Report From My Trip~旅先からの手紙~田中芳典の日記

ギタリスト、作曲家、編曲家。   スーパー歌舞伎II新版オグリ(一部、編曲、音源制作、ギター)、TVアニメ 終末のイゼッタ、滝沢歌舞伎、舞台「この音とまれ!」、NHKのBGMなどでもギターを弾いています。 集英社(株)/ 美奈川護(『ギンカムロ』)PVのBGMも作っています。ナイロン弦ギター、A・ギターが得意 HP:http://www.yoshinori-tanaka.com/

連絡先: y.norisuke.t@gmail.com
田中芳典 公式HP~Acoustic Style~
http://www.yoshinori-tanaka.com/

MixWaveというデベロッパーをご存知でしょうか?
最近急速に評価を上げているデベロッパーです。



ギターアンプシミュレーター
ベースアンプシミュレーター
ドラム音源(Kontakt音源)
プラグインエフェクト
とmidiライブラリ(ドラム用)

を発売しています。

代理店は今の所ないですが、このご時世なのでオンラインで普通に購入できます。


数は少ないし、ジャンルに偏りもありますが、かなりニッチな所を付いています。

特にBenson AmpのChimera(キメラ)のプラグインはここぐらいしか見たことがなく、
Benson 公認です(BensonのHPでもプラグインとして紹介されています)。


またアンプだけでなく、ペダルエフェクトのプラグインもやっていますが、これがそっくりです。
Benson pre ampは所有していますが、そっくりです。
ファズ、ブースター、チューブリバーブは持っていませんが、Benson公式の音と比較しても似ています。
ゲルマニウム系のファズ、ブースターは気温で音が変化するので使いにくい面がありますが(Bnsonは実機でも温度が一定になるようにしています)、プラグインなので気にする必要がなし。
また、実機にはないMIXノブがあるのも便利です。


秀逸なのはチューブリバーブ。リバーブでも良いですが、
これをアンプの前に置きDry(Vol)を上げてアンウに突っ込むと至高のクランチになります。




他の機種はTwo Rock、Milkmanなどマニア向け(Two Rockは他より有名ですが)。
またアーティストモデルはメタル、Djent、など重め中心です。
開発陣の好みが極端なので、複数いるのだと思います。


同じ様なデベロッパーでNeural DSPがあります。

比較すると、Neural DSPの方がファクトリープリセットは圧倒的に優れています。
また、Mixwaveはサードパーティ製のIRを読み込み出来ないので、使用する場合は別途何かを使う必要があります。
マイク、スピーカーなどを同時に4つ読み込み出来て鳴らせるのは魅力的なので、
外部IRが使えると更にいいのですが。


音質は好みですが、Neural DSPの方が音抜けは良いです。というより、ハイファイ。

Neural DSPだけで音源を作ると抜けすぎて馴染みにくいので、ある程度は使い分けがいいです。
ちなみに、Neural DSPのNolly-Xはその中でも絶妙に抜けないので、音源を作る側からすると素晴らしいです(といっても十分、音抜けはいいです)。




TwoRockに関しては、他社のFuchs ODSより使いやすいです。
EQ、スイッチの利きがよいので扱いやすいです。



Cabの設定が少し手間取りますので、基本的にはプリセットで好みの音に近いものから
”Cabはそのまま”で、
Ampを調整するのが良いです。


なお、MixwaveのTS系(Maxon808?)は、音の削れ具合は似ていますが、
実機の音の押し出し感が弱いです。
TS系に拘りがある人は実機を使いましょう。










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La Bella 2001 クラシック用のライトゲージを久々に張りました。

以前は黒澤哲朗クラシックギター(オーダー)で試していますが、
余り合わず今はプロアルテ(ダダリオ)に落ち着いています。


テオドロ・ペレス(フラメンコギター/白)にはプロアルテのライトとノーマルのミックス。
6~3弦がライト、1、2弦がノーマル。
※1弦だけハードでも良かったです。
なお、6~4弦はスーパーチップ使用です。


