2017年10月19日

ブルターニュ、秋色いろいろ

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先週末はインディアン・サマーで、一瞬夏が逆戻り。
そして月曜日には空の色が今まで見たこともないようなオレンジと黄色に染まり、
夫などは「この世の終わりen fin de la monde」と評したほどの様子で、驚かされました。
結局その原因は南風に乗ったサハラの砂とポルトガルの山火事の煙でした。
と、いろいあってもブルターニュ、巷の風景の秋模様は一切変わりなく、
綺麗な紅葉が展開しています。
紅葉刈りに遠出をする必要はなく、近所を見渡せばそういう景色があちこちで見られます。
電線が邪魔ですが、上の写真はYUKIとの散歩道の途中のものです。

先週末はゲールGuer、レンヌとここのちょうど中間地点、
で今年度初のコーラスの舞台がありました。
ちなみに21日の土曜日が、最初の予定の最後の公演?で、後一息。
そのプロエルメルからゲールに向かう途中にブロセリオンドの森la foret de Broceliande
があります。90%が私有地の大きな森が広がっています。
自動車専用道路から見る、というかその中を横切るので、紅葉が魅力的でした。
伝説の森、また別の機会に詳しく記述しますが、と言われる観光地でもあります。

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先にも秋の美味しいものを紹介しましたが、その時栗の写真は出していませんでした。
横のは新しい、採りたてのクルミをむいたものです。
クルミの採りたてはほぼ「生」といった感じで、食感は柔らかです。
前にも書きましたが、1年以上しっかり乾燥させるとカリカリの食感になります。
乾かしている間に、傷んだもの、と言っても開けてみないとわからないのですが、
カビが生えたり黒くなってしまいます。
その率を下げるには、収穫時に軽いもの、手でギュッと掴んでぱちっと殻が開いてしまうもの、
熟さないまま緑の皮ごと落ちたもの、などを除きます。
ただし雨に濡れた後や、落ち始めの時、最後の方とか、判別は非常に難しくなります。
たくさん実が取れた時は、怪しいものは極力避けますが、つい欲張ると失敗します。
栗も拾うだけなので、これも欲張ると食べきれず生で置いておいても虫にやられてしまいます。
クルミは保存が効く、というか1、2年はしっかりおいた方が美味しくなりますが、
栗はこの季節のほんの一瞬の間しか楽しめません。

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最後は秋バラ。5月の様に一斉に咲くわけではなく、ぼちぼち。
秋雨に濡れ細るのはもったいないので、結構切り花にして家の中に飾ります。
これもちょっと贅沢な秋の楽しみの一つでしょうか。




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2017年10月16日

サフランが高価なのは当然と納得

我が家、ケア・ウェラの畑でサフランを育てた、と言って信じられますか?
「ブルターニュでサフランなんて作れるのか」と、にわかには信じられないでしょう。
試してみた本人だって実はそうでした。でも、ほんの少しですが出来たんです!

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暖炉の上に置いて乾燥させました

ジョスランでマルシェがあったある土曜日の夕方、夫が帰ってきて
「なんだ、やっぱり買えばよかったかな」というので、「何を」と聞いたところ、
「サフラン」、それもできた物だけでなくサフランの球根を売っていたそうです。
つまりその球根を買ってみればよかった、という事でした。
それから2週間ぐらいたってからでしょうか。
私もそれに気が付いたので、思い切って買ったのです。
ちょうど家でサフランを切らしていたこともあったので、球根とできたのも買いました。
球根は10個ぐらい入っていて3ユーロ。サフランは0.25gで10ユーロもしました。
球根は10センチぐらいの深さで15センチ間隔ぐらいに植えれば、確か9月中旬で、
10月には花が咲くと言われました。
ただしあまり雨が好きではないというので、温室の中のほうが良いかと聞いたら、
直接土に植えたほうがいいとのことでした。
ここはブルターニュですからけして乾燥した地ではありません。
どうなるかと思い半信半疑で植えましたが、はい、ちゃんと収穫出来て驚きでした。

