2025.02.22自分の名前が分からなくなる解離性障害に現れる主な症状とは?

以前次の2つの記事を書きました。

・「怖かった!チャイムが鳴ったら、上半身裸の男が玄関にうずくまっていた」(http://blog.livedoor.jp/y_name/archives/26801860.html)

・自分の名前が分からなくなるのはどのような障害か?

(http://blog.livedoor.jp/y_name/archives/26890561.html )

 

以前の記事に関連する続きです。解離性障害は、特に過去のトラウマや強いストレスが引き金となることが多いです。発症すると、記憶や自己認識に関する問題が生じ、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。解離性障害に現れる主な症状は次の通りです。

 

《主な症状⦆

1. 記憶の喪失(健忘)

特定の出来事や個人情報(名前、住所、家族関係など)を思い出せなくなる。特にトラウマや強いストレスに関連する記憶が抜け落ちることが多い。

2. 自分が誰か分からなくなる(自己同一性の混乱)

自分の名前や生い立ちなどの基本的な情報を忘れ、自分が誰なのか分からなくなることがある。

3. 時間の感覚の喪失

気づいたら何時間も、場合によっては何日も経過していることがあり、その間の記憶がない。

4. 突然の放浪(解離性遁走)

突然家を出て遠くの場所へ行ってしまい、なぜそこにいるのか思い出せないことがある。時には新しい名前や身分を作り、新しい生活を始めることもある。

5. 現実感の喪失(離人感・現実感喪失)

自分の体や行動が他人のもののように感じたり、周囲の世界が現実ではなく夢のように感じたりする。

6. 知覚の変化(感覚麻痺・鈍麻)

痛みや触覚が鈍くなったり、特定の部位の感覚を失ったりすることがある。解離性障害では身体的な症状が現れることもある。

7. 言葉が出にくくなる(失語的症状)

強いストレスを受けたときに突然話せなくなることがある。言葉が詰まったり、うまく発声できなくなったりする場合もある。

8. 人格の入れ替わり(多重人格・解離性同一性障害)

重度の場合、複数の人格が交代して現れることがある。それぞれの人格が異なる名前や特徴を持ち、互いの記憶を共有していないことが多い。

9. 自動的な行動(自動症)

本人の意識がないまま行動を取ることがある。例えば、無意識のうちに外出し、気づいたら知らない場所にいたというケースがある。

10. 情緒の不安定さ(突然の感情変化)

感情が突然高ぶったり、極端に無感情になったりする。周囲の状況に合わない感情の変化が起こることもある。

 

《発生要因⦆

・強いストレスやトラウマが主な原因(例:虐待、事故、災害、戦争、犯罪被害など)

・幼少期の深刻な精神的・身体的虐待や、過酷な環境が影響することが多い

・脳の器質的(構造的)な異常ではなく、心理的なメカニズムによる

 

《先天性か後天性か?》

解離性障害の発症が、先天性か後天性かという点でも気になります。生まれつきの病気ではなく、過去の環境や出来事によって発生する障害であり、遺伝的な要素はほとんどないと考えられています。よって、基本的に後天性です。

 

何が原因で解離性障害になったのかは分かりませんが、この男性とその両親はとてもかわいそうです。世の中には、このような人がいることを肝に銘じて接しなければなりません。とても勉強になりました。
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