今回はK.yairiのCY-TM-Custom(オーダー)で使用(ドミニク・ミラーのあのギター)。
張り方はクラシックギターの巻き方のみ。

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弦長640mm。
厳選したスプルース/表板、
厳選したフレイムメイプル/横板、裏板、

ボディサイズは通常のクラシックギターより2周り小さいです。
※元のモデルがトーレスのレオナ。



少し前まではプロアルテのライトを張っていましたが、今一つ鳴りきれていませんでした。
その割には1弦だけ固く感じました。


そこでプロアルテ/ライトよりテンションが緩く、太い弦を探していました。
La Bella 2001 クラシック用/lightとフラメン用/ライトを購入。

歯切れより甘さを求めていたので、クラシック用から使用。


結果は大正解。
弦高低め、テンション低め、軽いタッチ、でもポンっと音が出ます。
プロアルテのライトよりも音の分離が良いけど、高音は甘め。固い感じにはなりません。

音の印象はプルンとした感じで、”まけている”感じがします。

テンションの数値としては、プロアルテ/ライトよりかなり低いです。
ゲージはプロアルテ/ライトより気持ち太いです。

La Bella 2001 ライト
クラシック用>テンション>フラメンコ用

です。

なお、ピッチの正確性はずば抜けている評判はありますが、
チューニングの安定するまでの時間もプロアルテの半分以下で収まります。
※高音弦は圧倒的に早く、低音弦もダイナコアより少しかかるぐらい。

ハナバッハはプロアルテよりかなりかかります。
サバレスもコラム、カンティーガもトマティート、クリスタルもそれなりにかかります。
※プロアルテと同じぐらい。

プロアルテのダイナコアの低音弦はビックリするほど早いです。
※高音弦は普通から少し早い。


ただ、この弦のピッチの正確性にも関係していますが、弦の断面がきれいな円になっています。
そのため、弦をつま弾く感じがプロアルテとはかなり異なります。滑る感じです。
この弦だとピカード(フラメンコギターでいう速弾き)が楽になります。
右の指先にハンドクリームを塗ったぐらい速いです。


これだけテンションが低い弦なら、19世紀ギターでも安心して使用出来ると思います。
音の好みは別として。


写真の左がクラシック用、右がフラメンコ用(高音弦がブラックナイロン)で歯切れを重視。
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フラメンコ用も試しました。
ギターはテオドロ・ペレス(フラメンコ/白)。
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4~6弦はクラシック用と共通だと思います。太さも共通。
1~3弦はブラックナイロン。この辺りはメーカーごとに色素の濃度が異なる気がします。

テンションはブラックナイロンの方が緩いというのが、公式の発表です。
ただ使用感、肌触りは黒の方が固いです。
テンションは緩くても固いので、結果的にテンションが緩いのかもしれません。


音の方ですが、クラシック用のナイロン(透明)の方がパリンっと音が飛びます。
倍音も綺麗に出る印象です。

逆にブラックナイロンは倍音が少ない印象です。
メーカーは歯切れを求めてとの事ですが、倍音の残り具合を抑える事で歯切れを出そうとしているのだと思います。

ルンバフラメンカの伴奏には最適かと思います。
弦の滑り具合はクラシックと同じぐらい。
チューニングの安定する速さも同じぐらい。

巻き方は4~6弦は通常のクラシック巻き。
3弦も普通の巻き方。
1、2弦はロペス巻きです。


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K.yairiのCY-TM Customが手元に届きました。

Dominic Millerが使っている小さめのナイロン弦ギターです。
生涯で欲しいギター3本の内の1本(というより本命)。


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スペック
表板:スプルース(厳選)、
横板、裏板:メイプル(厳選)、
指板:エボニー、
ネック:マホガニー、
ペグ:Gotoh 35G1800EL(最後のELはボタンのタイプ)、
スケール:640mm、
ナット幅:50mm、