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花が雨に濡れるのはどうやら御法度のようです。

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咲いた花をすぐ摘み取るのが鉄則です。

それでこれを書くために改めて「サフラン」を調べてみたら、
「NHKみんなの趣味の園芸」でサフランの球根の育て方を紹介していて、
結構自分で育てている人もいると知り、これまたびっくりでした。
知らなかったのは私だけ?というくらいポピュラーな感じで、
日本産もあって、大分県で8から9割が生産されているとウィキペディアにありました。

サフランは秋咲きのクロッカスの一種で、アヤメ科クロッカス属だそうで、西南アジアが原産。
数千年前のペルシャ語の資料でサフランの名が出てきたそうですが、
古代ギリシャでは、サフランの黄色が珍重され、王族だけが使える色だったとか。
古くは染料、香料、薬用として使われていたそうです。

香辛料としてのサフランは、サフランの3裂した赤色のめしべを乾燥させたものですが、
一つの花に3本しかないうえ、花を摘み、これらのめしべを取るのも手作業でないと無理。
1グラムのサフランを採るのに約160の花が必要とありましたが、確かに実感しました。
1グラム当たり500から1000円ともありましたが、高いのも当然でしょう。
ジョスランで買ったものはさらにそれより高いわけですが、香りも強く、いかにも本物。
赤い色が鮮やかで、花芯の白い部分が少なく赤い部分が多いのも良い品質のようです。
なんだか自分で作ってみて初めてその良しあしが分かるような気がしました。
まだ実際に使う機会を作っていませんが、使うのが楽しみです。



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2017年10月12日

ロンドンより無事に戻りました!

先週、息子からの電話、2日に1回は連絡あり、で、仕事は先週末で一段落すると言ってきました。
もう少し仕事を続けるか、あるいはそれは予定通り終わりにして少しロンドンにいるか、
まだ決めかねているようでした。
迷っていた理由は、滞在を延ばすと新たにアパート代がかかるのと生活費が高いからでした。
でも多分、ここでいう今週中には帰るつもりだと言ってきました。

10日の昼近く、電話が鳴りました。息子からでした。
「今日の18時50分にロリヨンの空港に着くけど、迎えに来てくれる?」という突然の知らせ。
確かにだいぶ前ですが、毎週火曜日の飛行機代がなぜか安いというのと、
10月10日ごろに帰るかも、ということもありましたが、実際あれこれ迷っていたので、
現実的に想定していなかったから驚きました。

ナントの空港より近いですが、ロリヨンの空港へはここから100キロ近くあります。
しかも最低限彼が帰ってくる前に彼の部屋に掃除機ぐらいはかけなくては。
というのも9月末に10日ほど、パリの兄が彼の部屋を使ったままになっていたからです。
夫は翌日、仕事でロリヨン、ヴァンヌへ行かなければならず、
迎えに行くのはほとんど私の役目になることはわかっていたので、
午後は少しバタバタしましたが、余裕で空港に着きました。

帰ってきた彼はほんの少し逞しくなってきた?と思ったのはやはり親の欲目でしょうか。
何しろたった1か月と3週間のロンドン滞在だったのですから。
とはゆえ、多分生まれて初めて全く知らないところで働いてお金をいただいたわけです。
家で父親と仕事、と言っても毎日3時間ぐらいちょこっと働くだけで、
とても普通に働いていたとは言えない状況でした。
それが短期間ではあっても上の人がいて、他に働く人がいて、お客さんが常時いる、

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大英博物館内のカフェでの経験は、一切の甘えを払拭し、
その間だけは普通に働くことがどういうことかを多少でも学べたのではないかと。

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お土産と言って彼が買ってきてくれたエコバック。大切にします。

まあ我が家の男二人は、家を離れて帰ってきて2,3日はとっても模範的な態度なのですが、
それを過ぎれば、やっぱりいつもの行動パターンに戻るのが常。
今回の息子も今日はまだとっても良く言うことは聞くし、思いやりたっぷりの態度ですが、
あと数日したら、昼まで起きてこないし、「何食べるの」と言うだけで手伝いもせず、
脱いだものは所かまわず部屋に脱ぎ捨て、洗濯済みのものもそこいらに置いておくだけ。
でも、帰ってきて一つ。
「マモン、ちゃんと戸棚に入れるようになったよ」ですって。
それは部屋をだれかとシェアーしていたのですから、当然必要なことだったでしょう。
現実、稼いだ以上に使ったお金も少なくありませんが、
短くとも身になる良い体験の日々だったと思っています。
無事に帰ってきて「ありがとう」です。




