2006年03月10日

どうにもならないオンナの気持ち(1)

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三十路を過ぎたら
もう誰にも好意を持たれることなど
ないと思っていた。


3歳年下の石井君とは今から2年ほど前、共通の友人を介して知り合った。
屈託のない明るい笑顔、楽しい話をしてくれて私を笑いっぱなしにさせる力を
彼は持っていた。当時から定期的に神経系の病院を訪れていた私にとって
石井君は太陽のような存在の人だったのである。

彼の好意を最初から感じてはいたが、私は妙なところが律儀なので
恋人の存在を明かした。嘘はつきたくなかった。それを聞いた彼は

「お互いに息抜きになればいいぐらいのスタンスで会えればいいから」

と言ってくれた。
彼の気持ちを知っていながらも、私は楽しい時間を手放すことが出来ずに
知らんふりをして共に食事をし、ウインドーショッピングをし、そしてたくさんの
話をした。

遠距離恋愛中の私にとって、それは擬似恋愛だったのだろうと思う。
いつも本命の彼は、仕事ばかりで私を顧(かえり)みなかったので
とにかく甘える場所が欲しかっただけなのかもしれない。

だが、ある日いつものように食事を終えて家まで送ってもらう車中で
石井君はふいに私の手を握った。恋人以外の男性に手を握られた事は初めてだったし
普段は、絶対に振り払う自分なのだが私はそうしなかった。
ただただ、心地よかった。手のぬくもりがこんなにも人を癒すのかと私は驚いた。

しかし、それと同時に私は深い悲しみに襲われることになる。

                                 ・・・続く


*****

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y_fujiwara0508 at 00:40│TrackBack(0)

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