!!」
 なりふりなんぞ構わずに一喝すると、三人は雷に打たれた様にびくりと竦んだ。スコールの目が狼狽えている。どうすれば良いか判断がつかないのだ。確りしろ孤高の獅子!
 俺は目だけで返す。

 焦るな、チャンスを待て。と。

 瞬きを二、三度繰り返し、そして何時もの戦士の顔に戻ったスコールは、軽く頷いた。

 

 まるで無軌道な魔法の嵐を駆け抜けるのにも限界が近い。そもそも俺は見た目に反して持久力がないんだ。だから決めるときはコンボで速攻決めるというのに。
 弾けとんだブリザガの欠片に足を掬われた。ギリギリで受け身を取りダメージは最小限に抑える。
「でっかい図体でちょろちょろとうっとおしいわねえ。」
 正直同感だ。このガタイは堂々と構えていてなんぼだと思う。わざとらしくうーんと首をひねり、ぽん、とケフカは手を打った。
「ボクチン必殺の召喚石をもってきてるんだぁ~。だしちゃおっかな~v」
 ニンマリと笑う道化に激しく嫌な予感がした。
「いでよ、モルボール!!」
 ああもう、最悪だ。頭を抱える。何ってセンスが。どうしてあちら側にはこうも腹立たしいを通り越して呆れる連中しか居ないのだろう。思わず召喚が終るまで見てしまったじゃないか。
 実体を表したモルボルは、例の息を軽く吐きこちらに顔(?)を向けた。ケフカがわざとらしく後ろで鼻をつまんでいる。次の瞬間、無数の触手がこちらに手を伸ばしてきた。

 炎で弾き返す。しかし、手だか毛だかわからない物体はそれこそ無数で、そうそう長くはもたなかった。
 左足を取られた。引かれる力に抵抗するも、次いで腰を取られる。
 あの凶悪な息を吐く動作が見えた。ケフカの高笑いが聞こえる。確かに、これでは時間の問題だ。あれを食らったらある意味ひとたまりもない。
 しょうがない。クジャが控えてるから余りやりたくはなかったが。多少の肉くらい切らせるか。
 モルボルの引く力に合わせて、俺は思いっきり奴に突っ込んだ。
 一瞬で目の前に醜悪な面が迫る。
 今にも息を吐こうとするその口に、躊躇いなく両手を突っ込んだ。息を詰まらせたようにモルボルは、それで一瞬怯んだ。
「ブリザガ!!」
 異形の体が硬直した。息は、わずかに漏れ出しただけ。次いで背から徐々に氷化してゆく音が響く。
 氷塊ではなく極限の冷気を叩き込まれ、見る間にモルボルは凍り付いた。
「サンダラ」
 醜悪な氷塊は、激しい音を立てて砕け散った。


 ぱきり、と周囲の空間が異音を立てた。
 ぐるりと見る。周囲にプリズムのような異形の魔法が展開されている。
「なーんだ、臭い息でへっとへとになった所を捕まえてやろうと思ったのに、ざーんねん。」
 ケフカが低くドスの効いた声で言った。トラインか!
 急いでシェルを展開する。ずきりと、両手に鋭い痛みが走った。零距離で放った冷気と電撃のコンボは自分にも浅くないダメージを与えているが構ってる場合ではない。
 しかし、予想に反して魔法は衝撃を与えては来ず、そのまま…周囲の空間と俺を断絶した。
「なに!?」
 有り体にいえば閉じ込められた。まさかケフカがこんな器用な魔法を使って来るとは。でーきたできた、とまた珍妙な踊りをしながらこちらに近づいて来る。どうやら初めての実戦投入らしい。あれはあれなりに向上心というか対抗心があったということか。
 内側から結界を叩く。バンバンと乾いた音がした。単純に壁を作っているだけで多分そう複雑な作りじゃない。アルティミシアやエクスデスの空間結界ほど解くのは難しくはない筈だ、今の俺でもなんとかなる。と、突然目の前に小馬鹿にしたようなケフカの顔が現れた。
「っ!?」
「おどろいた? おどろいた?」
 驚いたというかさすがに引いた。ボクチンすごいでしょおーと、また人体の不思議展のような格好で体を傾げる。とっとと結界を解呪してしまおうと両の手に魔力を込める。
「まーってまってまって話をきいてぇん?」
 ああうっとおしい!クジャじゃないが本当に虫酸が走る!!俺はケフカをねめつける。ヤツは完全に碌な事を言い出さないツラをしていた。
「こんなのどぉ?キミ、ボクチンの言う通り順番に自分の手足をブっこわすの。」
「何?」
 案の定馬鹿を言い始めた。
「出来なかったら、代わりにクジャがキミのだぁーいじな弟ちゃんのそれをブッ壊すの」
 更に悪趣味にも程があった。
「…貴様。」
「おこった?おこった?どーお面白いでしょう!!」
 歓喜に満ちた実に腹立たしい表情で、反る様に振り返りケフカはクジャに同意を求め叫んだ。

