■先週の土曜日は、年に数回の「美術を観に行こう」の日。
■まずは作品に失礼のないよう、私もアーティスティックなファッションをせねばと思い、豪快に何かを履き違えてレディー・ガガのサングラスを着用。妻に即座に非難され、着用が認められなかった。笑。

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■この日、最初に向かったのは渋谷です。あまり親しみのない街なので、行くたびに毎回迷っております。
■今回は渋谷西武。駅前にあるので、迷うことなく到着。苦笑。
■東北芸工大の先生と卒業生らによる「トウホクノチカラ」展が開催されており、まずはこれに行くのが目的でした。会場はちょっとしたギャラリー、というかんじ。精鋭の作品がところ狭しと並んでおりました。

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■この作品、良かったな、作者は郡司有希さん。〜系女子を絵にしたもの。本作は『暴走系女子』だったかな。ある人物と紐づく趣味指向をさまざまな表現媒体と結びつける行為は、表現として世の中に溢れますが、これを絵でやるってのがすごいねぇ。よっぽど絵描くのが好きなんですね。
■それっぽい服を着て撮ったケータイ写真に夜呂死苦とか書いちゃえば済むところを、異常に時間がかかる行為にあえてチャレンジしている点が芸術的な営為という気がします。

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■写真が下手くそですみません。他に良かったのはこの作品。作者は、three。
■秋葉原な感じのアニメキャラフィギュアを7cm×7cmくらいのボックスに溶かしこんで、それを長方形の画面に仕立てた作品。これはすごいね。
■作家に宿るぼんやりしたイメージをどのように見せるか、しっかり考えられており、細部もしっかり作ってある。表層的なアイディア勝ちの作品に見えて、じつはちゃんと地に足のついたいい作品ですね!
■というわけで、規模は小さいながら、見どころの多い展示でした。

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■渋谷を出ると、銀座線に乗って外苑前へ。北青山に向かい、久々にかけている眼鏡のショップ・MASUNAGA1905 AOYAMAへ。相変わらず、何屋なのかわからない外観。笑。
■私のかけている眼鏡はネジを1本も使っていないという変わった眼鏡なので、車でもないのにパッキンの交換という謎のメンテナンスが必要。ということで、店員さんに調整していただく。
■コーヒーを頂きながら、新モデルをチェック。いいなぁ。。。
■先日、新聞の首相動静の欄にここの店の名前があり、確認したらやはり野田首相が買い物にみえたらしい。ふだんはコンタクト、自宅では眼鏡もかけるとのこと。

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■北青山を後にしてからは、神宮外苑を抜けてそのまま信濃町方面へ。東北芸術工科大学卒業・修了展[東京展]へと向かう。
■思えば、昨年は震災の6日前にここに来たんだっけ。

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■今回は日本画のかたのこの作品が良かったなぁ。永井里枝さん『あなたへ』。おいそれとは描けない絵であるのが画面全体から瞬時に感じ取れます。
■複数のメディウムを組み合わせて、単焦点なんだけれども多焦点にも見せる画面。列車に揺られるような心地よさを味わいつつも、どこか不安さを含んだニュアンスにも感じられて妙なリアリティがありました。

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■あとは、鈴木萌子さんの『祝☆卒業!!!』はいい作品でした。皮肉さもありつつ、骨とピンクの対比がいい。
■輝く笑顔も実はこういうふうに骨なんですー、みんな一緒じゃんみたいなツッコミなのか。それとも、震災で亡くなった学生たちをあえてこういう風に表現したのか。
■私は作品からはポジティブな要素、前者を感じ取りました。この絵、左側でハートマーク作っている2人組がいいね。

■他にも気になる作品もありましたが、ひとまず今年はこんなとこです。
■それにしても、作品を観るって、疲れるよね。不思議な充実感ありますが。