PU:Fishman Matrix Infinity Mic Blend(本人のはピエゾのみのver)、
電池BOXを増設(ボディエンド/Dominic Millerの黒のCY-TMと同じ位置)、
本人のは内部にマジックテープ。


Fishman Matrix Infinity Mic Blendは従来のピエゾに、
内部のコンデンサーマイクを追加したもの。
ブレンド比率でピエゾのみ、マイクのみも可。


弦は今はプロアルテのライト。
本人のはプロアルテのEXハードまたはハード。


弦高は本人はそれなりに高いと思います。
サドルの削れ具合から判断して。


自分のは逆にとびきり低いです。
面白い事に、弦の張り方(通常の張り方、ロペス巻き、キューバ巻き、スーパーチップ)でかなり音が変わります。
フラメンコギター(テオドロ・ペレス/白)より甘く、クラシックギター(黒澤哲朗)よりコロコロした音です。ただ特徴的なのはミッドが吠えるように鳴ります。

スモーキーな音色ですが、それは通常の張り方の場合。
スーパーチップを使用すると、音のバランスが変わります。
※スモーキーさが薄くなり歯切れが良くなります。


ナットは接着剤で留めていません(通常のクラシックギターと同じ)

元のギターがトーレスのレオナでしょうから納得。


ケースは専用ケースになります。ヤイリのノクターンと同じかも?

ボディサイズは通常のクラシックギターより二周り小さめです。
ですので、アランフェスなどのケースだとぶかぶかになります。


オーダーしないと手に入れる事は不可能なギターになります。
フランス経由(Reverb)で買う事も出来ますが、輸送費やアップチャージ、
気候変化などを考えると国内でオーダーするのが安いです。
Made In Japan なのでやはり日本でオーダー&購入が良いと思います。


なお、関東近郊でしたら、島村楽器(大宮店)でオーダーすると話が分かりやすいと思います(店長さんなら尚良し)。綿密な打ち合わせをしたので、細かい情報を得やすいと思います。

制作期間は半年~8か月でしたが、状況によると思います。


価格は、PUなし&アップチャージなしなら、フェンダーUSAのストラト(シグネイチャー)ぐらいです(物価高騰で値上がりの可能性大)。マーチンD-28を買うよりは安いです。


ペグに関してはGotohの510シリーズの方が高性能です(黒澤哲朗ギターに付けています)。
滑らかさを求めるなら、価格はしますが510シリーズで。





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買う気はなかったけど、タイムセールの半額に釣られて購入。
ブラックフライデーでも22%引きだったので。

最初はSpififeのChamber Stringsを通常verからプロに上げようかと考えていました。
※クローズの音が欲しかったため。

ただ、Tokyo Scoring Drum kitsの音が良かったので(AIZAWA MIX)、
同じ感じをストリングスにも求めました。



感想

録音した環境が違う事もあり、音は全く別物。互いに代わりになる事はありません。
Chamber Stringsの方がくすんだ印象ですし、音の消え際が美しいと感じる事もあります。


逆にTokyo Scoring Stringsの方はハッキリした音の印象で、ドライ、音も最後まで残る印象です。
ViennaのVIシリーズ(2024年10月に販売停止した旧ver)の印象に近いです。

ドラムと同じ様に自分でバランスを作れるパッチ、
3種類の予めMIXされたパッチ(それぞれVi、Viola、Cello、Cbass、En)。
個人的にはBord MIXが上記で言うViennaに近いドライな印象です。
他はフレーズやアプローチごとに合わせて最適解になると思います。


また一つのパッチが2GBぐらいあるので、使わないサンプルはパージした方がいいです。
特にショート系の音なら、500MB以下までは落とせます。


SSD必須。


またストリングスがメインの曲はリバーブ選びは吟味した方がいいです。
SpifireのChamber StringsはAir Studioの音で構成されているので、最初から味付けされています。
合わせるなら、同社から出たリバーブ(Air Studio)があると〇。


Tokyo Scoring Stringsなら、Cinematic Room Pro、7th Heaven Proもいいですが、
UADのSound Cityリバーブなどを使うといいです(セールで安くなりますし)。

