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■7月ごろでしょうか。twitterでこの映画が秋に公開されることを聞き、ずっと楽しみに待っておりました。当方、1980年生まれの東北育ち。1987年の熊本のロックフェスなど知りもしませんでした。
■しかし、尾崎豊、ザ・ブルーハーツ、HOUND DOG、BOOWY、佐野元春、渡辺美里、白井貴子、岡村靖幸らが出演した伝説のロックフェスとくれば、気になるのも当然です。
■ロックロールと同じ1955年生まれの両親は、60年代と70年代のロックに明るく、私は90年代以降のロックは通史的に明るい。そのなかで抜け落ちるのが1980年代。
■これまで数多くの1980年代カルチャーに私が興味を抱き続けているのも、すべてはこの時間軸に依るところが大きいのです。

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■仕事を定時で上がらせていただき、品川から有楽町の映画館を目指す私。事前ネット予約したチケットを発券し、その座席番号「U-18」がいかにもロックっぽくて笑えてくる。
■着席して見回すと月曜日の夜の回にもかかわらず150人はいたかな。これはびっくり。


■まぁ、この予告編をご覧頂ければおわかりのとおり、最高の雰囲気のドキュメンタリー映画でした。映画チケットが2,500円もしてびっくりしたのですが、内容的には7,000円くらいは払っても私は満足かな。HOUND DOG『ff』に入るシーンとかヤバかったです。
■泣きはしませんでしたが、琴線に触れるシーンの数々。深く心に残る映画でした(ネット上にも溢れているけれど、コンテンツが絵と音で成立していたからナレーションはいらなかったな…)。

■尾崎豊と渡辺美里の自由な空気の前日リハーサル、九州の草原に妙に似合う佐野元春の歌声、ヒロトのタクシー窓半開きでの「サイコーだな、オイ」のニヤケ、『リンダリンダ』のテンションに観客がまだ気圧される時代だったブルハのパフォーマンス、カウンターカルチャーが日本に昇華したことを示すRED WARRIORS、そしてMJとプリンスを咀嚼した天才肌でナルシズム溢れる岡村靖幸、徐々に素になりプロフェッショナルの定義を広義化する白井貴子&CRAZY BOYS、HOUND DOGは圧巻の言葉と音楽の融合、BOOWYのスリムなのに豊穣な音と雨に濡れるゴルチエ(肘ファスナー全開)、尾崎豊はオーディエンスに撓垂れ掛らず自らの世界観に拘るパフォーマンスがすごい、夜明けの佐野元春は『SOMEDAY』がTHE DAYであることに気づかされる…。

■映画館ではできるだけ後ろの席に座るようにしている私ですが、今回ほど「客席がスクリーンに集中している背中と肩」を見たのは初めてかも。それくらいに、コンテンツ、映像が放つ光は強烈でした。
■今後、DVDやTV放映の予定は無いらしいので、気になったかたはぜひ劇場へ。少なくともリアルタイムで聴いていたかたは損しないはずです。

■岡村康幸、かっこ良かったなぁ。白井貴子、素敵だったなぁ。ああ、これDVDにして欲しい…。お世辞抜きに「日本のウッドストック」という形容は正しいと思います。