せっかく授業が終わったというのに、待ってましたとばかりにその他の仕事が重なってきて以前と同じく(いや、ひょっとするとそれ以上に?)ヒ〜ヒ〜言っています(泣)というわけで腰を据えてブログ記事の内容を考えている時間がないのですが、いくつかアナウンスメントがありますので条書きにて手短にお伝えさせて頂きます。
1.協力ゲームの最新テキスト
前回のエントリーで言及した協力ゲームに関する最新の邦語テキストが出版されたようなのでご紹介させて頂きます。私は迷わず即購入を決意しましたが、まだ注文した本が手元に届いていないので、内容に関してはまた別の機会に。。。(できれば協力ゲームを巡る最近の動き=再評価の兆し、などにも言及できればと思います)


洋書では以下がおそらく最新テキストです。(去年出た第二版です)


協力ゲーム理論に必ずしも特化しているわけではないものの、協力ゲーム理論パートが特に優れているテキストとしては、和書・洋書それぞれ以下がスタンダードです。




やや古いですが、以下も一流の協力ゲーム理論家が書いた定評あるテキストです。


2.リフレ派論争
私が尊敬するブロガーの一人であるリフレ派の知性=矢野さんの優良ブログ『ハリ・セルダンになりたくて』の直近のエントリ「インタゲ論争とその参加者」のコメント欄にてリフレ派を巡る様々な意見が交わされています。矢野さんが、ややもすると感情的な水掛け論やイデオロギーの押し付け合いに陥りがちなトピックをうまく交通整理なさっていらっしゃるので、興味のある方は是非覗いてみてはいかがでしょう?
リフレ派に関しては、リフレ派の主張の経済学的な是非という本筋の問題に加えて、彼らの研究者としての資質やその論争スタイル、集団としての振る舞い方の是非といった傍流の問題までしばしばクローズアップされるため部外者からすると非常に理解しにくいのではないかと思います。(後者の傍流の問題に関しては、日本の経済論壇が基本的に「エコノミスト―啓蒙的(教科書的)経済学者―象牙の塔の経済学者」という三層構造になっている点と密接に関わっているのですが、このお話は長くなりそうなのでじっくり時間が取れるときに・・・)

3.北海道ワークショップ
SWET: Summer Workshop on Economic Theoryが8月に北海道(前半:小樽商大、後半:北大)で行われます。詳しくはコチラをご覧下さい。自分の聞きたい発表/日程のみを自由に選んで聞きに行くことができる非常にオープンなイベントとのことですので、お近くの方や北海道で避暑を、と考えている方は是非参加を検討してみてはいかがでしょうか?セミナー部屋の隣に談話室があり、参加者同士で研究アイデアを語り合うこともできます。私もあり難いことにオーガナイザーの梶井さんから声をかけて頂いたので8月22日(金)、23日(土)あたりを中心に発表を聞きに行く予定です。

4.公募情報
関東学院大学の経済学部が国際経済学の公募(専任講師/准教授)を行っています。詳しくはコチラをご覧下さい!

オマケ
私がコロンビア滞在時代に研究上の相談等でお世話になったバグウェル (Kyle Bagwell) 教授が母校スタンフォードに移籍されるらしいです。私の母校プリンストンが去年スタンフォードから引き抜いたバーンハイム (Douglas Bernheim) も僅か1年の滞在で古巣スタンフォードに戻るとのこと。これでスタンフォードはますます応用理論家の聖地という様相に。
ちなみにプリンストンは若手トップで飛ぶ鳥を落とす勢いのサニコフ (Yuliy Sannikov) をついにバークレーから引き抜くことに成功。去年のマーケットの圧倒的トップスター、Tomasz Strzalecki も1年間ビジターとして滞在するらしく、こちらはますます純粋理論の楽園という雰囲気です。
ミクロ理論の動向に関してはこの2校+中西部の雄ノースウェスタンから今後も目が離せなそうです。