2006年03月07日

「離婚」と聞いたオンナの気持ち

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「実は今別居中なんだよね」

おはようとか、おやすみとかそんなライトな感覚で
言われた昼下がりの街角。
太陽の光が私の目に突き刺さる。


ノリコは世間で言うところの適齢期で結婚した。
お式に出席したことを、昨日のことのように覚えている。
幸せそうに笑っている山吹色のドレス姿をしていた彼女は、花嫁特有の美しさで
私を羨ましがらせた。

子供が居るのに、なんでまた?どうしても駄目なの?我慢できないの?
と世間一般と同じことしか聞けない自分に少し腹を立てながら、私は彼女の
話を聞く。

「色々あるのよ」

少し痩せてしまった身体で、力強く笑う彼女が格好よく見えた。
子供は自分が育てるつもりだと言う。そして、一人で頑張るのだと。
童顔な彼女から、そんな言葉を聞くと私は何だか切なくなった。

彼女のことを思って切なくなったのではない。
私が自分のことを思って切なくなったのだ。

彼女は30過ぎまで結婚しないと言っていたのに、運命的な出会いがありご主人と
めでたく結婚した。仕事が好きだった彼女は、すぐに辞めるつもりはないと言いながら子供が出来たため会社も退職した。そして今では良き母であり、妻である。
方向性は違えど彼女はその都度、臨機応変に自分の人生を選択し切り開いてきた。
そして、また新たな選択をしようとしている。

それなのに

私は何なのだ。「ずっと同じところに留まる事もそれはそれで勇気」などと
自分に言い訳をし、何も変えられないことをいつも誰かのせいにしてきたような気がする。
大人のくせに、自分のことも決められない情けない女だ。

人生は他人と比べるものではない。しかし、比べてしまうのが人情というものだ。
隣の芝生が蒼く見えるのは、当たり前のことなのだ。


別居するということ自体は、諸手をあげて賛成すべきことではないのかもしれない。
でも、その時々に重大な決断をする勇気には大いに感心する。

「今まで私のやってきたことは何だったのだろう」とは思わないよう、常に何かと向き合えるようなそんな人間になりたいと思わせた午後のヒトコマであった。


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y_fujiwara0508 at 02:00│TrackBack(0)結婚 

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