個人的に面白いと感じたのは、Tokyo Scoring StringsのBord Mixは各社のリバーブの違いが如実にでます。特にショート系のSpiccatoでやると分かりやすいです。


レイテンシー対策は同社が無料で公開しているDelay(レイテンシーを操作するだけ/プリセットでストリングス、ドラムなどがある)を使うと良いです。


ドライなストリングスを探しているなら、ViennaのChamber Strings(現シンクロンシリーズ)が比較基準になります。

ただもしViennaを買うなら、CPU負荷下げる目的でVienna Ensable Proを最優先で買った方がいいです(PC一台でも効果あり)。


Spitfireの音が好きな人はSpifireを買った方がいいです。
個人的には音がもう少し手前で鳴って欲しかったので、Tokyo Scoring Stringsは正解でした。


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Dominic Miller(ドミニク・ミラー)のライブに行ってきました(2ndステージ)。
場所は東京丸の内のコットンクラブ。

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彼との出会いはギターを始めて間もない頃に聴いた、

フィル・コリンズのAnother Day In Paradiseのナイロン弦の音が印象に残っていました。
その次は、映画レオンのEDでお馴染みのShap Of MyHeart(Sting)。


元々ナイロン弦の音が好きで、今もメインギターはナイロン弦ギター(テオドロ・ペレス)。

フラメンコギターともクラシックギターとも異なる響きが印象的でした。

セピア、モノクロ、北海、荒涼とした草原、ドレーク海峡、

など、どこか寒い、けど少し湿気もあるそんな心象風景でした。
故ゲイリー・ムーアが似た感じの心象風景ですが、あちらはアイルランドの光景が鮮明です。



セッションギタリストとして、多忙な中ソロアルバムを作ったドミニク・ミラーは、
4枚連続でエレガットの音とエレアコの音を主軸にしたアルバムを出しています。

1stアルバムは一般的に多彩さを前面に押し出す傾向が強いですが、上記の心象風景のままです。
2ndは少し都会的な雰囲気ですが、基本的には1stを世襲しています。
3rdは歌もの1曲あり、都会的な感じと牧歌的な感じがバランス良く入っています。
4thでは”深淵”という言葉がピッタリな世界。

5th辺りでさすがにエレキギターも弾き始めていますが、エレガットも使っています。


-Live レビュー-


さて、今回のライブはECMから出したアルバム『Vagabond/2023リリース』のツアー。
ECMと言えばキース・ジャレット、ヤン・ガルバレック、ジョンアバ、ラルフ・タウナー、といった具合に雪の静寂さに似た美しさが特徴ですが、例にもれず同じ傾向です。
ギタリストのアルバムですが、キース・ジャレットのヨーロピアンカルテット(ヤン・ガルバレックがいた時代)に近い印象です。
ジョンアバ、ラルフ・タウナーの様に個人のプレイで複雑化させるより、音色の混じり具合で多彩さを出している印象です。



さて、今回のライブ。
セットリスト的には、
昔の曲(1st~最近のもの)、定番曲(セルフカバー/STING関連)、カバー(ビートルズ)、といった具合でした。

ライブも後半に行くにつれ、ロック色が強くなるように激しくなっていきました。

なお、ドミニク・ミラーは自身のソロライブでもギターソロを余り弾かないですが、今回もです。
※曲のメロディではなく、いわゆるギターソロ。


Sting関連は2曲(Lullaby To Anxious Childは後年なので別。Stingで先に公表した曲。)
La Belle Dame Sans Regretsは、自身以外にソロを回す、
Shape Of My Herat(Rise & Fall)では、転調部分(C#m)の部分はギターソロを弾いています。
※このギターソロは何パターンか存在しますが、一番弾いているパターンでした。過去に自分で採譜しましたが、その通りでした。

Feburay Sun(1st)のイントロ~Rush Hour(1st)では、独奏部分はありますが、アンサンブルになった後は曲を最大限に活かすために注力していました。
When I Close My Eyes(2nd)も同じ傾向でした。


