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蜜蜂と遠雷 [ 恩田陸 ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2017/2/24時点)



先ごろ発表された直木賞受賞作。『夜のピクニック』で知られる恩田陸さんの最新作は、浜松国際ピアノコンクールと思われるコンクールを舞台に、世界の才能たちがせめぎ合う様子が丁寧に書きこまれた一冊でした。

自宅にピアノを持たない謎の15歳の少年。天才少女だったものの長らくピアノが弾けなくなってしまった20歳の女性。音大出身で夢を諦めきれない28歳会社員の男性。そして完璧な演奏技術を持ったアメリカの19歳の新鋭。

3人称で様々な登場人物によって複眼的に描かれるピアノコンクールは、音楽が持つ芸術性を小説として見事に表現されています。何より淀みがなくて読んでいて心地良かったです。
勝手な予想ですが「風間はファツィオリ、栄伝はカワイ、高島はヤマハ、マサルはスタインウェイかな」なんて思いました(作中にピアノメーカーに関する記載はないのですが・笑)。まぁ、こんな感じで読み終えたひと同士で語り合いたい内容で、とりわけ私は高島明石のラストチャレンジに胸を熱くして読みました。

かつてピアノを弾いていたかた、クラシック音楽が好きなかたには是非おすすめしたい一冊です。