さて、今私はベネチアにいる。その前はローマにいた。

昨年の夏にイギリスであったイタリア人の友達が住んでいる街である。

昨年の8月、ブライトンという街で語学学校に通っていた。
そのときに彼らと出会った。
彼らはまるで家族のように、通っていた語学学校で唯一の日本人である私を迎え入れてくれた。
そして忘れられない一夏を過ごし、もう半年が経った。

シチリアのカターニア空港を飛び立ち、ローマに到着。
バスに乗り待ち合わせの駅に向かった。

再会とはなんとも複雑で、気まずい気持ちと嬉しい気持ちが入り混じる。
そして、そこにいたのは少し様子が変わっていたが、あの時の彼らがいた。

初めての都市、落ち着かないんだろうなと思っていたけど、むしろ落ち着きすぎて怖いほどであった。

ローマの都市は意外とシンプルであった。
地下鉄は3つの線が通っていた。

その理由は掘れば掘るほど何かがでてくるということであった。
よって迂闊に建物も建てられないそうだ。

なるほど、近代化が都市の奥深さを示すわけではない。
この大都市の特徴はその歴史の厚みであるのであろう。

そして久しぶりに再会した友人たちだが、正直あまり話すことはなかった。何を話したらいいのかもわからない。でも言葉なんていらなかった。
その瞬間を共有していることがただ不思議だった。

この都市も、こういう友情も、1日して簡単にはできない。

積み重ねることの大切さをなんとなく感じさせられる瞬間であった。

また次、いつ会えるのかわからないけど、きっと会えると信じてそれまで頑張ろう。

そう決めてローマを去った。


続く