La Boca(1st)もやっていましたが、結構ロック色強めでした。
Exiting Purgatory(Ad Hoc)はオリジナルはアコギ、エレキのオーバーダブでしたが、
エレガット、ドラム、ベース、ピアノ(キーボード兼)でやっていました。
生演奏ならではの迫力と緊張感がオリジナルの壮大さとは異なるカタルシスを見せてくれました。

Lullaby To Anxious Child(2nd)は独奏。
Scirocco(Ad Hoc)をやったのが意外でしたが、これもエレガットでストロークパートを弾いていました。


カバー曲はビートルズのA Day In The Life。
海外のギタリストはこの曲が好きな人が多い気がします。
確か、日本と欧米でビートルズの人気曲が異なっていて、その最たる曲だった記憶があります。


ギターは2本用意していましたが、k.yairiのCYTMのオーダー品(白)を使用していました。
アンコールでTrucoの時はタカミネのエレアコを使用。


k.yairi CYTMはピエゾでラインで出していました。エフェクトもステージのPAでリバーブをかけているぐらいです。
なお、右手のタッチは意外と強め、アポヤンド多め(メロディ)、人差し指に親指を添えてピックを持ったような形で弾いたり(細かい音符の時)、ストロークは親指ダウン、人差し指アップもあれば、人差し指ダウン、親指アップ(フラメンコギターでお馴染み)もあり使い分けていました。

弾く場所はサウンドホールとブリッジの間(ブリッジ側のロゼッタ/口輪)よりブリッジ側。


Feburay Sun、Exiting Purgatoryは6弦をDまで下げる必要があるのですが、
持ち替えることなく、そのまま下げていました。
Eclipseもそうですが、結構チューニングを変える曲が多いです。


ステージ上のギターサウンドとしては、4thの音に近かったと思います。
あのアルバムからk.yairiのCYTMがメイン。
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自分自身仕事でTVドラマ、アニメ、ゲームなどの曲を作ったり、レコーディングしますが、
キーボード、ピアノのジェイソン・リベロのPAD(テクスチャー系の音を重ねた音)の音がまさに現代の劇伴の音だったのは衝撃的でした。(STINGのBrand New Day、Sacred Love)。結構、フェンダーローズ、クラビの定番な音にしがちですが、この辺の音色のチョイスが、現代の音楽に近づけている要因だと思います。



なお、現在k.yairiにCYTMをオーダーしています。
色々細かいスペックを調べたり、ヤイリに問い合わせしたりして、
自分好みに微調整しました(仕事で使う以上、弾きにくいと意味がないので)。

時期を見て、その時の事も書く予定です。

なお、下記のDominic Miller Fan Pageは大変参考になりました。
そちらにもお礼を兼ねて、今回の実際のオーダーの話を情報として提供しますので、
併せてご覧ください。
https://dominicmillerjapanfan.com/?doing_wp_cron=1713707494.6433780193328857421875



なお、ドミニク・ミラーと握手できましたが、身長180cmぐらいにしては手の大きさは平均的だと思います。身長170cmの自分よりは流石に大きいですが、エリック・ジョンソンやアラン・ホールスワースの様な驚異的な大きさではないです。


コードの抑え方もワイドストレッチもほぼなく、日本人でも抑えられる範囲だと思います。
※アンサンブルで音数、響きを調整していると思うので、定番な抑え方ではなく、曲に合わせたハーモニーを奏でるために抑えている印象です。
彼の基礎錬を参考にすると分かりやすいです(度数/音程のインターバルを意識した練習)。






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Impact SoundWorksのTokyo Scoring Drum Kitsのレビューになります。

商品の詳細は代理店ページをご覧ください。
https://sonicwire.com/product/B8020




実際の使用感

Aizawa Mix(実機で作りこんだ音を収録)は他社のと比較しても抜群にいいです。
このキットで再生モードをLookahead(トラック単位でレイテンシー120ms前倒す(-120ms))でやると、
音抜け、迫力、どれをとっても一級品の音です。特にキックとスネアは抜群にいいです。


