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7月おわりごろに電子書籍で安くなっていたので購入。『ABC戦争』『インディヴィジュアル・プロジェクション』『無情の世界』『グランド・フィナーレ』『ニッポニア・ニッポン』など、これまでも面白く読んできた阿部和重さんの一番の長編を初めて読みました。

[STORY]
戦後進駐軍に取り入り、町の経済を牛耳ってきた「パンの田宮」創業者一族で町の名士である田宮家と、田宮家とともに町を地下経済から牛耳ってきたヤクザである麻生家。その後継者達や、産廃処分場設置に反対する市議。高校教師。ロリコンの不良警官。町中に盗撮カメラを設置しスパイ活動する盗撮集団など、神町を舞台に様々な人間の欲望が交差する。
(Wikipediaより引用)


いやー、面白かったです。山形に7年住んでいたし、東根にはお客さんもいたし、カラオケ店に集金行っていたし・笑。刊行された当時に山形にいたわけで、その当時に読んでリアリティを感じておくべきだったと反省・笑。
壮大な物語に相応しい冒頭の山形・東根におけるパン作りの発祥の描写、フォーカス加減。田宮がコカインにハマっていく過程や、ロリコン警官の心理描写など、3人称で書かれるべき総合小説という感じで、本当にいい小説でした。
2005年の夏に山形を離れてから、年1回くらいしか足は伸びなくなり、東根はとんとご無沙汰です。なんか久々に行ってみたいなと感じた小説でした。