2008年12月17日

派遣切り、内定取り消し

内定を取り消される学生は、幸いにして知りあいにはいなかったようです。

雇用を打ち切られる派遣社員も、幸いにして知りあいにはいなかったようです。


企業という単位にとって、人件費がどれだけ魅力的な聖域なのか、ということはよくわかりました。

きちんと仕事をしていた人だって、なんの落ち度もない新人だって、ザックリ切ることができちゃうぐらい魅力的な部分らしいです。

景気が悪くなったら、どんな良心の呵責も関係ないようです。


派遣も内定も、道義的には問題があっても、法的にはギリギリセーフみたいですね。

おそらく、任期制も同じ場所にいるんじゃないですかね?

とても、同意書なんて提出できません。

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この記事へのコメント
「企業…人件費…魅力的な聖域」というよりは、(企業に限らず大学・NPO・役所 etc いろいろな)組織を経営する立場からはお金の出入りを制御する自由度を高めるために固定費をなるべく減らしたい、という事情があり、その帰結として不況(予測)時に(固定費的性質の強い「正社員」の)人件費を減らす方向へ進みがち、というかんじだと思います。

個人的意見としては

・「正社員」(大学ではパーマネントポスト)vs「派遣 etc」(大学であれば非常勤講師や職員が相当?)という構図を崩すために、雇用への法的規制を一元化する→フランスなんかはそういう仕組みだと聞いたことあるような
・採用時の年齢制限は法的圧力をかけても禁止する(大学教員の公募なんて一番やり玉に上がりそう) →よって新入社員一括採用という風習は廃れる

の2点が達成できれば、あとは単純に経営 vs 従業員という構図で待遇を上下すればよいだけの話になってわかりやすいと思うのですが…で、不況な業界(大学もそうですかね)においては従業員の待遇が全般的に下がってしまう(たとえば任期制全面導入)のは(金の問題で)しょうがないですよね。

Posted by 企業勤務です at 2008年12月18日 06:00
>とても、同意書なんて提出できません。

万が一、わたしの大学でそういう任期制への同意書を提出しろ!と言われても絶対提出しないですね。そうやって消極的な抵抗をしながら、業績積んで、もっといいところに移りますよ(笑)。

任期制への同意は、自分が派遣社員になるということであり、いつでもクビにできる生殺与奪の権限を相手に与えることです。自殺行為ですよ。普通にやっていれば再任される?はあ?バカなこと言うなって感じ。いくらでもいちゃもんつけてクビにできますよ。取替え可能なポスドクは何万人もいる。同意したら路頭に迷うこと間違いなし。無理に同意を強要されたら、絶対、訴訟を起こします。スキャンダル塗れにしてね。

これくらいの戦闘性はあってあたりまえ。自分の身は自分で守るもの。
Posted by 私立大学教員 at 2008年12月18日 08:30
任期制、難しい案件と思いますよ。自分の身は自分で守るのも解る。けど反面、ちゃんとした力をつけていれば(色々な側面で、教育・研究活動など)ちゃんと生き残れるシステムでもあると思います。
問題は、その力をつけていないことじゃないでしょうか。自分の身は自分で守る為には、その力をつけていくことが必要最低限の様な気がします。
Posted by dora at 2008年12月18日 21:21
任期制への同意は、自分が派遣社員になるということであり、いつでもクビにできる生殺与奪の権限を相手に与えることです。自殺行為ですよ。普通にやっていれば再任される?はあ?バカなこと言うなって感じ。いくらでもいちゃもんつけてクビにできますよ。取替え可能なポスドクは何万人もいる。同意したら路頭に迷うこと間違いなし。無理に同意を強要されたら、絶対、訴訟を起こします。スキャンダル塗れにしてね。
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独裁食の強い**都の大学である某クビ大は独立法人化のドサクサにまぎれて、助手を任期制に切り替えられたそうですし、テニュアトラック採択大学の一部は助教をテニュアにまわして、任期にしたケースがあると聞いています。異論を挟む余地はなかったのでしょう。普通(今風な言い方をすると、”民間では”)、任期つくと給与上がるはずですが、そんなに待遇かわらないのでは(推測)?かわいそうに。
Posted by ある at 2008年12月19日 09:49
>企業勤務さん
正社員だろうが派遣だろうが、同じ仕事には同じ金という原則ができるといいですね。でも、企業は、正社員が派遣なみにという選択肢をとるんだろうなぁ。
国立が、私立なみの学費になるのとちょっと似てますね。
ひどい方に足並みを揃えてどうする、みたいな。

採用年齢の制限を法的規制で撤廃するのは、あまり効果があるように感じません。男女雇用機会均等のとき、女性枠を廃止したら、その分女性が減ってしまったように「年齢ではなく資質で判断した」と言われたら、どうにもならないと思います。

>私立大学教員さん
訴訟を起こすと、同僚の職場が荒れてしまうのが心苦しく、そこまで強く出れない私です。最後の最後になったらかなぁ。

>doraさん
判定する基準に客観性がない以上、恣意的に利用される可能性を否定できません。どんなに力を身につけても、ケチな大学がその気になれば、法的には問題なく(?)派遣社員のように切り捨てられるシステムだと思います。
どんなに優秀な派遣社員であっても、おそらく今回はクビになってしまったんではないでしょうか?