逆にFull Mixは元がドライな音をソフト内で作りこんだ音(Aizawa Mixは実機)なので、
微調整出来ますが、ドラムのレコーディング経験ないと厳しいです。


被りはbleedでオフに出来ますが、シンバル関係は不可。太鼓系のみ。
シンバルで同じことをすると途端に音が崩れます。


アンビエンスは調整出来ますので(ミュート可)、ハイハットだけSD3にする、などをした際のRoomの調整がし易いです。
UADのSound City、EventideのTverb、などで調整すると圧巻の音になります。


ハイハットの音が少し固い(ニュアンス的に打ち込み臭さが出る/SD3でアーティキュレーションを開放して打ち込むのと比較すると)です。


上述したようにキック、スネア、タムは極上なので、ベロシティの調整で満足行くと思います。

スネアだけでリズムを刻む曲→ジョン・メイヤーのビリーフのイントロなど

はSD3でやった方が近くなります(アーティキュレーション開放前提)。



売りは日本の音楽に合わせている、という事ですが、それ以外もGood。
作る音楽の音にマッチさせる音作り(作曲、アレンジ)が出来れば確実に戦力になります。


ただし、最初のドラム音源としては、拡張性もなく、Kits数も少なく(他が多い)、音色もかなり絞っているので、お勧めはし難いです。特にイナタイ音を求めると、現代感があって違うと感じると思います。

逆に、昔のテイストを活かしつつ現代の音に合わせるという用途は相性が良いです。
※こちらの方が需要が多いです。


SD3よりは軽いですが、SSDの方がストレスなく作業できます。
また、キックの芯がしっかりしているので、ベースを録音しても馴染みにくい事もありません。
軽い音のベースだと確実に浮くので注意。



意外な所では、Andy TimmonsのCry For You-Live-(名演とされているver)のあのイントロのドラムの雰囲気は、このTokyo Scoring Drum Kitsでやると、あの音が簡単に出ます。


追記
TOKYO SCORING Drum Kitsは容量が多く、SSDでないと難しいです。
ただ、そのSSDはHDと比較して容量が少ないのが問題です。


そこで使うデータだけ残して使用するのが良いです。

自分の場合はAIZAWA MIXしか使わないので、AIZAWA MIXで使用するデータだけ残しています。
ファイル名にAzとBordが付いているものと、Tokyo Scoring Drum Kits.nkcとnkrは残しておけば、
AIZAWA MIXは使用できました。


これだけにすれば、Tokyo Scoring Drum Kitsのデータは約32GBで収まります(フルインストール75GBの約半分)。


なお、非公式のやり方なので自己責任でお願いします。


自分の場合、Superior Durms3やDrumtreeも併用、組み合わせるので、細かい設定を余り使わないので、上記のやり方でも問題はありません。


ちなみに、R&B系の音を混ぜるならGospel MusicansのSplat To Clatがベストです。
圧倒的に音が太く、そのまんまそれ系の音がします。




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2024年4月6日(土)24時55分/日テレより放送開始の

ザ・ファブル-アニメ版-
https://www.vap.co.jp/the-fable-anime/

でギター、ウクレレ弾いています。



ザ・ファブルは漫画原作で数年前に実写化(主演:岡田准一、etc)され、続編も作られるほどヒットしました。
今回はアニメ版になります。
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去年からフェンダーのストラトを弾くことが多いのですが、今回もストラト。
※Xotic、Suhrは最近は出番少な目。


ペダルもSunfish AudioのTara、IbanezのTS9(安曇野のExcelのモディファイ/チューンアップ/当たりのTSを再現という趣旨で、TSの生みの親である田村進さんが作業したもの)が主でした。


最近はFractal AXEシリーズより、Neural DSP(プラグイン)を使用していますがいい感じです。
IRはDynax IR。
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先日(2024年4月1日)放送したGTO リバイバル(主演:反町隆史、etc)でギターを弾きました。
https://www.ktv.jp/gto-revival/

