早朝4時頃起床し、1日目の日記を書き上げてからシャワーを浴びて宿泊代に含まれている朝食を取りに向かいのホテルへ。ジュース・コーヒー・パン・ハム・チーズ・シリアルなどの軽いバイキング。そういえば、6月にドイツに旅行した時も朝食はだいたいこんな感じだった。まあ、たいしたことないと言えばたいしたことはないんだけど、25ユーロで朝食までついているのは立派。

今日は昼過ぎからいよいよ学会が始まるのだけど、午前中が完全に空いていたのでウィーンが誇る世界遺産「シェーンブルン宮殿」へ行くことに。ホテルのそばから地下鉄を乗り継ぐこと20分ほどで、目的のハプスブルク家の宮殿に到着!イヤホンガイド(無料・日本語アリ)を借りてまずは宮殿内を見学。マリアテレジア、マリー・アントワネット、ウィーン会議など基本世界史ワードが登場して少し興奮w
「会議は踊る、されど進まず」
で有名な「ウィーン会議」がまさにこのシェーンブルン宮殿で行われていたのかと思うと感慨深いものがある。じっくりイヤホンガイドを堪能しつつ1時間強で宮殿内の見学を終了。オープンの8時半ちょうどに来たというのにツアー客を中心とした観光客であふれんばかりだったのには驚いた。時間が経つとともに加速度的に混んでくるようなので、みなさんもお越しの際はお早めに!

室内観光を終えて、次に目指すは「迷路庭園」。生垣を使った迷路が楽しめるとあれば、童心に帰ってトライしないわけにはいかないでしょう!で、やってみたのだけど結構難しい><そこまで広くはないのだけど、舐めてかかるとなかなかゴールまで辿りつけない。1度目のトライでは、グルグル回っているうちに入り口に戻ってしまって撃沈。。。2度目はきちんとゴールまで行けたけど、3Dダンジョンの攻略の難しさを体を張って体感w。ゴール手前にちょっとした物見台のようなものがあって迷宮を一望できたのだけど、そこからみてもよくできた迷路だと思った。

で、最後に向かったのが展望台のある「グロリエッテ」。宮殿から庭園を抜けて小高い丘をのぼり、トータル20分ほどかかる場所にあるのだけど、ここからの眺めは本当に最高!宮殿の敷地内はもちろん、ウィーンの街を一望できるベスト・ヴューを思いっきり堪能。グロリエッテにあるカフェで少し休憩した後、大満足の宮殿観光を終えてウィーン市の中心地へまた戻る。

学会会場である「ウィ−ン大学」へ行く途中で、初日に立ち寄った市場でシーフードをトライ。サラダの上に炒めた海老を載せた1品を注文したがなかなか美味しかった。でもコーラと合わせて20ユーロ(チップ込み)は高過ぎ。オーストリアは内陸にあるから魚介類は高いのかもしれないが、、、まあ、こんな場所で「エビを日本人」を実践してみるのもネタとしては面白いかw

ランチを終えて地下鉄に乗り込むと、突然日本人から声をかけられる。誰かと思ったら1コ上のIさんではないか!学会会場に行けば誰かしら知り合いには会うだろうと思っていたが、まさか電車の中で遭遇するとは予想していなかった。2人でウィーン大学へ向かいレジストレーションを済ませた後、最初のセッションまで時間が空いていたので大学近くのカフェ「シュタイン」に向かう。就職活動に向けたアドバイスをいただくとともに、自分の研究の話をいろいろと聞いてもらう。学会は発表を聞くだけでなく、知り合いとのこういったコミュニケーションが楽しめるのが大きい。Iさん、コーヒーご馳走様でした♪

今回の学会の記念すべき最初のセッションは
Session 20: Industrial Organization 1 (EEA)
に参加。大教室だったが聴衆は少なく、発表者を入れても10人ちょいくらい。その不人気さを物語るかのようなやや低調な発表だったが、明日発表を控える身としては逆に安堵w4人の発表者が30分ずつ話したのだけど、3番目の発表↓は結構面白かった。
Competition among clubs: Do the best join the best? (Prufer and Walz)
内容は、評判の高いクラブ、低いクラブが会員費の設定を通じて新しいメンバーの獲得競争を行うモデルを考え
1.新規メンバーが魅力的な場合、評判の高いクラブが獲得する
2.評判の低いクラブに加入する新規メンバーの中でもっとも魅力的なタイプは、高いクラブに加入するタイプと比べて低い会員費しか払わない
という結果を出している。インプリケーションとしては、アカデミアへの就職活動の際に
1.その年のスターはトップ・スクールに就職する
2.スターよりもちょい下の学生は少しランクの低い大学へ就職するが、スターよりも高い給料をもらう
というようなものが考えられる。この2番目の、会員費(あるいは給料)がモノトーンにならないという性質は非常に面白いが、クラブ(や学部)に予算制約があるという仮定にモロに依存しているのが問題ではないかと思う。彼らのモデルだと、もしもそういった予算制約がなければ常に評判の低いクラブが新しいメンバーを獲得(あるいは、どちらも獲得しない)することになり、1と2のどちらの結果も導かれない。また、評判の高いクラブと低いクラブがひとつずつではなく、複数存在すると彼らの結果は成り立たないように思われる。

セッション終了後は下のロビーのような場所でまったりと過ごしつつネットに接続。誰か知り合いと遭遇することを期待していたのだが、残念ながら今夜は会えず><明日の発表の準備もあるので早々に退散して昨日のトライした市庁舎前の屋台コーナーへ。本日はインド屋台のラム・カレーに挑戦!アメリカで普段食べるインド料理やよりも味付けが若干マイルドで美味い。マンゴー・ラッシーを飲みつつサクっと完食したのち、歩いてホテルへ。「明日の準備をしないとな〜」と思いつつも疲労のせいかあっという間に眠りへ落ちていったのだった。。。