>あるさん
そう、任期があって、実力社会にするなら、プロ野球選手のように、+αがあっていいんじゃないかと。
逆に公務員のように安泰なら、少し安くていいと思うぞ、こんちくしょー。
Posted by フラスコ at 2008年12月19日 14:30
ご多忙のところコメントいただき恐縮です > フラスコ先生

> ひどい方に足並みを揃えてどうする、みたいな。
ミクロな立場ではたしかにそのとおりで私立大学教員さんの書かれているような戦略を(同じ立場であれば)私もおこなうと思います。
ただ、マクロな立場ではやはり同一労働同一待遇という大方針が合理的でしょうし、そのときに現時点でバラバラの「待遇」を最上位のものに集約することが常に可能とは限らないわけでして…大学業界(?)で言えば、全大学均一ということはありえないでしょうから、まずは個々の大学内で同一労働に対する「待遇」が集約されて、それがパーマネントスタッフに対してはマイナスに働くこともあるでしょうね、それを否定しちゃうと現状の「身分制度」を肯定することになりますし。

> 男女雇用機会均等のとき、女性枠を廃止したら、その分女性が減ってしまった
不勉強で申し訳ないのですが、マクロなレベルでこれ実証されているのでしたっけ?年齢や性別その他のバイアスはなるべく排除するという「建前」や法的規制の変化はやはり大事だと思うのですが…10年単位で考えれば影響は大きいということは(悪い意味で)派遣社員問題において実証されているわけでして。

それに勤務先で中途採用に関わった経験からは事前に性別・年齢バイアスをかけることは損だと思うんですけどねえ、いろんな人いますから間口は広げておいた方がお得でした。
Posted by 企業勤務です at 2008年12月20日 05:02
はじめまして、かもです。
いつも興味深く拝読しています。

>派遣も内定も、道義的には問題があっても、法的にはギリギリセーフ

セーフにする法律を作ったのが問題、ですよね。
20年ほど前は「派遣」なんて許されていなかったわけだし、「派遣」を広げて行ったのは10年ほど前のことです。

ふつーに考えれば「働く権利」、あるいは「生存権」をないがしろにするような、そんな法律は「アウト」だし、その法を濫用する「派遣切り」など、許されようはずがない。

任期制だって同じことでしょう。
そもそもそんな制度を許したこの業界が問題だし、作られたら今度はその問題点を忘れて、みんなそれを使い始めているのは、この業界がどうかしている証拠です。

根本に立ち返って、こんな法は無くしてしまわないと。

余計な発言を失礼いたしました。
Posted by 文系のわたし at 2008年12月21日 11:55
競争しているときには、道義も信義もナイってのが資本主義でしょう。国家内競争だけなら、国内法律で労働環境も保護主義的に指向できるけど、世界的競争の場合には?

経営者にとっては、切りたい時に切れる出費は切らないと損でしょう。いや是非切りたい。

労働者がそれに対抗するには、やはり労働者の組織化しか無いのでは...?
世界的、国内的競争に負けても(会社がつぶれても)良いのなら。

ということは、世界的に労働者が団結するときですか?今は。

話は戻って、大学労働者は、団結しましょうよ。任期制でも組合員なら、ヘンなことする法人には組合が断固対抗します。ウチの大学がユニオンだから、そんなこと言えるのかな〜。組合があっても、加入していないし、ナニやっているのか分からない、という私立大学教員の話も、良く聞くからな〜。

あと、同一労働同一賃金てのは、講義による教育に限ってのことなら、現状でも結構なりたっているのかも。パーマネントな私の時給は労働協約から換算すると5000円程度ですが、ウチの非常勤の先生方は、実講義時間の倍換算で私の時給と同程度もらっています。ただ、生活するにはかなり厳しい賃金でしょうけど。ということは、パーマネント教員は、もらう給料から考えると講義教育の4倍以上学生の面倒見て研究しないとね。

あ、もちろん私は労働協約の労働時間以上、当然報酬ナシで働いてますよ〜。

Posted by ABDACOM at 2008年12月24日 00:38
>企業勤務ですさん
真ん中よりちょい下ぐらいに揃える方法をあると思うんですが、誰もやろうとしませんよね。できない理由はないんですが。
雇用均等の話は、フラスコも実証されているよ、と又聞きしただけでして、出典わかりません。すんません。

>文系のわたしさん
江戸時代は、日雇いだらけだったらしいですよ。
終身雇用じゃないといけないとは言いませんが、金持ちの都合のいいようにやられるのはたまったもんじゃないですね。

>ABDACOMさん
労働団体も、労働者の権利とか権益とかを訴えるばっかりじゃ、どうにもならんような気がします。労働団体の中にプチ経営者が出てきても意味ないですしねえ。
Posted by フラスコ at 2009年01月29日 01:03