 が、クジャは無反応だった。
「あり?」
 反ったまま首を傾げる。
「おーい、クジャさーん。きいてましたぁ?」
「聞いてたよ。」
 空に浮いたままのクジャは無表情にそう返す。
「おもしろそうでしょ?」
「つまらないな。」
「むぇ?」
 そこから先は、空気にまるでそぐわない不毛な会話だった。
「なーにを言うのかなあ、こんな面白い事ないじゃない!」
「美しくない。」
「はぁ?」
「君のセンスには美的感覚が抜けている。まずその服装が気に食わない。」
「ちょ!じぇーんじぇん関係ないじゃないそれ!!」
「そんなセンスのない人間が」

「僕に指図をするな。」

 そこか。そこなのか。まあ、納得した。

「どうして僕が勝手に出て行った従者の為に切り札を切らなきゃいけないんだ?出しゃばり過ぎなんだよ。キミはピエロらしく、僕の為に全力でやればいいんだよ。前座を。」
 最高級の侮蔑を込めるクジャにケフカは表情を失った。ややあって
「…なんだとこの変態パンツ。」
 上手い事を言った。おどけた今までの声とは正反対の低い声で。
「おまえ…今美しい僕になんて言った…?」
「変態パンツって言ったんだよこの脳みそ腐れたガキが。おもちゃにされてるお前が哀れと思って声かけてやりゃあそれか。調子こいてんじゃねえぞ。」
 ほう。ケフカの地はこんなだったのか。これはレアだ。
「なんだって…?僕を、哀れ? 馬鹿いうんじゃないよ。不細工だよ、汚らわしいよ!玩具なのはキミの方だろう、この失敗作!!みんな判ってるんだよ!」
「なんだとテメェー!!」
 それが完全に逆鱗だった。
 怒り、地が出たまま猛然とクジャに突っ込むケフカ。受けるクジャも完全に現状を忘れてケフカに飛び込んでいく。完全に仲間割れをおこした二人は隙だらけだった。俺を拘束している結界が明らかに弱まった。
「ディスペル!」
 ぱきんと、透き通った音を立てて結界が崩れる。背を向けているケフカはまだこちらに気付いてはいない。この期を逃す馬鹿は、いないよな。
「トルネド!!」
「!」
 背中から発せられた竜巻に中空に浮いたケフカはバランスを崩し、完全に巻き込まれた。こっちを向く格好だったクジャはギリギリで避けたのが横目に入る。次の瞬間、俺はその竜巻の中に飛び込んだ。
「んな!?」
暴風の中、ケフカの腕をひっつかむ。そしておもいっきり、横っツラをぶん殴った。
「げほ!?」
 よもや物理攻撃が来るとは思っていなかったのだろうケフカは、珍妙な顔をしてそれをまともに食らった。
「悪いがこの手套、相当痛いぞ。」
 別にその為の造形じゃあないんだけどな。
 掴んだ腕はそのままに二発、三発食らわせる。直接攻撃に慣れのない魔導士が耐えられる筈も無く、あっさり前後不覚になった。ケフカの腹に俺は両手を当てる。これが、防御障壁を無力化する最高の奥の手。

「さらばだ。クソ道化。」

 完全密着で道化の体に直接放ったファイガは、トルネドの暴風を受けて火炎流となり燃え上がった。
 テレポを唱え火炎流の外に脱出して地上から見上げると、炎の中でくるくると面白いように躍る道化が見えたので、腹の底から笑ってやった。

 くらり、と一瞬足下が歪んだ。
 いや、俺がふらついたのだ。さすがにあの竜巻と火炎の中で攻防したのだからこちらもノーダメージとはいかない。その上、零距離接近魔法は相手の魔法障壁を完全に無視するものの、こちらへの反発力も生半可なものではない。それを二回だ。自分のこの大袈裟な体格は、奥の手のこれに耐える為に出来たようなもの。しかし鎧で最小限には留めているものの、手套の中の両手は負傷の上からあきらかに軽くはない火傷を負っていた。


「へえ、トルネドとファイガを組み合わせて炎の竜巻をつくるのか。君のお兄さん、力が無いわりになかなか工夫するねえ。」
 障壁を張りギリギリで竜巻を躱したクジャが人質の元にふわりと戻る。侮蔑を込めて言い、魔法球の中のセシルに顔を寄せた。…つもりだった。
「!? うわあ!!」
 そこにいたのは、バッツ。球体の中でおもいっきり鼻と頬をつけたいわゆる豚ヅラの。クジャはおもいっきり飛び退いた。
「ディスペル!!」
 ぱりぃん、と透き通った音を立てて球が中から割れた。出てきたのはやはり誇らしげに腰に手を当てたバッツ。へへっ、と鼻を擦った。
「っな、キミ、いつの間に…!? どうやって僕の魔法を!」
「まさか、俺たちがいつまでも手をこまねいて見てるだけだと思っていたのか。」
 足下から響く低い声にクジャがキッと眼下を見おろした。そこにいたのは黒い獅子と義士―膝をつく義士の腕には白い騎士が抱かれていた。
「い…いつのまに…!?」
「さっきお前らがバカやった時さ。」
 地上に降り立ち、横に並んだバッツが言う。
「火炎流に巻き込まれないように防御魔法張っただろう?その時に結界は破った。自分の防御にまわればセシルの方は薄くなると見たんだが、その通りだったな。」
 フリオニールが続く。さらにバッツが誇らしげに。
「おれたちの魔法でもカンタンに解けたぜ。ちなみに、ディスペルはさっきのセオドールのをものまねした!」

