Mr.YAJICの特別支援教育

自閉症から重症心身障がいまで・・・子どもたちへの支援の日々を紹介。 家での支援、E-Yo!視覚支援clubについても綴ります

発達障がい

企業研修

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地元にあるA社に。
発達障がいの方を採用するあたり、職場で研修をしたいとのこと。

さすがに企業で話をするのは初めてでしたが、少しでもお役に立てればと思い引き受けました。
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事前に採用される方にも会ってお話を聴き、基本的な話に加えるようにしました。 
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職場で、わざわざ学ぶ機会を作るなんてすごいですよね。
まわりの方にサポートされて、安心して働けますように☆ 

発達障がい研修会

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講師は信大付属病院に「こどものこころの診療部」を立ち上げた原田先生。信州における発達障がい医療の第一人者です。
演題は「発達障害の治療と支援」
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発達障がい支援の基本を一つ一つ丁寧に話してくださいました。わかっているつもりでも、こうしてもう一度聴くと気持ちが新たにされます。基本的な対応はスライドにもある通り。

  (1)子どもの味方になる(傾聴、受容、共感)
  (2)CCQ:近寄って、穏やかに
  (3)指示は具体的に
  (4)絵や写真を多用して
  (5)増やしたい行動をほめる
  (6)叱責は行動をやめさせるときだけ。きっぱり、はっきり
  (7)怒鳴る・叩くはご法度 
    →自分は大事にされている、愛されているという感覚を持た
        せられるかどうかがポイント


基本中の基本ですね。でも、いったいどれだけできているのか。
第一人者の言葉だけに重いです。
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「自分で決める」ことについても、スライドのような話をされました。

他にもたくさん基本を学ぶことができました。
スポーツでも何でも、常に基本に立ち返る姿勢が大事ですね。 

体育

昨日の高等部体育は、ソフトバレーとドッジボール。
僕はドッジボールのチームに入った。

ドッジボールなら、そんなに動かないかなと思ったら、ボール2個だったせいもあるけど、最後は汗びっしょり!
途中から、「(ボールを)まわせ!」「はさめ!!」とだんだん熱くなっちゃって。結果は1勝3敗・・・く、くやしい。まじくやしかった!!
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以前の体育で、バスケットをしたときのこと。
シュートの際、生徒と足が接触!
するとその子が、「てめえ、わざと足を引っかけたな!ゆるせねえ!!」と胸ぐらをつかんできた。

「ごめんね」「わざとじゃないけど、当たってごめんね」と言っても、一度キレた怒りはおさまらない。
「わざとに決まってる!」「ぶったたいてやる!」とヒートアップ!!

こんな時は、謝っても何しても火に油
そばにいるだけで刺激になっちゃいます。そこで、それ以上謝るのも止めて、とにかく離れて離れて冷却時間を作りました。
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すると、体育の終わりにその生徒が近づいてきて、「さっきは熱くなってごめんなさい」と言ってきました。
そこで、「プレーもかっこよかったけど、そう言えるのが一番かっこいいよ!」と言うと、本人もニッコリ。

一番は、キレそうになったときに、自分でコントロールできたらいいんだけど、わかっていても難しい。

結局、「あ~またやっちゃった」とネガティブな思いばかりが積み重なっちゃう。やっぱり、最後はポジティブなイメージで終わりたい。

この時期、調子悪いんだよな

高等部の生徒が、廊下に座り込んでいたので声をかけると

「俺、この時期調子悪いんだよな。
去年も、この時期ひどかったんだ。何かあったわけじゃなんだ。
落ち込んでるわけでもないし、マイナス思考になってるわけでもない。ただ、どうしようもなく不安になっちゃうんだよ」

気圧の影響や季節の変わり目で、調子を崩すという話はよく聞きます。でも、こうして子どもの口からはっきり聴くと、やっぱりそうなんだよなと再認識!

自分で話すことが難しい子の中にも、同じような感覚になる子はきっと多いと思う。

その生徒は、「でも、やることはちゃんとやらないとな」と言って立ち上がり、作業室に戻って行きました。
自分では、どうしようもない力(影響)・・・少しでも楽になれればいいんだけど。

裏切り者!

6月の終わりのことでした。
廊下を歩いていると、向こうからやってきた男子生徒が、いきなり「裏切り者!」といってきました。

そして、「俺にお前はもう必要ない!」「お前とは、もう合わない!」と立て続けに吐き捨てるようにいいました。

いろんな問題があって、この生徒とは4月から一緒に過ごしてきました。はじめのうちは、どこに行くにも一緒。給食もお隣で。

手が出ることもありましたが(足も・・・)、何とかみんなと一緒に教室で過ごすことができるようになってきました。でも、高等部全体にかかわるべき立場ゆえ、ずっと彼と一緒にいるわけにはいきません。

そこで、なんとか落ちついいてきていたので、他のクラスを回るようにしました。

そこで、彼からの「裏切り者!」という言葉。
「お前は俺から逃げたんだ!」とも・・・ごもっともな言葉です

でも、彼の言葉を聞いて、思わずニッコリ!

「お前はもう必要ない」って、これまで必要としてくれてたんだね。
「もう合わない」って、今までは合うと思っていたんだね。

一緒に過ごす時間は減ったけど、休み時間に顔を見に行くことで、「気にかけているよ」「心配しているよ」「応援いているよ」というメッセージが届くといいなと思っています。

ダイジョウブ、君から逃げたりなんかしないよ。

修学旅行では、ほとんど一緒に行動。久しぶりに一緒にたのしく過ごせて、よかったよかった
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プロフィール

Mr.YAJIC

信州に住む特別支援学校の教員。
家庭でも自閉症の息子を持つ。
サッカーと料理が趣味。

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