当時は週刊少年マガジンで連載開始時から原作は読んでいました(前作の純愛湘南組!からですが)。
そのGTOがドラマ化して、放映当時もリアルタイムで観ていました。

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当時ギターを既に弾いていましたが、まさか自分がそのドラマに音楽の仕事で関わるとは想像すらしていませんでした。

26年ぶりという事でしたが、そりゃ自分も年を取ったな、と実感します。


去年からフェンダーのストラトを弾くことが多いのですが、今回もストラト。
※Xotic、Suhrは最近は出番少な目。


ペダルもSunfish AudioのTara、IbanezのTS9(安曇野のExcelのモディファイ/チューンアップ/当たりのTSを再現という趣旨で、TSの生みの親である田村進さんが作業したもの)、BOSS PW-3が主でした。

特にワウはノイズが乗りにくいものを優先にしたのですが(RMC、BUDDA、その他のヴィンテージだと乗りやすい)、意外なほどに優秀でした。コンパクトサイズなので、踏み幅が少し狭いですが、必要十分でした。


また今回はボトルネックをいつものスティール(25年以上使用)ではなく、ジムダンロップのガラスのものを使用(デレクトラックス・モデル)。
甘い感じになり良かったです。欠点はすぐに蒸れる事。



最近はFractal AXEシリーズより、Neural DSP(プラグイン)を使用していますがいい感じです。
IRはDynax IR。


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ブログで宣伝したつもりでしたが、すっかり忘れていました。Twitterや他ではしていたのですが。


 野島伸司さん脚本
(主演:飯豊まりえ、溝端淳平、陣内孝則、etc略称)

テレビ朝日 22時

何曜日に生まれたの

ep38ugejyi














個人的に自分のギターの音が流れない限りは、仕事の事を忘れて楽しんで観ています。
見逃しはTVerで。




誰目線で観るかで楽しみ方が変わります。クリエイターあるある、が所々あるので共感します。

フラメンコギターでルンバフラメンカをガシガシ弾いています。
ギターはテオドロペレス(Teodoro Perez)フラメンコギター。
弦はダダリオのライトとハードのミックス(ライト2~6弦/ハード1弦)。
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物語はもうすぐ終盤ですが、どうなることやら。
個人的には、ダンテの神曲を連想します。ジブリの”風立ちぬ”もダンテの影響が強かったですが。
ギタリスト的に”悪魔と取引”はクロスロード、ロバートジョンソン、27歳を連想します。


サントラは、2023年9月27日発売予定。


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大物ギタリスト 増崎孝司さんが企画、Sunfish Audioが開発、販売している新作ペダルです。

今までにない歪みペダルを、というスタンスです。

デジマートでも残り4つ(2023.9.14時点)なので、気になる方は是非。
https://www.digimart.net/search?category12Id=1301&category3Id=130102&brandnames=sunfish+audio&keywordAnd=tara

Sunfish Audio -Tara-
39600円(税込)。
初回ロット。
次回入荷未定。

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まず軽いです。BOSSより小型で、電池駆動のみ(たぶん、内部昇圧してる)。

基本的な歪の質感はきめ細かく、結構深く歪みます。
真空管アンプでファットなクリーンを作れば、これだけでハードロックぐらいの歪みは作れます。
CAEのOD100の様なある程度整った歪みなので、EVHよりはLuke(スティーヴ・ルカサー)のイメージが分かりやすいです。

リチャード・マークスの
Angeliaのギターソロぐらいまでの歪みは上記のファットクリーン&Tara(今回紹介しているペダル)で行けます。
※Angeliaのギター、ギターソロはLandu(マイケル・ランドゥ)。



操作性

左のツマミから、Vo、Tone、Gain
下のスイッチは左から、add Clean、Clipping

add Clean ・・・スイッチが上向きでペダルで歪ませた音にクリーントーンが混ざります。DAWをやる人ならイメージしやすいですが、パラレルコンプ(コンプのかかり具合の調整)の歪み版。ただし、MIX率は固定。
Maxson OD808、Ibanez TS808、TS9、Boss SD1などもクリーンが混じるペダルです。