 やってくれたな連中。
 必ず動くとは踏んだ。だから広域魔法を仕掛け、効果範囲のように見せかけクジャの方に流し可能な限り気を逸らせたんだが、よもやここまで鮮やかに決めてくれるとは思わなかった。確かに今俺の魔法に闇属性は無いから、バッツの能力なら真似る事は不可能じゃない。しかし一度見ただけでマスターするとはとは大したものだ。一瞬の隙を見逃さなかったのも、あまつさえ気取られずに入れ替わる余裕も見事。さっきの不覚は帳消しにしてやろう。
 余りのことに絶句するクジャは壊れた人形のようにゆっくりと、しかし激しい憎しみの炎を灯した目で俺を見た。俺は見返し、言い放つ。

「来い。きっちりお前とも…遊んでやる。」
その程度の憎しみなど、鼻で笑うだけだ。



 宙を滑空しクジャは只管に魔法を連発する。こちらは浮遊魔法の使えない状態だ、走るより他無い。今の俺のシェル程度で防ぎきれる威力じゃないので、こちらも魔法をぶつけて相殺していく。セシルを取り戻した以上遠慮は要らない。が、正直なところクジャ相手は分が悪かった。
「終わりにしてあげるよ!!」
 これだ。ホーリースター。この聖属性魔法だけはどうしても防ぎきれないのだ。餓鬼の頃から二十年、闇に浸かって生きてきた俺にはどう足掻いても克服出来ない弱点属性。
「トルネド!」
 竜巻で強引に散らすもやはり有る程度は貫通してくる。明滅する光が視界に入ると共に表皮が強引に浄化される鋭い痛みが走る。
「ほらほら、さっきの勢いはどうしたんだい!」
 それでも、共闘しようとする他の連中は下げた。この男はどうしても直にのしてやりたかったから。
「フレアスター!」
「フレア!」
 核爆が互いを誘爆させて次々と爆炎を上げる。炎の向こう、クジャが空中で高笑いしているのが見える。向こうの魔法は通常の魔法を高精錬し密度をあげたものだ、まともな押し合いではこちらに分は無い。誘爆した炎はこちらに向かって来る。それを一点集中したリフレクで返しながら走り抜ける。
「なんだい、逃げているばかりじゃつまらないよ!」
 爆炎を駆け抜けた直後にリモートフレアが周囲を取り巻いた。
 両手を掲げ、可能な限り高密度のシェルを張る。が、クジャの魔法は重い。
「っ…!」
 連戦はさすがにキツい。長引かせてもダメージが蓄積されるだけだ。さて、どうするかな。
 魔力の本流の中、声が聞こえた。
 精神波じゃない。確かに耳に。

 顔を上げると、魔法の雨の向こうにセシルが見えた。
 確かに、自分の名を呼んでいた。
 ああ、気がついたのか。良かった。

 うむ。本当に俺は、兄馬鹿だな。


 黒い霧が凝縮される。それは俺の左手の中で形をとる。
 ― 刃まで漆黒に染まった、一振りの暗黒剣。
 幾年振りかに左手に剣を握り、俺は魔力の雨に正面から突っ込んだ。
 
「うおおお!!」
「なっ…!?」
 よもや俺に爆炎の中から直接攻撃を仕掛けられると思わなかったのだろうクジャは、慌てて攻撃魔法を解き飛び退く。漆黒の剣は白い肌を僅かに掠めただけだった。惜しい。
「君、そんなものも使えるのかい…」
「グラビデ!」
 軽口をたたいて空に逃げようとするクジャを強引に叩き落とした。
「うわ!美しくないな…」
 しゃべらなきゃ戦えないらしい男に容赦なく剣を振り下ろす。そりゃそうだ。俺の剣はセシルのように型式に則って修練したものじゃない。生きる為にそこに有るものを手に取り、ただ生きる為だけに振るい覚えたものだ。ようするに力任せだ。筋もなにもあったものじゃない。
 魔法詠唱の集中力を与えない為に間合いは開けず、只管に剣を振り下ろす。クジャは皮一枚で躱しはするものの、確実にダメージは負っていく。
 暗黒剣の刃はそれだけで闇を纏う。クリーンヒットせずとも、これが体力を奪うのだ。そのかわり…俺自身の体力も奪われる。今の俺は威力と引き換える闇の力は無い。生命力か魔力と変えるしかないのだ。幼い頃から振るい馴染んだその剣はそれほど大きく力は吸い取らないものの、それでも徐々に体力は削られていく。
「くそっ!」
 焦れて歯噛んだクジャが強引に空へ飛んだ。離されては面倒だ、追いかけるべく地を蹴った。つもりだった。