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2017年10月06日

1ヶ月早い美味しい秋の到来

例年だと秋の訪れを強く実感するのは10月中旬ぐらいなのに、
今年はもう木々の葉っぱの色が変わっているのには少し驚かされます。
11月になったら、すっかり葉が落ち、木々は裸の冬景色になってしまいそうです。

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これはクルミ収穫の最後のほうで、すでにこの大籠2杯と、
大きな段ボール箱大のプラスチックのかごに山盛り2杯も取れています。
生でも食べられますが、最低1年ゆっくり乾かしてからのほうが美味しいです。

景色だけでなく、秋の訪れが早いのは、当然食べ物にも表れています。
「食べ物」というか、我が家で採れるクルミの実も、もうほとんど今年の収穫は終わり。
いつもならこれからという感じなのに、9月中にほとんどの実が熟して落ちてきました。

リンゴもすっかり取ってしまい、
今はその最後の始末をしなければ、と言ったところです。
庭に2本のリンゴの木がありますが、1本は小さいのですが、
リンゴの実はいつまでもシャキシャキとジューシーで、
生で食べてもジュースにしても美味しいものです。
2本目は大きく育っていて、実をたくさんつけてくれますが、品種が違います。
もぎたてはこちらもコリコリしていて、まずまず水分もあるのですが、
しばらく置いておくと食感が全く変わってしまいます。
毎朝のジュースに夫のオリヴィエが使っても、
取ってから日を置いてしまうとほとんど水気がなくなり、使う意味がなくなってしまいます。
生で食べるにもどこかスカスカで美味しくなくなってしまうのです。
が、それは良くしたもので、これは調理するのに最適なリンゴなのです。
リンゴケーキもいいし、クルミや干しブドウを入れてコンポート(リンゴを煮たもの)、
あるいは保存がきくリンゴジャムにすると、とってもおいしくできます。
一手間かかりますが、これもすでに9月中にずいぶん作りました。
今は最後の二かごを残すのみ。あと一息です。

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そのうちの一かご。器量はそれほどでもありませんが、煮てしまうので大丈夫。
実際は大げさでなくこの5倍以上は採れました。

栗も、実はもう2度も焼き栗にして食べてしまいました。
いずれもオリヴィエが朝の散歩の途中で拾ってきたもの。
夜は電気の暖房はまだ付けませんが、暖炉をたくので、無理なく焼き栗ができます。
これも例年であれば10月も半ばすぎないと熟さないのに、今年は本当に早い!

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写真のキノコは頂きもので、クルメールcoulemelleと言います。
毎年近所のおじさんが届けてくれるのですが、今年は早いうえに大量で食べきれないほど。
足のところをはずし、フライパンで焼くだけ。
にんにくのみじん切りを入れ、オムレツにするのが普通ですが、
焼いて塩コショウ、お醤油で味を付け、ステーキの付け合わせにも良く合います。
キノコは保存がきかないのと、これはそういっぺんにたくさん食べられないのが残念です。

と、こうした秋の恵はいずれも田舎ならではの自然からの贈り物。
お金をかけずに凄く贅沢をしている気分になれます。



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2017年10月03日

プレゼントは値段より気持ちが一番?!

この前の回で黒真珠のケシの新しいアクセサリーについて書きましたが、
これらが日の目を見たのは、夫の一言からでした。
実はこういう事、結婚当初にもありました。彼が背中を押してくれたプレゼントです。

長い間ピアスにしたかったのですが、耳に穴をあけることがちょっと怖かったり、
どこでやれば衛生的にしてもらえるのか、実際そんなことは危惧でしたが、
とにかく40を過ぎても迷っていました。
結婚する前だったか後だったか、ライアテア島のウツロアという中心の町、
始まりから終わりまで2キロぐらい、にあった小さな宝飾店で気に入ったピアスに出会いました。
そうしたら彼、いとも簡単に「今ここで穴をあけてもらえば」と。
結局そのままそういう事になり、そのピアスも買いました。
色々心配して迷っていたのがバカみたいでした。
とにかくお陰でそれからピアスを毎日楽しんでいます。

