2018年07月07日

東京滞在報告、まずは発見から

日本、といっても私の場合はいつも東京滞在になりますが、
毎年街中の何かが違っているのには驚かされます。
銀座はいつの間にか懐かしきソニービルがなくなり、
その後ろだった、というのは数寄屋橋交差点の側から見た時の話ですが、
のエルメスビルがとても目立っていました。
建設当初、建築素材、特に外壁に凝ったことが話題になっていましたが、
去年はあまり気づかぬまま通り過ぎていた気がします。が、今年は納得でした。

アーティストの友人がこのビル最上階にある美術館、現代美術の展示が主、に誘ってくれ、
この時はミルチャ・カントル展というのをやっていました。
扉を開けるとその連鎖で多くの鐘、これはどこにでもありそうな物で、
が不思議な音を奏で反響する仕掛けになっている不思議なアートでした。
彼の作品はポンピドゥー・センター(パリ)にも収蔵されているそうです。
時折のぞいてみるにはなかなか面白い場所だと思いました。
そして建物の中だと、ガラス素材の壁が一層美しく感じられました。

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次、といっても実は着いた翌日に行った東京都庭園美術館。
行きに読んだ機内誌で知ったのが、6月12日が最終日だった「鹿島茂コレクション、
フランス絵本の世界」という企画展示会だったのです。
なんでわざわざ東京でフランスの絵本、ではあったのですが、
いったいどんな絵本に興味を持たれるのかが知りたかったので思い切って行きました。
幸い梅雨のまだ涼しい1日だったので頑張れました。

でも実際の収穫は、ちょうど全修復が終わった旧朝香宮邸が全公開されていて、
アール・デコ様式の邸内をゆっくり隈なく見ることができたことでした。
もちろんフランスにはあちこちにこの手の邸宅があるし、装飾も美術館で見られますが、
これほど本格的なものが戦前の日本、1933(昭和8)年に造られたことが驚きでした。
アール・デコ様式に魅せられた朝香宮様の美意識と共に、
それを再現できる財力というのも、今からは想像もつかない別世界だと実感しました。
さらに「宮廷建築を担っていた宮内省内匠寮が手がけた邸宅」というのも意外で、
内装にはアール・デコ様式の著名な作家たちの作品が使われ、
すべてに本物を追求した姿勢に、一方ならぬかの地への憧れを垣間見た気がしました。
ちなみにご夫妻は2年半のパリ生活の後にこの邸宅を建設されたそうです。

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戦後は一時吉田茂が首相公邸として住んだり、その後は迎賓館としても利用されたと知りました。
改めて日本の歴史を見る思いでした。

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庭園の中にある茶室「光華」。日本のわびさびをそのまま映し出したような佇まいに、
アール・デコの絢爛さとはまた一味違うほっとしたものを感じたのは、やはり日本人?



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yachiyo_s at 13:30│Comments(0)clip!暮らしにスパイス 

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