 かくり、と右膝が折れた。
「あははは!君もだいぶ辛そうじゃないか!!」
 頭上からクジャの声が降って来る。と、同時に輝く魔力の雨。俺は頭上に手を翳し防御に入る。
「リフレク!」
 輝くシールドは雨を一つ弾き…そして消えた。
「っ!?」
 まさか、魔力も限界!?そんなの何年ぶりだよ!!
 打つ手を無くした俺に容赦なく輝きが降り注ぐ。皮膚を焼く聖なる力に意図せず声が上がる。
「兄さん!」
「セオドール!!」
 背後からセシル達が駆けて来るのが判る。たしかにこれは一人でなどと言っている場合じゃないか。
「…うるさいな。邪魔だよ。」
 静かなクジャの声が響いた。次の瞬間、奴は輝き…そして空間が歪んだ。


 乱立する赤い輝きを放つ水晶。生まれては消え、瞬いては消滅してゆく。
 場所が、変わっていた。セシル達は見えない。隔離されたか?
「とっておきの舞台へようこそ。」
 頭上を見上げる。赤い体毛に覆われたクジャが居た。
「体力も魔力も限界のようだからね。そろそろ感動のラストシーンに入らせてもらうよ。」
 完全に自分に酔っている。ある意味隙だらけだ。しかし動こうにも、体が固まった様に動かない。
「動けないだろう?ここは僕の世界。僕の生まれた星の中心さ。世界そのものが僕の味方。ここに居る限り僕の力は感動的なまでに膨れあがる。ほら、今の君なんて手をかざすだけでこうさ。」
 瞬間、激しい重力が体を襲った。
「ぐ…!」
「あははは!苦しいかい?苦しいだろう! せっかく僕のとっておきを使ったんだ、もっと啼いておくれよ。僕の勝利を演出するために、感動のフィナーレをむかえるために!!」
 重力が増す。
「どちらかというと君の弟のほうの鳴き声が聞きたかったけどね。ああ、君を送ったあとに鳴かせてあげればいいのか。」
「…なに…?」
 それだけ、絞り出す。いる、のか?
「ああ、心配しなくても彼らもこの空間にいるよ。今こちらに向かってるんじゃない?だって、せっかくのフィナーレに観客がいないなんてさみしすぎるじゃないか。」
 こいつはこいつで全く持って歪んでいる。今更だがこんなんばっかりかカオスは!!
「君を失って絶望にくれる弟はどんな声で鳴くんだろう。どうやって鳴かせてあげようかな。あの綺麗な顔はとっておいてあげようか。いや、駄目だな。賛辞を受けるべき美しい人間は世界で僕ひとりじゃなきゃいけない。まずはあの顔を潰すとしよう。目をくりぬいて鼻を折ったらどんな風になるかな。ねえ、どうなると思う?あははははは!!」
 再び腸が煮えくり返る。反して、体は動かない。ただ只管にクジャを睨みつける事しか出来ない。
「いいね!! いいよその目! 憎しみと無力感に満ちた目! 最高だよ!! …ああ、来たね。」
 クジャが視線を変えた。それを追う。そこにいたのは、飛び石のように断続した水晶の大地を駆けて来る四人。

「ふふ…さあ、幕切れだ。もう、この距離なら見えるだろうからね。」
 静かにクジャは高度を上げた。

「さようならセオドール。楽しかったよ。」
 防御も受け身もとれないまま、俺はまともに光の本流を食らった。


 四人は走った。限界の来たセオドールに加勢すべくクジャに飛びかかった瞬間、世界が反転したように歪んだ。そして、ここに投げ出されていた。
 クジャを見つけるのは容易だった。赤く光る異形の姿がまるでその存在を誇示するかの様に宙に浮いていたから。
 何も言わずにただ駆けた。阻むように生まれ消える水晶の地を蹴り、避け。
 後少し、もうすこし。見えた。喉がその名を叫ぶ寸前に。

 クジャがこちらを見て笑った。

 地に膝を、手を尽き伏したセオドールに光の洪水が降り注いだ。


 

為す術無くまともにそれを食らった。
ここで死ぬつもりなど毛頭なかったけれども、さすがにムリかともよぎった。
聖なる光は俺の肌を焼き、裂き、溶かし、そして…

竜の嘶く声が聞こえた。

 一瞬、世界が終わるときのあの声か、とも思ったが違う。聞き慣れた…だけど今聞くことはあり得ない声。
 そろりと目を開けた。目の前にあったのは皮膚を焼く激しい光…ではなく黒い、肢体。鱗に覆われ俺を守るようにくるりとその体を巻いた竜。
「こ、黒竜…?」
 呼んでいない。というか、呼べない。今の俺には。なのに。
「お前…自力で出てきたのか?」
 まるで返事をするように、黒竜は一声高く嘶いた。そしてそれに呼ばれるように現れたのは…見慣れた、四つの異形の姿だった。