夫は誕生日を除いて、
何かの記念日だからといってプレゼントを用意してくれることはまずありません。
そんな彼がたまに買い物に行って新鮮なマグロを見つけると、
たとえお値段が少々張っても素通りできない私のために買ってきてくれます。

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切り身のマグロは簡単なのですが、たまに親切にも丸ごとの時もあります。
写真のものはまだ小ぶりだからいいのですが、大きいとテーブルにビニールを敷いて、
大解体作業をしなければなりません。うーん、うれしい悲鳴というか、なんですよね。

毎週日曜日のブルコントでは、素敵なアンティーク・アクセサリーを見つけると、
これはと思うようなものを買ってきます。
もちろん店に置くことが前提ですが、気に入ればたいてい家の所定の場所に落ち着きます。
お値段?それは言わぬも聞かぬもが花です。

そこで思うことですが、プレゼントは義務でも義理でもなく、
やはりその人のことを思い出したり、喜ばせたい、こういう気持ちが一番かな、と。
それはたとえ夫婦、家族、友人知人においても同様ではないかと思うわけです。
そう金額ではなく、気持ち。だから花一輪だって嬉しいのではないでしょうか。

フランスでは、ノエル(クリスマス)は家族間でプレゼントのやり取りをし、
年始にはお世話になった方や友人に、日頃のお礼の気持ちをプレゼントに託します。
他には誕生日、夫婦であれば結婚記念日、バレンタインもあるでしょう。
そうしたプライベートな日にプレゼントをすることが主で、
日本のようなお中元やお歳暮の習慣はありません。

そう広く「お土産」を配るといった習慣もフランスにはありません。
たとえば旅行で、家族にお土産を買っても、義理で友人知人に買うことはありません。
もちろん誰かのお家にアペリティフや食事に招待されれば、手土産を持って行きますが、
その場合も、相手の都合を聞ける場合は飲み物がいいかデザートがいいかなど、
合理的にすり合わせて持って行くのが普通です。
それででしょうか。
日本の家庭のように余計なタオルや食器が溜まることが、まずないのがフランス。
フランスでのプレゼント事情は家族やかなり親しい間柄での、プライベートな面が強そうです。
だからこそ、その人のことを思う気持ちがこもっている・・・ような気がしますが、
実際は年が明けるとオークションやブルコントで、
ノエルや年始でもらったであろうプレゼントらしき物をしばしば見かけますけどね。



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2017年09月29日

20年もそのままだったケシの変身

タイトルに「ケシ」と入れましたが、花の「ケシ」ではありません。
黒真珠の球形にはならない、バロックだったり自然にできた小粒のものを「ケシ」と呼びます。
そのことです。

私たちは結婚当初5年間、南太平洋に浮かぶタヒチの島で暮らしていました。
タヒチの正式名称はフランス領ポリネシア、フレンチ・ポリネシアです。
つまりフランスの海外領土に住んでいました。
1995年からのことで、徐々にタヒチの黒真珠が世界から注目を集めだす頃でもありました。

それまではタヒチ本島から遠く離れたツアモツ諸島の小さなサンゴ礁の島、
マニヒ島が有名でした、で希少な黒真珠が作られていました。
かつては日本人技術者のみが黒蝶貝に真珠の核となる玉の埋め込みをしていました。
その技術をだんだんにタヒチアンや中国系の人も学び、黒蝶貝のファームも
タヒチ中あちこちに出現するようになり、私たちが住んでいたライアテア島にも出来ました。

オリヴィエのタヒチアンの友達で、一言で言ってしまえばアル中の若者がいて、
彼の両親がパール・ファームを経営しだし、彼もそれを手伝うことになりました。
ライアテア島の古い家系の家柄だったこともあり、ファーム経営は誰からも邪魔されることなく、
ごく順調でした。
大切にしている大好きな、真円の深い緑がかったブラック・パール、
これはライアテア島特有の色、のピアスと茄子紺の大粒のケシのペンダントは、
夫が友人の彼と、なんとビールで交換したのでした。はい、お値段はヒナノ・ビール数本。
我が家の経済状態でこうした贅沢品を買う余裕は全くありませんでしたから、うれしかった。
その頃同時に、これらのケシも手に入れたわけですが、それから20年、
ずっと小箱の中で眠っていました。

