今年の「冬ドラマ」が出そろった。

NHK大河「天地人」、人気シリーズ「相棒」(テレビ朝日)は別として、初回視聴率で20%を超えた作品は皆無。

10%台がやっとの状況で、ドラマの低調は続いているようだ。

今クールも漫画が原作で、イケメンをそろえるというパターンは健在。

水嶋ヒロ、榮倉奈々主演の「メイちゃんの執事」(フジ)がそれだ。全寮制のセレブな女学生の全員に執事がついていて、いろいろと確執があったりする内容。

『花より男子』に似た感じで、女子中高生がターゲット。

『花男』は映画版も大ヒットしたが、さすがに、そこまでいかないでしょう」とはいえ、数字的には、14.9、14.8、14.4、12.0%と悪くはない。

坂口憲二主演の「本日も晴れ。異状なし」(TBS)は初回から12.4、10.0、8.3%。

新宿の警官が南の離島に交番のお巡りさんとして赴任して、徐々に島民に親しまれていく内容。

どこかフジでヒットした「Dr.コトー」を思わせるが、3回目でついにヒトケタに落ち込んでしまった。

江口洋介、稲垣吾郎、広末涼子の刑事モノ「トライアングル」(フジ)は、出演陣が豪華な割にはイマイチ。14.7、11.1、11.9、11.5、11.6%という流れ。

「かつて同局でやったキムタク主演の『眠れる森』のような雰囲気がある。

ミステリー仕立てのストーリーで、ハマる人はハマるんですが」

玉木宏、香里奈の「ラブシャッフル」(TBS)はバブル時代にヒットした同局の「男女8人物語」を連想させる。

脚本が野島伸司だけにヒットが期待されたが、結果は10.0、10.7、8.2%。2回目が上がり、3回目が注目されたが、ヒトケタ台に転落。

大人の観賞に堪えるドラマとして本命視されていた山田太一脚本の「ありふれた奇跡」(フジ)も振るわない。

12.5、10.9、10.1、11.4%という結果だ。

「4回目で盛り返しているだけに、今後上向きになる可能性はある」

当初、好調だった瑛太主演の「ヴォイス」(フジ)も、17.7、17.4、15.0、12.3%と、ここにきて急落。

むしろ菅野美穂主演の「キイナ 不可能犯罪捜査官」(日テレ)が16.5、15.5%が安定している。

また、人気シリーズの「相棒」(テレ朝)も20.5、18.8、20.2%と根強い。

内容、視聴率とも評判なのは妻夫木聡の大河ドラマ「天地人」
24.7、23.5、24.7、26.0、24.2%と、今のところ、前回の「篤姫」を上回るペース。

このところ、制作費削減など不況にあえいでいる民放ドラマの制作能力がダウンしたのか、それとも視聴者の嗜好(しこう)が変わってしまったのだろうか。