2018年03月06日

息子の本気度はいかに

先週の月曜日、この日から厳しい寒波が押し寄せましたが、
夫と息子がナントの教会Eglise Notre Dame du Bon Portへ行くのに同行しました。

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大きな教会です。このキンキンの空。寒かったです。

これは彼らの仕事の一環で、文化財専門の建築家から連絡があり、
この教会の天井部分の改築と同時に照明器具の修理もしたいので見積もりを、と言うことでした。

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真ん中につり下がっている照明の修理です。と言って実現するかは未定。

そう「彼ら」と書いたのは、夫と息子、つまり父親とその息子のことです。
実は私たちがモロッコから戻った後、息子は再び「朝寝坊で、何もしない」状況が続きました。
父親にしたら、早く全てを任せたいのにどういうつもりなのかと歯がゆくてなりませんでした。
側で見ている私ですらさすがにイライラしました。
こんな恵まれたチャンスをきっちり掴もうとしない息子に呆れるやら。本当にもったいない。
チャンスは来た時に掴まないと、すぐ消えてしまう。
そう言いましたが、聞いているのやらいないのやら。

そんな日々が1週間以上続いたでしょうか。
さすがのオリヴィエも、こんなことなら誰か他の人を考えたほうがいいかもしれない。
丁度ジョスランでアクセサリーを作っている40歳前後の男性が、
なかなか思うように稼げず困っていて、手先の仕事も好きだし適任かもしれない。
お前にやる気がないなら、人としても正直だし信頼できそうな彼と組んでもいい。
と宣言したのです。そう、夫は冗談ではなく、かなり本気でした。

それからでしょうか。息子が変わったのは。
朝も、早いとは言いませんが、一応普通の時間に目覚ましをかけて起きてきて、
その日の仕事の手順を夫と相談しながら決め、それぞれに分担して始めました。
数日そんなことが続いたでしょうか。
夫と私は顔を見合わせ、いったいいつまで続くだろうと訝っていましたが、
それは3月に入った今も続いています。
競争相手が出現したことで、さすがにこのままではだめかもしれないと思ったのでしょうか。
実はオリヴィエがモロッコに行っている間、店のことは息子に任せたのですが、
今一歩心配で、店の鍵を先のアクセサリー職人にも預けて出かけたのでした。
後からそれを知った息子は、それも結構ショックだったようです。

とにかく家の仕事と言ってもオリヴィエですから、普通の人の働き方とは全く違います。
店は、7、8月の観光シーズンはほぼ毎日と毎週土曜日は開けますが、
特に冬場はアトリエ兼ですから修理などやることがあれば開けるだけ。後は予約。
修理も文化財の場合は話が出て最終的な納期まで2年ぐらいかかるのは普通だし、
他の個人の修理も指定がない限り、最低数週間、1、2か月は当たり前という長丁場。
だから暮らしに余裕はありませんが、働き方としては相当融通を利かせられるわけです。
こんな勝手な仕事、他にありますか?それは息子にだってわかっているはずです。
まあ、きちんとこれで食べていくには、もっと発展させる必要はありますが、
彼は若く、その可能性は十分にあり、実際それを期待しているわけです。
こんな恵まれた状況、他にあるわけがなく、誰に聞いてもこれ以上はないと言われるほど。
さすがに彼もそのありがたさを分かり始めているのでは、と。いや、わからないと困ります。

とは言え、日々、父親と息子で仕事をするというのはなかなか一筋縄ではいかないのも確か。
しばしばやり合っていますが、それは仕方のないことでしょう。
間に立つ身としてはどちらに対しても上手な聞き役に徹するのが最良かと思っています。


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