2007年01月19日

基礎研究の反対語は?

「基礎」の反対だから「応用」と考えていた人。
はい、フラスコと同レベルのお友達。

基礎研究:すぐ役には立たない、知的好奇心のみ、道楽チック
応用研究:即役立てる、金になる、企業がやってる

そんな拙くもボンヤリしたイメージをもってませんでした?

過去のエントリを見るに、フラスコは確実にそんなイメージをもってました。書いたのは6年前になりますが、今までもそんな雰囲気だけでとくに考えもしていませんでした。


ノーベル賞の野依先生が、師匠の上田先生から教わった考え方として、次のような基準を提唱しています。

研究を「基礎←→応用」という1軸ではなく
「基礎←→末梢」「純正←→応用」の2軸で表現する。

この基準で考えることで、いろんな誤解をとくことができる模様。

原理をつきつめていくものが「基礎」で、なんかコチョコチョやってるのが「末梢」

金にならないのが「純正」で、技術に発展し金にもなるのが「応用」

その組み合わせで4つの研究領域が誕生。

「純正基礎研究」原理・真理の追求
「応用基礎研究」トランジスタのように、さらなる理論に発展する技術
「純正末梢研究」趣味の研究、次につながるか不明
「応用末梢研究」企業の研究、金儲けにはなっても、真理・原理は追求しない

そんな風に見ていくと、

「学者は基礎研究ばかりして何の役に立つ?」と言われていたときの基礎研究は「純正末梢研究」です。

「企業のような研究をしていては、学問がたちゆかない」と言われるときの研究は「応用末梢研究」です。

今までは、上のような発言をきくと、ひっかかりを感じていました。
「え?基礎研究なしで、発展なんてするの?」
「企業の研究の方から発展する分野もあるんじゃないの?」

それらはすべて「純正末梢研究」「応用末梢研究」に対する批判が「純正基礎研究」「応用基礎研究」におよんでいたために起きた誤解でした。

うわー、こんなことに今ごろ気づいてるよ……、過去のエントリ、穴ほって埋めていいですか?

そう考えると、フラスコのやっていた研究は「純正末梢研究」だったと思います。
面白かったんだけど、どうも胸のはれない感じ。
100年後には役立ちます的な言い訳がすごい嘘くせえの。

これからやろうとしていることは、教育現場で小手先のことなんで当面「応用末梢研究」になるんかなぁ。
個人的には一歩前進としておきましょう。

参考:
上田先生のページ「応用基礎研究のすすめ
誰も、はてぶしてないよ。今がおすすめ。

banner←教育が知育に偏るのは後進国の証拠なんだそうな。

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フラスコさんのブログで 研究を「基礎←→応用」という1軸ではなく 「基礎←→末梢」「純正←→応用」の2軸で表現する という話があったのですが、その関連。 「応用」じゃないから、「純正」というわけじゃありませんよね。 「応用としての意義も見つからないし...
研究の出口【ある大学研究者の悩み】at 2008年10月30日 22:32
この記事へのコメント
上田先生のHPが404です。

http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/~kamimura/
こちらに移転しているようです。
Posted by たまにみるひと at 2008年10月11日 19:46
ご指摘ありがとうございます。
リンク変更しました。
Posted by フラスコ at 2008年10月13日 00:16