それがこの春からジョスランにオープンしたアクセサリー・ショップ、
2人でそれぞれの創作アクセサリーを置いている、の男性とオリヴィエが仲良くなり、
突然彼にケシを使ったアクセサリーを頼んだらと言い出したのです。
で、出来上がったのが、これら。
シルバーを基調に、出来る限りシンプルかつちょっと個性的にと考え、こうなりました。
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20年も眠らせておいたものが、見事に日の目を見、思い出も詰まっているし、大満足。
さらに今、もう誰も着けない二人の結婚指輪と、切れてしまった金の鎖などを合わせ、
私の祖母が指輪として使っていたアメジストをペンダントにしてもらうことにしました。
なんだか廃品利用なんですが、生まれ変わってくるのが楽しみです。



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2017年09月26日

コックcoqueという貝を知っていますか?

ここではコックと呼ばれる貝を売っています。
フランス中で売られていると思いますが、ブルターニュの沿岸部では、
60、70年代頃はざくざくと採れたようです。

コックはcoqueと書きますが、卵の殻とか船体、飛行機の機体を指す単語と同じ綴りです。
辞書を引くと、この単語の最後の最後に〈貝〉として「ヨーロッパザルガイ」と出てきます。
日本では見たことがない気がしますが、ヨーロッパザルガイという名も初耳です。
やはり日本では見かけない貝なのでしょうか。
少なくともこの名前から思い当たるような貝を知りません。
が、私は東京生まれの東京育ち。
もしかしたら限られた海辺の地方には存在し、そこでは食べられているかもしれません。

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このコック、2センチぐらいの小ぶりな貝で、お値段は1キロ7ユーロにちょっとかける感じ。
と言ってもこれはブルターニュでのお値段で、パリはこの限りではありません。
フランス語でアサリはパロウルドpalourdeと呼びますが、それに比べると大きさは半分、
お値段もほぼ半分です。
調理の仕方は日本でいうアサリの酒蒸しとか、ムールの白ワイン蒸と同様です。
まず貝を流水でよく洗い、外側についている砂や汚れを落とします。
以前は砂を多く中に含んでいるので、蒸し汁の中には砂が結構入りましたが、
最近はすでに砂抜きをしているようで、食べてじゃりじゃりすることはほとんどありません。
次に大きな鍋にオリーブオイルを大匙1ぐらい入れ、ニンニク1片のみじん切りと、
出来ればエシャロット大1個、なければ玉ねぎ2分の1のみじん切りを入れ、
香りが出るまで炒めた後、コックを入れます。
鍋に蓋をし、後は強火で貝の殻が開くまで火にかけておくだけ。途中、1、2回かき混ぜます。
出来上がりが上の写真です。

何となく日本のシジミに近い感じですが、味は全く違います。
このままアペリティフで、貝から身をはずしながらパクパク食べるのもよし。
貝殻から身をはずし、実だけをオムレツにするもよし。
最近我が家では、この汁も使ってリゾットにするのもお気に入りです。
またムール貝や魚の白身もワイン蒸しにし、
すべての汁と実を全部併せてシーフードグラタンにしたりします。
ただしグラタンは思いつきではなく、そのつもりで材料を揃える必要があるので、
行き当たりばったりではなく、そのつもりで献立計画を立てなければなりません。
とにかくムール貝に飽きたら、パロウルドは少々贅沢なので、
時折コックに変えるのもいいものです。


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2017年09月19日

最近のお手軽メニュー、自家製ピザ

コルシカ島へ行ったとき、どこへ行ってもピッツエリアの看板が目立って、
オリヴィエなど「そこにだけは入りたくない」と言っていたものでした。
実際コルシカ島はイタリアの影響も非常に強く受けているので、
ピザ屋さんがあちこちにあってもおかしくはないと思います。
が、ブルターニュのクレープ屋さんと同じで、出来上がりと味は千差万別。
一見簡単そうで単純に見えますが、「美味しさ」にこだわればやはり奥は深いでしょう。
そんなお店を初めて行ったところで選別し見極めるのは至難の業。
よって選ばないのが賢明、という評価になったわけです。

