チェコでは出会いがテーマであった。

しかし私はこの出会いをより深いものにするためには、ひとりの時間が必要と考えていた。
つまりは、この都市では一人で考えることがテーマであった。

私は、ハンガリーはブダペスト、1000年の都にやってきた。
もともとプラハと同様に社会主義であったこの国ではあるが、プラハとはまた違った風景がそこにあった。
川があり、橋がある。一見とても似たようで、全然違う都市の形がそこにあった。

第二次世界大戦により、この地は壊滅的状況に陥った。

なにもかもがぶっ壊れてしまったのだ。

しかし今、こうして世界中の人たちを魅了する場所として生まれ変わった。

全てがそういうわけにはいかないが、壊れてもまた治すことだってできる。

何を壊してもいいというわけではない。
ときに、人は壊すことを恐れない勇気が必要であると私は言いたい。

友情、愛情、なんだってそうだと思うけど、壊したいと思っていなくても壊してしまうときだってある。

そしてまた次なる出会いで、それを恐れてしまう。そのせいで楽しい時間をおくれなくなってしまうのだ。

傷つくことを恐れて、楽しむことを忘れないでほしい。

簡単に言ってしまうかもしれないが、傷ついてもまた癒える。この都市のように。

人生は一度きり。楽しむこと、悲しむこと。すべてその一部である。全部楽しもう。そこに悔いはないはずだろう。

そんなことをこの美しい風景とともに、孤独に自分と向き合いながら歩き回ったそんな旅であった。

つづく