宇都宮東署が押収品を職人技で美しく陳列した理由

押収品の野球用具を展示のように並べる 栃木県警の「陳列技術」に反響

関東地方や福島県の高校で野球部のバットやボールが相次いで盗まれ、茨城県水戸市の男2人が逮捕された事件をめぐって、証拠品を押収した栃木県警の「陳列技術」がインターネット上で反響を呼んでいる。

公開された押収品の野球用具は、まるで記念館や博物館の「展示」のように美しく並べられていた。これにツイッターで、「スゴすぎる」「職人の仕事」などと驚嘆の声が相次いだのだ。なぜ、そこまで力を入れて陳列したのか。J-CASTニュースは、押収品を公開した宇都宮東署の副署長に話を聞いた。

~中略~

いったい、なぜここまで綺麗に押収品を陳列したのか。
宇都宮東署の生田目(なばため)謙一副署長は4日のJ-CASTニュースの取材に、「証拠品は丁寧に扱うのが基本ですが」とした上で、

「今回の事件では、高校球児がいつも練習で使っているボールやバットが盗まれました。球児の汗や涙が染みこんだ野球用品を、ただ雑然と『押収品』として並べるのでは、被害に遭われた皆さんに申し訳ない、そう考えました」

と話した。

生田目副署長によれば、今回の野球用品の陳列にあたったのは、刑事1課の捜査員2~3人。
陳列にかかった時間は30分ほどで、「通常の業務に支障が出ない範囲で作業した」とした。
ボールをピラミッド状に積みあげるために、木材を使って専用の土台を組んだという。

なお、2つあるピラミッドを作るのに使ったボールは計770個(一山385個)。
縫い目を揃えたボールは計168個に及んだという。

今回、インターネット上で陳列のテクニックを称賛する声が相次いでいることについて聞くと、生田目副署長は、

「警察が証拠品を大切に扱っているということが、皆さんに伝わる機会になったならば幸いです。そういう意味では、いい仕事ができたんじゃないでしょうか」

と笑っていた。

 
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