ただTaraだと上記よりクリーンの混ぜる比率が抑えられています。結果的に音の芯が残るような質感にもなりますし、アンプの歪み(クリーンでも多少歪んでいるもの)とペダルの歪みを混ぜる接着剤の様な役目を果たします。
ストラトのリアで完全クリーン&Taraの組み合わせだとクリーンの混ざり具合が分かります。


Clipping・・・クリッピング方式の変更。上がLED、下がシリコン。LEDの方が抜けが良く、シリコンは一般的なODのもの(ミッドより)。
注目点は、LED、シリコンで音量差がない事。普通はセッティングが大幅に変わりますが、Taraでは調整されています。この辺は短時間で音作りが必要なレコーディングや、ステージリハでは絶大な効果だと思います。
また一般的なLEDクリッピングよりもバリバリしないので、シリコンとの使い分けは音の質感で変えるぐらいの感覚で使えます。

オンオフのLEDは白。オンオフのスイッチはかなり軽め。


ノイズはアナログペダルとしてはかなり少ないです。
Gain、Volはかなり滑らかに変化します。途中で急激に変化しないので使いやすいです。
Toneは12時の位置でも比較的抜けます。最低にしてもモコモコになりすぎません。
逆に最大にするとかなりキツメにかかり、ノイズが強調されます。

想像ですが、ジャズ系の甘めの音色から、ペダル一つでハードな歪みをとなるとこれぐらい高音が効く方が良いです。
Lineで使用する際にもこれぐらい効いた方が良いかもしれません。


総評

自宅で色々なペダルを試しながら録音、特定のジャンルの音楽だけのライブならTSなどでもOK。
逆にTSのミッドの感じが必要な人はTSを使った方がいいです。
なお、Taraの前にTSなどでブーストするのもあり。この時はadd Cleanはオフの方がいいです。
ペダルの種類を探せば、add Cleanがオンで合うものがあると思います。


案外とStrymonのSunsetがアイディアの元かな?と思います。
あれはアナログとデジタルの融合、色々なタイプの歪みを作れる、でした。
ただ、あれだと音の幅が広く迷いがち。また歪みペダルとしては薄味、消費電力多めでパワーサプライも選ぶ、などありました。
その辺が上手く整理された感じのペダルです。


ランドグラフの様な3種類のペダルを選ぶ、というものでもなく、
モディファイものの様に、幅が広がるというものでもなく、
一つのペダルの中で音色を調整しにくい部分(クリッピングやクリーン)をスイッチで音量変化なく弄れるのは、確かに今までに無いペダルだと思います。
※個人的な感想なので、Sunsetが元アイディアかは不明です。確認もしてなく、両機を所有、触った感想です。


追記.2023.10.29

仕事(ドラマの劇伴/BGM)で使用しました。
今回はストラト(Fender)をメインに録音しました。
S.R.V、ロリーギャラガーの様な曲だったこともあり、サウンドもそっち系。

なお、今回はいつものFractal ではなく、プラグインで行いました。
発見だったのは、Toneの右側の利きが驚くほど効果的でした。
また、ほかの機種よりVolがTaraは小さめですが、これもちょうど良い塩梅でした。
セッティングもしやすく、まさに色々な場面を想定した”使えるペダル”でした。


写真のTSは安曇野にあるギターショップ ExcelのTS9(田村進さんのチューンアップ/アタリのヴィンテージTS808を再現したもの)。こちらも同じ仕事で大活躍。TaraとTSでほぼ事足ります。

写真はその時のセッティング。

プラグインはPlugin AllianceのPT100(ch1、ch2)とFriedman Buxom Betty。
特にBuxomは良質な真空管アンプのクリーン、クランチを求める人にはお勧め。
Fractalの中に入れ欲しいぐらい優秀。
写真下の白いD.IはOz Designのもの。この後ろにマイクプリが来ます。

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