「兄さん!!」
 魔力の本流に飛び込もうとするセシルをバッツが抑える。
「駄目だセシル危ない!」
「離せバッツ! 兄さんが!!」
 まともに食らった。外から見ていても明らかに。しかし。
「…待て。」
 スコールが止めた。その横でフリオニールがぶるりと震えた。
「…冷気?」
 バッツがクジャを見る。高笑いする彼の周囲にきらきらと、クジャの魔法とは違う光が反射していることに彼自身は気付いていないようだった。

 突如、クジャの背中に悪寒が走った。何かと思いくるりと周囲を見回す。と、突然何かに縛られたかのように身動きが取れなくなる。
「な、なんだ?」
 見る間に体は固まり、放つ魔力は収束してゆく。
「っ!?」
 抵抗するもすでにまともに腕があがらない。力任せに視線を上げ、消え行く己の魔法をクジャは見た。
 一尾の黒い竜が見えた。

「呪縛の冷気」
 主の、その声そのものに冷気を込めたかのような冷たい命令に竜は吠えた。
 きらきらと霧とも氷ともつかぬ黒い結晶が舞う。それはクジャの体にまとわり、急速に体温を奪い、既に殆ど動かなくなっていた体を完全に凍らせた。冷気に体が震える。
「なん…だと…?」
 既に自由になるのは口と目のみ。視線の先で己の力が黒い霧に弾け消えた。
 その中心にいたのは、黒い竜を纏った…セオドール。
 その身体の周りを守るように四つの異なる色を放つ召喚石が浮かび、ゆるり、ゆるりと回っている。赤い召喚石から癒しの輝きが溢れ、セオドールを包んだ。彼からはすでに尽きたはずの魔力の本流があふれていた。
「黒い…竜?キミ、本当にコスモスの戦士かい…?」
 冷気に震える唇でそれでもクジャが嘲笑混じりな軽口を叩く。
「…さあて。どうかな。」
 にやりと、セオドールは返した。

「この期に及んでまだ隠し球をもっているとはね。だけどさっきも言ったとおり、ここは僕の舞台。僕の世界。空間そのものが僕に味方している。これを破らない限り僕にダメージは通らないよ。どうするんだい?」
 圧倒的不利な状況にもかかわらず、不敵な笑みを浮かべ言うクジャは自分の体に魔力を集中させる。ぴくり、と僅かに腕が動いた。呪縛が破られつつあるのは明白だった。
「…そうだな。じゃあ遠慮なく、連中の力を借りるとするか。」
 そう告げて、ゆるりと左手を差し出した。
 セオドールの周りを守護するかのように回っていた召喚石が静かに主の手の上空へと収まる。
 
「スカルミリョーネ」
 その名と共に、黄土に輝く石が光を放ちクジャの斜左、背へ形を現すのはアンデットの王。
「カイナッツォ」
 その名と共に、青く輝く石が光を放ち右後へ現すは水怪の王。
「バルバリシア」
 その名と共に、金色に輝く石が光を放ち左へ現すは妖艶なる風の女王。
「ルビカンテ」
 その名と共に、赤く輝く石が光を放ち右へ現すは威風堂々たる炎の王。

クジャを取り囲むように位置した彼らは主へ深々と、頭を下げた。
「さあその力を解き放て。我が四天王!!」


 スカルミリョーネから魔力が溢れる。それは空間を震撼させ、地の揺れる激しい音を立て地を己の支配に書き換えた。
 カイナッツォから魔力が溢れる。それは空間を揺らし、ごぼりという激しい水音と共に水気を己の支配とした。
 バルバリシアから溢れる魔力は、空間を黄金に染め、荒ぶる風の音と共に空を、風を我が物とする。
 ルビカンテから溢れる魔力は、空間を灼熱の色に染め、炎と熱を彼の僕へと変化させた。

 四人とセオドールを繋ぐように魔方陣が展開される。

 しかし一瞬早く、クジャが呪縛を破った。
「遅いんだよ!!」
 両手をかかげ、急速にその魔力を高める。凝縮された純粋な破壊力が密度を増し、そして
「アルテマ!!」
 その声と同時に、黒竜が吠えた。

 黒い閃光がクジャを貫く。同時に光がセオドールを焼く。
 立っていたのは…双方。
「な、なんだって!?」
 驚愕するクジャにセオドールは静かに告げた。
「黒い牙は貴様の攻撃を無力化する。」
 そして、魔法陣が完成する。同時に、クジャの体は加護を失ったかの様に本来の姿へと戻っていた。

