色選びで集めた赤色。

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中国の伝統色や日本の伝統色、そして日本塗料工業会の色見本帳。
色味優先で集めたサンプルですが、改めて色の名前と意味を見てみると面白いですね。


722 唐紅花(からくれない)

韓紅(からくれない)とは、紅花で染めた濃い紅赤色のことです。奈良時代には『紅の八塩 くれないのやしお』と呼ばれていた色で、別に『唐紅 からくれない』とも表記しました。『深紅 しんく』は同色。『くれない』とは「呉の国からやってきた染料」という意味の『呉藍 くれあい』が色目に転化したもの。八塩 やしおとは八回染め重ねるの意。紅花 べにばなによる濃染 こぞめのことをいいます。

平安時代には濃い紅花の赤色が、舶来の赤の意味と美しさを強調するために『唐紅、韓紅』となったといいます。ちなみにここでの「韓」の字は朝鮮半島の三韓ではなく、紅花の産地であった中国を意味しています。

当時の紅花は黄金に例えられるほど高価だったことから、濃い紅色は『禁色 きんじき』とされていました。とは言え、いつの時代も人は美しい色に惹かれるもの、濃く鮮やかに染められた『韓紅』の色は貴族たちにとって憧れだったようです。


723 緋色(ひいろ)

日本には古来より赤色の染料として、茜・紅花・蘇芳の三種が用いられてきました。この内、茜の根で染めたものを緋色とよびます。

元来、赤(あか)と緋(あけ)は同じ意味で、太陽や火の色を表します。

緋色は火をイメージさせることから「火色(ひいろ)」ともよばれます。

緋色は英語ではスカーレットといいます。

724 猩々緋(しょうじょうひ)
猩猩緋(しょうじょうひ)とは、緋の中でも特に強い黄みがかった朱色のことです。室町時代後期からの南蛮貿易により舶載された毛織物のうち、とくに羅紗(らしゃ)に多く見られました。猩々とは、龍や麒麟などと同じく中国の伝説上の生き物で、人に似た顔、子供のような声、鮮やかな赤い体毛を持ち、体つきは犬や猿に似ています。その血はとても赤いとされ、そこから猩々緋という色名が誕生しました。古くから珍重れた色で、特に戦国時代、武士達は羅紗や天鵞絨(びろうど)を陣羽織に仕立てさせ、戦場での意匠を競っていたようです。


725 深緋(こひき)
深緋は茜染めによる暗い赤色で、「こきあけ」や「ふかひ」などと呼ばれることもあります。緋色(ひいろ)は茜草だけで染めますが、深緋は茜草に紫草を上染するのでとても手間がかかったそうです。「延喜式」では紫に次ぐ高位の朝服の色でした。
深緋(こきあけ)とは、紫みの暗い赤色で、茜と紫とで染めたもので、名称にある緋の色感はなく黒みの強い色です。「こきひ」とも「ふかひ」とも読まれる古くからある色の名です。



で、、、どの色に決めたかは出来上がりをお楽しみにしててくださいね。

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