でも手軽に作れるという意味で自家製ピザは最近うちのメニューの中によく登場します。
冷凍ピザはスーバーで売られていますが、自家製の品質、味は雲泥の差があります。
何しろ経済効率など無視ですから。
お店や出来上がりのピザを売る場合、そこはどうしたってビジネスです。
儲けがなくてはやっていられません。
一流店は品質が売りかも知れませんが、普通はそんなことばかり言ってはいられないでしょう。
できるだけ安く大量に仕入れて、まあまあの味と値段で売る。
それが当たり前ではないでしょうか。

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ただ家でもピザの皮から手作りかというと、それではちっとも手軽ではありません。
「手軽」な理由は、ピザの皮を出来合いで調達するからです。
トマトソースも、他にも使えるし、出来上がったものを買い置きしています。
いずれも自然食のビオコープBiocoopで調達します。
普通のスーパーより多少割高ですが、絶対に味が違います。美味しいのです。
とはいってもソースの味は好みですから、
いろいろ試してみて気に入ったものを常備するのがお勧めです。
トッピングはその時家にある残りとか、アンショワ(ひこ鰯の塩漬け)など、
好きにのせて、これもビオコープ調達のグリエールチーズをたっぷりかけて焼くだけ。
一般のスーパーでは「ピザ専用チーズ」も売っていますが、上記のほうがどうも確かです。

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この日の具は冷蔵庫に残っていたラルドンとシャンピニオン、
それに玉ねぎのスライスと庭で採れたプチトマト、黒オリーブをのせました。

実は息子がいて3人の場合、この1枚では到底足りません。
かといって2枚いっぺんに焼くほど我が家のオーブンは大きくないため、
息子が取りに行ってくれるのもあり、今まではお店でピザを2枚オーダーしていました。
今は彼がいないので、1枚で十分だし、たとえ面倒だからとオーダーしても、
取りに行くのは私。車で店まで取りに行かなければなりません。
結局ちょっとの手間ですから、ササっと作ってオーブンに入れれば焼き上がる、
自家製のほうが簡単で経済的でもあります。
それに夫は店のピザより家で作るほうが美味しいと言うので、これも家で作る理由です。


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2017年09月14日

ロンドンの期待しぼんで秋の風

8月中は雨が降らない降らないと少し困っていましたが、
9月に入ってからというもの、毎日曇りと雨模様の肌寒い日々が続いています。
なんだかあっという間に夏が過ぎ、気の早い秋風に気が萎えます。

さらにロンドンの息子は、夜間のバイトが見つかったと思ったら、
なんとたった2、3日行っただけで辞めました!
まあ、その時給ときたら7ユーロほど。日本円にして今だと900円ちょっと?
フランスの時給平均はおよそ10ユーロですから、
物価も高いロンドンでは稼ぐというより、持ち出しになること請け合いです。

夫は私の期待を知っていますから、ほらやっぱり夢だったとしたり顔。
ジョスランにはイギリス人が多く住んでいて、友人もいるので
「時給7ユーロは安すぎないか」と聞いたそうです。
その答えは「だいたいそんなもので、特別安いわけじゃない」ということでした。
特別なスキルを持って働く人は別ですが、アルバイト的な労働待遇は良くないようです。
フランスの方が恵まれていると言われたそうです。

と、実はここまで書いて10日からオーストラリアの古い友人が、
ここに娘さんと姪っ子を連れてきてくれたので、しばらくそのままになっていました。
が、その間に息子は、辞めた日は本人もさすがに落ち込んでいたようですが、
程なく大英博物館で仕事ができるかもしれないといってきたのです。
それを聞いた夫のオリヴィエは、てっきり博物館関連の仕事だと早合点しましたが、
そんな勉強をしたこともないのですから、有り得ません。
博物館と言ってもその中にあるカフェでウェイターとして働けるかもと連絡してきたのです。
そういう仕事は今までアルバイトだってスタージ(見習い)だってしたことがないので、
実際雇ってもらえるのかさらなる展開を待っていたら、ちゃんとトライアルがあり、
大丈夫と認められたらしく、10月10日までここで働くことになったそうです。
今は午前中何時からか知りませんが、18時半まで毎日働いています。