 クジャは結界の外へ出るべく飛んだ。しかし幾許も行かないうちに見えない障壁に阻まれる。
「こんなもの!!」
 放つリングホーリーはあっけなく跳ね返された。闇雲に放つもびくともしない。
「その陣はお前には破れない。その中の世界を形成する属性は今完全に四天王が支配している。」
「認めないよ!ここは僕の世界だ!!お前なんかに、こんな醜いやつらに!!」
 言葉にならない声で喚くクジャにセオドールは静かに、告げた。
「世界に居るのが自分一人だと思っているうちは、お前は俺に勝てないよ。」

「さらばだクジャ。楽しかったよ。」

 結界が、四種の輝きに包まれた。






 「殺しはしない。屈辱に塗れて、生きろ。」

 セシルに手を出して、唯で死ねると思うな。



 目を瞑っても見える輝きと轟音の中クジャの断末魔と捨て台詞が響き、そして消えた。
 言葉になるような叫びを上げれるなら、死んじゃあいない。それでいい。俺が止めを刺すのも筋違いだしな。
 とりあえずすっきりした。
 色とりどりの閃光が瞬く中、自分が纏った魔力が収束して行くのを感じる。目を瞑って大きく息を吐く。瞼を上げると黒竜と視線が合った。
「…ありがとうな。助かった。」
 消え行く黒竜に声をかけるとやっぱり返事をするように一声鳴いて、音も無く霧となって消えた。やれやれ驚いた。そのうち俺から独立出来るようにでもなるんじゃないかこいつは。
「…お前達もご苦労だった。すまないなわざわざ。」
 黒竜に共鳴したのだろう四天王にも礼を告げる。反則技もいいところの出方だったんだ。本当はもう少しきちっと労ってやりたいところだけど、その時間はなさそうだ。
 ルビカンテが代表するように深々と頭を下げた。滅相もございません、と、声は無くともそれは十分に伝わった。相変わらずの律儀さに思わず笑みが零れる。
「苦労ついでですまないが、次はセシル達にも力を貸してやってくれないか?」
 バルバリシアが疑問と驚きたっぷりの顔で俺を見る。その横にいるカイナッツォは驚きどころかなんで!と不満たっぷりだ。
「気持ちはわかるがそう言うな。納得がいかないなら言い方を変えようか。命令だ。」
 やや冗談めかしてそう言うとバルバリシアは渋々といった表情ではぁい、と。カイナッツォはまだ合点がいかないようだったが、スカルミリョーネにサンダーを食らってようやく承知しましたー、とやる気無く返事をした。それを見たルビカンテが二人に一発ずつ喝を入れる。
 まるでいつもどおりの光景に、俺は笑った。声をあげて。ああ、カインもいればよかったのに。
 四天王は一瞬驚いたような表情で互いに顔を見合わせていたが、すぐに俺に向き直り…深々と、礼をした。

 そして、その姿は召喚石へと消えていった。



「兄さん!!」
 後ろからセシルの声が聞こえて振り返った。ああ、大丈夫、無事だ。
 走ってきたセシルはそのまま俺の胸にぶつかり泣き出した。
「兄さん、ごめ…!ごめんなさい、ごめんなさい!!」
 ああもう、泣きじゃくっていて声になってないじゃないか。
「いい。お前が無事ならそれでいい。泣くな。」
 頭を撫でようとしたけれど、腕が上がらなかった。まあそりゃあそうか。凍傷に通電させて、その上火傷だ暗黒剣だと、もうなにがなんだかわからないダメージだ。そういえば割に痛みを感じないってことはなんだ、俺は死ぬのか?

「兄さん! 兄さん!!」
「セオドール!!」
 呼びかけられる声でふっと目を開けると、俺はセシルの肩に寄りかかるようにして倒れていた。ああ、そうか。そもそも無理矢理起きてたんだっけ。さすがにこれは
「…限界……か」
 声もまともに出やしない。
 また泣き出しそうな声のセシルに掠れた声で告げた。
「大丈…少し…眠  る。」

 やっぱり半分泣いてしまったセシルの「おやすみなさい」という声を聞いて俺は意識を手放した。
 なんだか母さんに「お疲れさま」と言われているようで、違うと分かっているのに俺は非常に満足して…


 自分を、ゴルベーザに返した。



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最低限の改行、段落下げだけでお送りしましたw

当時のオフ本中書き。
『セオドールとゴルベーザの人格にあまりに開きがあるため、中間点が語られていない以上普通にシフトさせてしまったのでは余りに違和感が…俺の中であり、きっと「子供の頃のセオドールの人格は、毒電波の影響でそっくりそのまま眠らされてしまったんだ」という仮解釈のもと、この本では話を展開させていただきました。これなら納得いかなくもないだろう、俺!』

痛えよ俺!!!! (ノ∀`)ノ∀`)ノ∀`)ジェトストリームアチャー 

 
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Chapter12:セオドール ~ふたつの姿 ひとつの心~

「ふたつの姿 ひとつの心」ってアイテムさあ! 一体どんなものなのか俺にはさっぱりわからねぇが、でも素敵なネーミングだよな!!

(゚Д゚≡゚Д゚)ゴルッホー!!!

