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大正時代の総合商社、鈴木商店は、製糖、製粉、製鋼、タバコ、ビール、保険、海運、造船などを手掛けた。全盛期には三井、三菱を上回り、1915年(大正4)年の年商は国家予算の2倍、1917(大正6)年には当時のGNPの1割を1社で稼ぎ出したが、資金繰りに行き詰まり1928(昭和3)年に清算された。店主鈴木よねを助け、この会社を指揮し世界を相手に商いを展開したのが大番頭、金子直吉だった。私利私欲なく無心の境地で商いの道を究めたといわれる。次回10月号「新改善改革探訪記」は、金子直吉翁の生涯をたどる。

写真上から、神戸市中央区栄町通の鈴木商店跡地記念碑、神戸市灘区祥隆寺の鈴木よね像、同所金子直吉の碑。「金子直吉翁ハ土佐の産、資性高潔識見高邁、奇策縦横ノ士也…」とある。8月14日撮影。


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5月28日、からくり儀右衛門の作品を見たいと思って、川崎駅前の東芝未来科学館を訪ねました。儀右衛門(1799-1881)は江戸時代後期の人。ゼンマイ仕掛けのからくり人形で世間の注目を浴び、天文学を学んで天体の運行を正確に反映した時計を製作したほか、佐賀鍋島藩主の下で、蒸気機関の模型や大砲の模型をつくりました。明治8年には、銀座8丁目に工場兼店舗を構え「万般の機械考案の依頼に応ず」との看板を掲げましたが、これが現在につづく東芝の創業とされています。「リーダーシップ7月号・新・改善改革探訪記」で儀右衛門の事績をまとめて紹介する予定です。写真は、東芝未来科学館のエントランス、茶運び人形、万年自鳴鐘。


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4月16日、大阪城天守閣のすぐ西にある國民會館を訪問しました。ここは鐘紡の事実上の創業経営者だった武藤山治(1967-1934)が国民の政治教育のために建てた建物で、現在も武藤の事績を語り継ぎ、政治経済に関する知識の普及をめざした活動を行っています。武藤は社内報と「注意箱」という提案制度によって職工たちの力を結集。紡績業をこの国の基幹産業に押し上げた人物。「リーダーシップ」5月号でその人と仕事を詳述します。写真は國民會館の外観と日本で最初の社内報「鐘紡の汽笛

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