夜大きな店で在庫や店の整理を明け方までしていても、
いろいろな人と接するわけではないので、せっかくロンドンでの経験として考えたら、
あまりふさわしいとは言えなかったかもしれません。
単にお金が必要ならそれも仕方がありませんが、イギリスでの社会体験としたら、
今度のウエイターのほうが相応しい仕事、しかも時給も前よりいい、なのかもしれません。
多くの違う国の人に触れ合えるし、大した会話でなくても英語を実際に使うことは必須でしょう。
結果的に良いところに落ち着けたのかもしません。
最初から長期ではなく、1から2ヶ月と本人が言っていたのですが、
彼のつもりとしたらようやく「思い通り」になったのかもしれません。
実は彼の友達もここで働いているはずなので、最終的に良い縁に恵まれた。
それに尽きるようです。ちょっとほっとしています。

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これを書いていた日は1日中雨。
横では2匹がゆったり、ぐっすり、ずっと眠っていました。



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2017年09月07日

フランス人男性の評価はいかに





10数年前になるでしょうか、日本人の国際結婚が10人に1人の割り合いだと聞いたとき、
とても驚いた印象があります。
自分のことを棚に上げて的ですが、私が結婚したのはそれを聞いたさらに10年前なので、
周りを見回してもそれほど普通でもなかったからです。
ですからその後20年以上の歳月が流れ、日本への外国人観光客も格段に増え、
日本人以外と知り合うこともさらに普通になっていることでしょう。
そんな世の中、友人の編集者がこんな本を作りました。
私も及ばずながらアンケートに協力したので、出来上がった本を送ってくれました。

最初に話を聞いたとき、ずいぶん難しい企画を立てたものだと思いました。
具体化するまでにはやはり紆余曲折、苦心があったようです。
現実に即した各国男性の特徴をかなり的確に表現した面白い本になっていました。
イントロダクションの下に「本書の見方」という以下の断り書きがありました。
「本書は世界各国の男性との疑似恋愛を通して、その国の文化や風習を
学ぶことを目的としています」
うん、うん、単に好奇心を満足させるにとどまらず、真面目。
当然何々人といっても様々なタイプがいますから、一口に紹介するのは難しいことですが、
平均的な最大公約数で表現したらこうなるかもね、と思いました。
アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアから50ヵ国の男性が登場しています。

フランス人男性の評価はいかに・・・と開いてみたら、
ヨーロッパ各国の男性の中でも恋愛偏差値は非常に高く、結婚偏差値は平均より下。
さもありなん。
何しろカソリックが主の国ながら、昨今「結婚契約」が絶対とは考えていない人達です。
一度や二度のデートで、たとえ最後まで行為が及んだとして、
日本人であれば恋人になったと思うのが普通でも、あちらはそうとは限りません。
一目惚れもあるでしょうが、それでも女友達の範疇を超えないのが大方です。
そのあたりの女性側の見極めが肝心、とコメントにもありました。
その点、フランス人女性ならおおよそ同様な受け取り方なのであまり問題はないようです。
文化の違いとはこういうところにも顕著に出てきます。

女性にとってフランス人男性のいいところは、「若さ」=「絶対」ではなく、
何もわからない「女の子」より酸いも甘いも嚙み分けた「大人の女」を魅力的だと思う点。
たとえば夜8時台の看板女性ニュースキャスターにキャピキャピの娘っ子は一人もいません。
いずれも30代半ば以上ではないでしょうか。自信にあふれた大人の女性ばかり。
これは日本とまったく違います。

ただし漫然と年を重ねても、しわが増えるだけで魅力的になれないのは周知の事実。
本の中にありましたが「結婚しても油断禁物!」。
彼らは結婚しても「異性としての魅力を持ち続けて欲しいと思っている」ので、
それを怠ればあえなく離婚もありと。
この辺りは自戒も込めて読んでいました。



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