はい。
テコ入れ祭り如何だったでしょうか。いや、修正前みなきゃわかんねえだろww
無修正版は次の記事にアップしておりますので、お暇な方サラっとみていってやってください。
いやあ、俺の当時の妄想乙www


それはそうとですね、PCがついに電源入れる前にHDDのケーブル(筐体の中)を抜き差ししてからじゃないとOS読み込まないorネットに繋がらない確立7割を越え、昨日より起動するとあな懐かしきブラクラかよという勢いでIEが多重起動する( 実際はAMDのUpdate検索ソフトが悪さしてるっぽい)という
末期症状の体となってまいりました。 明日、新マシン用のパーツが全部届く予定なので組みます。6年ぶりに自作PC組みます。今時期AMDのFXとか新型もう出るっていうのに超微妙ワロスww とか言うな! それいい出したらいつだって新しいフォーマット出続けるんだからPCなんて結局欲しいときが買い時なんだよ!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!! ええまあぶっちゃけwktkですとも。俺も、きっと面白の神とパソトラの神も。
ですので、明日以降しばらく音沙汰ない場合は、「ああ、面白い現パロネタ降りてきたんだな」と思って生ぬるく待ってあげてください…。 
い、一発で上手く行ったら… いや、いいんだけど、面白くないような…


 
いや、小説の話をしろよ!Σ(; ̄Д ̄)ノシ 
はい。ええ。見ての通り

こ れ が 書 き た か っ た。

存分にバトルとブラコンと、多重人格設定キャラを書きたかったっつう、ええもう厨二病設定満載ですね!
当時のオフ本、中書きにこうありますわ。 
『ゼノのフェイっぽい? うっせ、好きなんだからしょうがねーじゃねーか! まあ、フェイは苦痛からの逃避でああなったけど、ゴル様は半ば自分の意志でチェンジしました、的な?セオドールもゴルベーザも「今の自分と昔の自分」的認識で、お互いにお互いを否定したりはしてません。この恐ろしいまでの、執着のなさとも取れる人間の出来っぷりがゴル様かなと。』
成程、痛いですね(ノ∀`)アチャー 
うん、いや、今でもぜぜんイキ設定なんですけどね…。
そのへんの下りは「CardinalPoints」ルビの章で存分に掘り下げましたんで、オフ本かサイト掲載のSSをドゾー。

まあなんだ、厨二病を存分に昇華したかったんだな、俺…。


ちっちゃい頃からヒデー目にあってれば自我の乖離はまれによくあることで、でもそれを半ば意識的にコントールしちゃったのがゴル様かなと。で、あの洗脳技術に繋がってくれば、体験したから他人にも施せるみたいな、そんな流れが出来ていいなーと。そんな発案でしたね。

クジャはうまいことホーリー系を存分にぶっ放してくれて、つくづくありがたいキャラでした。
兄さんはやっぱセシルとの対比で闇側にいてほしいわけですよ。
そうなると、その敵キャラは聖属性ほしいわけで、そんなの敵役に…イタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! みたいな。クジャのキャラ付けもそう考えると練った設定ですな。さすがFF9。
しかしこの話では小物臭がテコ入れしたにもかかわらずまだ強すぎて、ホントごめんクジャ。

敵役として適してたが故にあんな関係になってしまいましたが、実際兄さんはクジャのこと別に嫌ってはいねーし、クジャが012くらいのテンションでいたらきっとなんやかやで構って親密度上がってると思うんですけどね。兄さんああいうタイプ絶対ほっとけないし。(012ではセシルが来ちゃったせいでそれどころではなかったのではと。)

…012含みでデカオ倒すまでの話、脳内に流れはあるんだども…。
そこに至るまでが長すぎて、まだ全然アウトプットしきれていない。

あと3年くらいでできれば…いいなあ…。
 

無修正版 


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Chapter11:朔月の眠り

(゚Д゚≡゚Д゚)ゴルッホー!!!

なんやかやとブクマしてくれる方がなんぞ増えていくのは嬉しいもので、皆々様本当にありがとうございますですはい。
BOOTHでの通販開始、並びにチャレマ通販を再開しました。
チャレマの方は新刊をまだ登録していないのでBOOTHからご注文いただければ幸いです。
ん? なんか価格に差があったりしたら、それは君、ボーナスステージだ。よく発見したな。オトクな方から買うがいい。(露骨なアクセス数稼ぎ)
いや、多分あってるとおもうんだけどやらかす可能性は高いから、そっと得な方から買ってくれやw
整合性取るのに送料込み価格としたため、イベント売りより100円アップしておりますとは先に言っておく。
少部数発行でただでさえ単価下げられないのに申し訳ない。
コピー本は採算考えてないからそれで勘弁してくれ。(絶対赤)

あと、本を寝室クローゼットの奥深くに封印してしまったため、取り出すのにどうしようと注文履歴を眺めつつ今途方にくれております。いや、出しますよ嫁が起きたら!!(考えてなかった_| ̄|○)


で、Chapter11です。まず、タイトルが厨二病ですね。
ん、コレを書くためにPIXIV読み返そうと思ったら「ドスパラ/パラダイスセール開催」という広告が。ほう、ワシのパソコンがもう虫の息ということを知っておるのか。明日パーツ見に行きます。ああ昨日はネットに繋がんなくてどうしようかと…


DFF時代なので、バッツがAKY役やってますな。今見ると逆に新鮮。あとリーダーの出番を確保しようという俺の努力が涙ぐましいです。
スコちゃんの懐きっぷりに関しては、好き勝手キャラ付け&解釈してごめんね☆と謝らざるを得ないと思っていますw 大人と対比して子供らしい一面を出したかったんだよ。厨二的な。
挿絵は正座セシルが超カワイイですw
 
クジャとケフカの組み合わせは、至って完全に偶然ですとも! この本ちょいちょいDDFFとニアミスやってて笑うわ。やっぱ一緒にするとイイ感じに物語になる組み合わせってぇ事なんでしょうねえ。
クジャの素直なひねくれっぷりはストレートに動かしごたえがあって、こういう話展開にするにはもってこいでございました。わかりやすく少年漫画できてありがたやありがたや。

バトルシーンに関しましてはもうホント俺が好き放題書いただけだ! 3チーム分のバトルが1話に詰めてありますが、わりとシンプルかつ読み応え適度な分量に収めてるな―と思います。あんまりテコ入れ修正も必要なかったし、よくできてたんじゃね?(自画自賛)

そして。
問題は次だ…Chapter12だ…今作最大の山場だ…

ああ、鬼のテコ入れだ。

どうしよう_| ̄|○


めっさ遅れることが予想されますが、えっと…
テコ入れ後と原文両方載っけてやろうかなとか画策してるので勘弁しるですとも!!

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Chapter10:カオスの罠

ゴ━━━(#゚Д゚)=○)`Д)、;'.・━━━ルァ!!

じゃねえや(゚Д゚≡゚Д゚)ゴルッホー!!!
皆様如何おすごしでしょうか。拙者は土曜日仕事確定です。

先の土曜日イベントではスペースにおこしくださった方々、ありがとうございました。
大真面目にコミケ以外のイベント5年ぶりで、システムの変化に右往左往にございましたとも。

次は10月スクエニオンリーあたりに、できれば新刊ひっさげて参加したいところでございますが…。


は、おいとくとして。
PIXIVにアップしてまいりましたTwo appearances. Only maindいまだにソラでは打てないこのタイトル。ついに終盤の始まりとなってまいりました。ここからは 俺 だ け が 楽 し い 楽 し い バトルてんこもりの:y=-( ゚д゚)・∵;; ターーーーン ですとも!!
漫画といえば少年ジ◯ンプで育ってきたワタクシ、かつて漫画を描こうと試みたのも全てバ ト ル が描きたかったからにほかなりません! で、無理だった結果「漫画やアニメのバトル動画を小説で再現する」という方向に収まったらこうなります!!

超! 楽しかったわ! 書き始めてからマッハでタイピングが進んでいたはずだぜここから3話分。
むかーし昔から脳内にあった兄さんのバトルを、ようやく二次創作の形で外に出せましたことにマジ感動と大満足。ここからラストにかけて、書きたいバトルはほぼ描いた!

一発目の今回はVSアルティミシア、上位魔導士同士らしい、小手先の技をたっぷり使った頭脳戦ですね。DFF公式の魔法ラインナップだけでは若干物足りないので、そこはそれオリジナル版各作品のふいんき(何故か変換できない)重視した魔法のやりとりを目指してみました。
アルティミシアは本気で空間操らせたら手に負えない最強だと思っています。ただ、DFFのあの異説世界じゃ、基本神々&神竜が作り出した世界なので100%発揮は無理…みたいな雰囲気で。
なかなか、わかりやすさと雰囲気とリズムを全て立てるのは難しいですが、如何だったでしょうか。

そしてついにやらかしてしましましたこの脳内設定。
兄 さ ん 寝 落 ち !!!!

すいませんコレはもう本当に1000%俺の独自設定です!
よもや4の続編関連作品が出るなどとは夢にも思っていなかった時分、もう数十年前とかの単位ですかね、脳内で繰り広げられていたマイ設定ですねえ。今さら捨てるに捨てられず、原作重視を基本としたこの本でどーするかえらい悩んだんですが、ええいここまで好き勝手やったんだ、遠慮はいらぬ!! な勢いでやらかしてしましました。
生ぬるい目で見守っていただければと思います…。
あと2話ばかりこの設定引っぱりますんで。


あと、俺拍手っつーもんの存在完璧に忘れてたわw
今設置するのに見に行ったら、なんか幾ばくか拍手いただいてるし!
┏○)) アザ━━━━━━━━ス!


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Pixiv
SS書庫
通販・オフ情報
お帰りくださいご主人様
本日のフルボッコ
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月齢に気をつけろセオドア
探しても何もないわよ
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